Malifaux3e マスター紹介/リン・リー

 

ベトナムでのフランスとギルドの占領軍による弾圧は目に余るものだった。リン・リーの父親は港町ダナンで事務員をしており決して裕福な生活ではなかったが、幼い娘を軍による残虐行為から守るため、すこしでも逃げ場を与えるためにできる限りのことをした。職場で耳にした話を書き留めたり、商いをしていたリン・リーの姉に本を買ってもらったりもした。こうして紛争が激化していくなかでも、リンは英雄とファンタジーの世界に没頭することができた。条例がより残忍になった時、父と姉は貯金を叩きテンサンダースに依頼してリンをマリフォーに密入国させることにした。プロミスの隠されたブリーチを通りマリフォーへ辿り着いたリンは、老いたハル・カタナカの下で赤の図書館に配属された。

 
リン・リーは、マーカー類(おもにスキームマーカー)からパワーを引き出す能力と、時の流れをあやつるイメージな能力の数々が特徴のクルーになっています。

リン・リー自体は2つのキーワード「RED LIBRARY」と「STORY」に関わりを持っていて、ざっくりおおまかな感じで「RED LIBRARY」モデルはサポート寄り、「STORY」モデルは戦闘寄りな印象です。
その2つのキーワードの共通アビリティ「WELL-VERSED」はターンに1回、なんらかのフリップ前に山札のトップを確認してそれを捨てることができる。という能力になっています。まあまあ便利そうですが、各モデルにつきターン1の制限なので、マーカーなりカードへの書き込みなりで使用権の有無を間違えないようにしましょう。
ちなみにリン・リーのアクションでWELL-VERSEDの使用権が復活することがあります!(予告)

リン・リーのステータスは平均的な感じですが、ヘルスが10と低めに設定されています。残念ながらアーマーやハード・トゥ・ウーンズといった汎用防御スキルはありません。そのかわり、自身の4インチ以内にあるスキームマーカーの数(2個まで)ぶんダメージを軽減します。まあ、ぶっちゃけアーマーみたいなもんでスキームマーカーが必要なぶん下位互換なのですが、この能力でダメージを軽減したからといってスキームマーカーを除去したりはしないのは助かります。

また、リン・リーの4インチ以内でなんらかのマーカーが配置されたとき、そのマーカーの2インチ以内にいる敵モデル1体にDistracted+1をつけるというアビリティも持っているため、前述のアーマー効果と合わせ技でサバイブしていきましょう。

リン・リーならではのユニークなアビリティ「SPLIT FOCUS」を紹介します。
リン・リーがクルーのリーダー時限定のアビリティになりますが、「スタートフェイズにリン・リーの8インチ以内にいるRED LIBRARYモデルを2体まで選びスロウを与えますが、その代わりに即、ジェネラルアクションまたはメレー攻撃をひとつさせる。」というもの。
通常モデルがもっている2つのアクション、このタイミングを分割して行動するイメージ。これまでにない運用ができそうなアビリティ。
さらに、なんとかしてスロウを取っぱらうことができれば擬似的なファストにもなるという………、安心してください、スロウ取れます!(予告)

攻撃アクションはひとつだけ。レンジ8でダメージは2/4/5。トリガー次第でターゲットにスロウを与えたり、スキームマーカーを設置したり。リン・リーに有利な状況をつくるためにトリガーは是非絡めたい感じ。

そして、リン・リーの目玉アクションが「DOUBLE SHIFT」
リン・リーのレンジ8以内にいる、そのターンすでにアクティベーション済みのRED LIBRARYモデル1体を選び、もう1度アクティベーションの権利を与えます。さらにその際にWELL-VERSEDの使用権も復活!
つよい。説明がシンプルなアクションはつよい。マジックとかでよく言うんで間違いないです。

あとは、レンジ8でマーカーひとつ取り除いてカード2枚ひいたり、12インチ以内のスキームマーカーひとつを6インチプッシュして、このとき通過した敵モデルが判定に失敗したらスロウをつけたり、ボーナスアクションで「エンゲージしていても可能かつレンジ4以内のターゲットにアクセス可能なインタラクトアクション」が可能です。


トーテムはジェイドラビット。
手札が1枚増える超便利アビリティARCANE RESERVOR持ち。
インシフィグニカント(インタラクトアクション不可&得点条件に関われない)ですが、アクティベーション終了時に手札を1枚捨てることでスキームマーカーを設置できます。
タクティカルアクション「MOONLIGHT」では、6インチ以内のマーカーひとつを選び、ターン終了時までそのマーカーの2インチ以内にいる敵モデルはアクションの目標値が+2増えるというハザーダス的な効果を与えます。これはなにか悪さできそうな感じ。


ヘンチマンのマプマプは邪魔&サポート系の動きになるでしょうか。
6インチ以内の味方RED LIBRARYモデルがダメージを受けるとき、そのうち1点をマプマプに移し替えるかたちで軽減することができます。
また、6インチ以内のモデルをそのモデルから見えているマーカーに向けてそのモデルのMvぶんプッシュ移動させ、マーカーにベースコンタクトしたならば2点回復か2点ダメージのどちらかを与えるアクション。これは使い勝手よさそう。

そして! タクティカルアクション「HELPED BY BOOKLIGHTS」
6インチ以内の味方モデル限定で、コンディションをひとつ取り除きます!
さらに、対象の3インチ以内にいる敵モデル1体に目標値12のWP判定を迫り、クリアできなければ取ったコンディションをその敵モデルになすりつけます。
リン・リーのSPLIT FOCUSでつけたスロウを取り除き、敵モデルのWP判定はジェイドラビットのMOONLIGHTでハードルを上げる! そんな連携ができたら気分的にもう勝ちでいいんじゃないでしょうか?


コアボックス収録のミニオンはブックキーパー。
DON'T MIND MEもちなので状況に関わらずインタラクトアクションが可能です。
またどういうフレーバーなのか、地形や高さを無視した移動が可能なため、スキーム行動はとりやすそう。
「NARROW ROAD TO THE DEEP NORTH/北の奥地への細道」アビリティでは、アクティベーション開始時に6インチ以内にいる味方モデルを2体まで選び、それぞれLoS内のスキームマーカーに向けて2インチプッシュします。
移動距離はささやかですが、攻めに守りに使い勝手のよさそうなアビリティです。


コアボックスではありませんが、別ボックス収録のミニオン、カリグラファーがなかなか面白いアクション「REWRITE」を持っています。
アーマー、ハードトゥウーンズ、ハードトゥキル、インコーポリアル、テリファイなどなど相手が持っているめんどい系のアビリティをひとつ奪い、自分につける(エンドフェイズまで)のです! これはほんとやってみたい。すごい楽しそうなアクションです。


まとめ
リン・リーたちは再アクティベーションやスロウなどを駆使することで相手とのアクション数に差をつけてアドを広げていく感じになりそうです。
特にスロウは最近あまりピックアップされることのなかったド直球のデバフステータスなのでしっかり生かしてあげたいですね。戦闘をしたかったら今回紹介できなかった「STORY」モデルがシナジーもあっておすすめです。
正面よりも横顔に自信のあるあなたにおすすめのクルーです。















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