投稿

2019の投稿を表示しています

Malifaux3e マスター紹介/ラスプーチナ

イメージ
ラスプーチナはギルドの囚人として地球側からマリフォーに連行されてきました。北の収容所に入れられた彼女は脱走をはかり、北の荒野を彷徨ううちタイラントのひとり・ディッセンバーと邂逅します。極寒の環境に対応しつつあったラスプーチナに魔力の素質を見たディッセンバーは彼女に魔力を分け与え、その流れで彼女はディッセンバーに師事することに。彼女は多くを学びとり、冬の魔女として成長します。大きな力を得たラスプーチナは人里に舞い戻り、ギルドに対立する組織・アルカニストの一席に加わることに。しかし、アルカニストの長、ビクター・ラモスが逮捕されたいま、彼女はこの組織のなかで自分がすべきことを探しています。 「冬の魔女」ラスプーチナのキーワードは「DECEMBER」。アイスピラーを利用したアクション、特にラスプーチナのロングレンジ攻撃が特徴的で、あとは相手にスロウを与えることが得意な傾向にあるでしょうか。 アイスピラーはベースが30mmサイズのマーカーで、Ht4、ブロッキング属性、インパッサブル属性、破壊可能なテレインマーカー。 ラスプーチナはアクションにより12インチ以内にアイスピラーマーカーを1つ生成することが可能です。トリガー次第ではもうひとつ生成。 ほかの手段として、トーテムのウェンディゴやヘンチマンのスノーストームがキルされた時、死亡時アビリティでアイスピラーをその場に生成します。 アイスピラーの活用方法といえば、まず、ラスプーチナがリーダーの時、敵モデルがアイスピラーの1インチ以内でアクティベーション開始すると手札を1枚捨てるか、スロウのどちらかを選ばなくてはいけません。 ラスプーチナは8インチ以内にアイスピラーが見えていれば(LoSが通っていれば)、そこを基点にメレー以外のアクションを実行できます。これを駆使すれば、テレインなどで直接姿が見えない相手も攻撃が可能です。しかし、若干の制約があり、トリガーを宣言するためには手札を1枚捨てなければなりません。 このアクションの時に限り、ウェンディゴをアイスピラーに見立てて利用することができます。自分で動いてくれるアイスピラーとして助かります。 また、ボーナスアクションで、6インチ以内のアイスピラーマーカーをひとつ壊し、その周囲2インチのモデルはDf(防御力)で目標値14の判定、パスできなければ2ダメー

Malifaux3e マスター紹介/エウリピデス

イメージ
先史時代のマリフォーでエウリピデスは破壊衝動に満ちた残忍な戦士でした。征服に向かった地でティターニアと遭遇、長き戦いの末に彼らはお互いの力を認める間柄になります。ティターニアはエウリピデスに知識を与え、破壊衝動を制し生まれ変わったエウリピデスはティターニアに忠誠を誓いました。ティターニアが幽閉されてしまったとき、彼は一族と共に北の地へ落ちのび、そこを棲家として雌伏の時を過ごします。長い長い時が過ぎ、マリフォーに現れた新参者たちの行動で変化が訪れました。ティターニアの復活を感じ取った彼は北の地を離れ出陣します。彼の女王の元にふたたび参じるために。 エウリピデスのキーワードは「SAVAGE」。コアボックスはトーテム以外がすべて50mmベースの異色のアソートになっています。 彼らの特徴は「アイスピラー」に関連したアビリティ・アクションの数々。そして、キーワードモデルの共通アビリティ「THE OLD WAYS」があります。 「THE OLD WAYS」アビリティは、プラス修正もマイナス修正もないカードの判定(各種デュエル)をする際にダメージ1点を支払うことで、山札ではなく捨て札の山(のトップ)を使って判定ができます。捨て札を使った場合は使用したカードは捨て札の一番下に戻します。 行動順など上手くコントロールして最高のタイミングに最高の札を持ってくるのが楽しそう。 ヘルスを消費するだけあって回数制限はないのもいいところ。 さらに、エウリピデスとヘンチマンのソーンが持っているアビリティ「INTUITION」がTHE OLD WAYSをアシストします。彼らはアクティベーション開始時に山札のトップ3枚を見て好きな順番で戻してよいのです。筋肉野郎なルックスからは意外なことに頭脳派な動きをみせます。ズルいズルい。 「アイスピラー」に関連したアビリティやアクションについて。 まず、アイスピラーとは、フィールド上に設置されるマーカーのひとつです。 30mmサイズ、Ht(高さ)4、ブロッキング属性、インパッサブル属性、破壊可能なマーカーで、ざっくり言うと障害物テレイン。 まず、アイスピラーを「つくる」 エウリピデスはアクションで8インチ以内にアイスピラーマーカーをひとつ生み出します。 トリガー次第でもう一個追加。 エウリピデスはもうひとつ、彼の8インチ

SCOUT!

イメージ
支離滅裂からインスパイアされて生まれたというふれこみのゲーム。 先日のゲームマーケットで出たのですが、前評判が高く、知り合いがお土産に買ってきてくれました。 基本は支離滅裂とおなじく手札入れ替えのない大富豪なのですが、手役の感じとかもほぼ同じなのですが、ほかの部分はいろいろと違い、いちばんの違いはカード。 カードの上下に違う数字がついているため、手札をひっくり返すことで手札の数字が変化します。 プレイヤーは最初にカードが配られた時点で手札をそのまま使うかひっくり返して使うかを選べるのがまず楽しいです。 場の中央にカードが出され、後続のプレイヤーはより強いカードしか出せません。 カードの強さは「シングル<2枚の連番<2枚の同数字<3枚の連番<3枚の同数字」と支離滅裂とほぼ同じですが、3枚の連番が支離滅裂だと7・9・8など3枚の組内で連番が成立していればOKだったのが、こちらは7・8・9と厳密に並んでないと出すことができません。 場のカードより強いカードを出せるなら、場のカードを回収してその枚数が得点になります。 前のプレイヤーより強いカードを出せない場合、場に出ているカードの「端のカード」を1枚引き取って手札に入れて強化ができます。この時、カードの上下を自由に変えたうえで手札の好きな場所に入れてOK。 しかし、場に出ていたカードを取った場合、そのたびにカードを出したプレイヤーに点が入ります。 また、他のプレイヤーすべてがカードを出せずに1周した場合、そこでゲームは終了して点数計算に移ってしまいます。 支離滅裂はライフ制でしたが、こちらは点数制で勝ちを決めるゲームになっています。 また、やっていると自分がパスしてカードを取ると次のプレイヤーがあがってしまう…、という場面が出てくるのですが、これを打開する手段が用意されていて、各プレイヤーにスペシャルチップが1枚ずつ配られます。 スペシャルチップを使うことでカードをとってすぐ出すというアクションがゲーム中1回やれるようになっていて、これで流れを変えることが可能です。これがとてもいい調整になっていると思います。 ライフ制の負け決めから点数制への変更、上下にひっくり返せるカード、それにスペシャルチップをふくめた逆転要素など、支離滅裂とは別物になっていてめちゃくちゃ感心してしまい

支離滅裂/シリメツレツ

イメージ
手札の入れ替えができない大富豪っぽいゲーム。 出すカードは「シングル<2枚の連番<2枚の同数字<3枚の連番<3枚の同数字」の手役順に強く、前の人が出したカード(役)より弱いカードは出せませんが、その上の強さを持つ特殊なアクションカードもあります。 手札の入れ替えができないので、例えば、9・8・4・7みたいな並びの手札の時に、最初に4を出すと8と7が繋がって987の3枚連番ができあがる。 実際には手札のなかに複数の組み合わせの選択肢があったりするので、どの手役で場に出していくかが悩ましいです。 各プレイヤーの前にはライフ表示として2枚ずつカードが置かれています。 カードを出せない時はライフが減ってしまうのですが、ライフのカードを1枚手札に加えることができます。 加える時は手札のどこに差し込んでも構わないので、これによって強い役を作ることが可能です。なのでカード狙いで敢えてパスしたりもできます。 凹んでも強くなれるのがとてもいいと思います。 とはいえ、ライフがなくなった状態でカードを出せないとそのゲームは負けてしまい、次のゲームに移ります。トータルで3ゲーム負けてしまった人が負け。 というゲーム。 大富豪系はとっつきやすいし、ルール説明がラクだし、なにより手札を出せなくて負けに近づいてしまう=手札を強化できるっていう点がすごく好きです。 大富豪に手札入れ替え禁止の要素を加えることでこんな楽しいゲームができるなんて…、と思っていたのですが、まさかここからアレが生まれるとは…

Malifaux3e マスター紹介/メイフェン

イメージ
マリフォーと地球を繋ぐ「裂け目」を通ることで魔力に覚醒する人間がいます。メイフェンもその一人。彼女は手に入れた「金属を加熱し思いのままに曲げる能力」を活かし、マリフォーで鉄道敷設作業の仕事にありつきますが、突出したその才能はアルカニストの興味も惹きつけました。彼女の才能に惚れ込んだアルカニストと交渉の結果、アルカニストのエージェントのひとりになる条件で労働者たちのリーダーの地位を手に入れます。実は、彼女はテンサンダーにも所縁があるのですが、どちらに傾くこともなく、真摯に労働者たちを思いやる、よきリーダーとして活躍しています。 メイフェンは「FOUNDRY」のキーワードを持つ、アルカニストとテンサンダーのダブルファクションのマスターです。 コアボックスのモデルは肉体労働者系のルックスをしていて、一部のマニアにはたいへん刺さりそう。 さて、FOUNDRYモデルの特徴はスクラップマーカーを利用して最大12インチの移動が可能なことと、物理的に堅いモデルが多いことが挙げられます。 次点の特徴として、バーニングを与える効果持ちと、敵モデルを少しプッシュさせる効果持ちのモデルがちらほら居る感じでもあります。 スクラップマーカーを利用した12インチ移動は、「RIDE THE RAILS」アビリティによるもので、移動の際、自身の1インチ以内に踏み台となるスクラップマーカーがあり、且つ12インチ以内に着地点となるスクラップマーカーがあることで実行可能になります。 このとき、移動に際してマーカーを消費したりはせず何回でも利用できます。 移動先のスクラップマーカーにLoSの必要はないのでアンパッサブルなテレインの向こうに移動もOK。 敵モデルとエンゲージしている時でも移動可能なのも便利なポイントです。 フィールド上に線路を作り出し、自在に移動するイメージだと思います。 ストラテジー&スキームに合わせて、たとえば、ストラテジーがコラプテッドアイドルの時にフィールド中央を左右に横断するように移動できるとかなり便利でしょう。 しかし、前提としてスクラップマーカーをフィールド上にうまく設置しておかなければなりません。 いろんな手段が用意されていますが、とりあえずパッと見のアシスト役がトーテムのフォージリングで、アクティベーション終了時にベースコンタクトで

ザ・シング:インフェクション アット アウトポスト31

イメージ
逃げ場のない南極基地のなかにエイリアンが入り込んだ! 退治して脱出しよう! なゲーム。 昔のSF映画「遊星からの物体X」をゲーム化したものだそうで映画の登場人物がそのまま出てくるのもポイントです。 プレイヤーたちは協力してミッションをクリアーしていくのですが、映画と同じようにプレイヤーのなかにも人に化けたエイリアンが潜んでいて、ミッションの達成を邪魔されたりします。ミッションに連れていくメンバーはミッションごとに選ばれ、ミッションが失敗すると「このなかの誰かがエイリアン!?」となってドキドキが止まりません。 そういう時になぜか疑われがちな私。以降のミッションメンバーを選ぶときにエイリアン扱いされて選ばれないわ、以降のミッションは問題なく進行するわでもうすっかり状況的にエイリアンは私の雰囲気。Oh,No…トラストミー……。 上手く基地内のエイリアンを退治できたら最後はヘリコプターで脱出。しかし、この脱出メンバーにエイリアンが入り込んでいたらエイリアンの勝利になってしまいます。 ゲームの途中でエイリアンが増えている可能性もあるので油断ができません。なので脱出メンバーを選ぶのは本当に緊張します。 ゲーム中の進行具合によってメンバーの血液検査ができますが、全員を検査できるほどの回数はありません。いっぱい検査できたら幸せなのに…。 飛んでいくヘリコプターを見つめる私(置いてかれた) 絶対あそこにエイリアンいるって。 もちろんエイリアン側の勝利でした。

コンヘックス

イメージ
プレイヤーでそれぞれボードの上下と左右を繋ぐようにタイルを置いていくゲーム。 でも、タイルを置くためには手順があってマスの周囲に置かれたドットのマジョリティを取らなければなりません。 どのドットも複数のマスに影響するのが悩ましくて、あっちに置きたいけどこっちにも置いておかないと後々不利になりそう…と、お互いにウンウン言いながらゲームが進んでいくのが楽しいです。 なーんかこのゲーム得意なんですよね。勝率8割くらいあります。もちろん知り合いのなかではレベルですが。 妹ちゃんが囲碁をやってるんですが、囲碁にちょっと似てるって言ってつきあってくれるのも嬉しいポイントです。

Malifaux3e マスター紹介/アイアンサイド

イメージ
トニ・アイアンサイドは逃亡奴隷であった母親を目の前で処刑され、迫害を恐れながら生き延びてきました。そんな彼女がレジスタンス活動に身を投じるのは自然なことでした。アルカニストの長であるビクター・ラモスは地球で活動していた彼女を見出しマリフォーに迎え、彼女がそれまで得ることが出来なかった教養を与え、マリフォーでの活動を支援するようになります。 支配体制であるギルドに徹底的に対抗し、人々を守るために拳を振るい続けるうち、トニは労働者たちの指導者になっていました。 しかし、ギルド長官キッチナーの死後、トニに対してギルドからある提案が持ちかけられます。それはラモスの身柄と引き換えに北米の奴隷を解放するというもの。 最終的に彼女はラモスを売ることを選びましたが、それ以来、彼女の心はとても深い迷いの中にあるのです。 アイアンサイドおよびキーワード「M&SU」のクルーです。 マスターであるアイアンサイドの「アドレナリントークン」を使ったパワーアップと、同じM&SUモデルが近くにいることで戦闘にプラス修正がつく能力がメインとなります。 アイアンサイドは近接格闘型のマスターでちょっと変わったタンク役でもあります。 キーとなるアドレナリントークンはアクティベーション開始時に1つもらえ、さらに敵モデルとエンゲージ状態だとエンゲージしている数だけトークンが増えます。 あとはいろいろなアクションのトリガーで増加、トーテムのマウスのボーナスアクションでも増加します。 メレー攻撃のダメージは2/3/5。追加効果でstaggered(Mvがマイナス2、味方の能力によって移動不可)コンディションをつけます。 トリガーがあらかじめラムとトゥームの2つがついていて、ラムだとアドレナリントークンを2つまで捨てることで捨てたぶんダメージアップ。 トゥームがアドレナリントークン増加です。 もうひとつクロウのトリガーでInjured(DfとWpにマイナス)コンディション付与もあります。 レンジ攻撃はありませんが、レンジ12の「Bring It」アクションで敵モデルをMv+2ぶん引き寄せ、敵がメレー攻撃可能な位置まで来ればアイアンサイドに向かって攻撃(トリガーなし、ダメージにマイナス修正)をさせます。 アイアンサイドはデフォルトで発動するDfトリガーを持っていて

Malifaux3e マスター紹介/キャプテン・ジップ

イメージ
人間たちの世界で放送されている冒険ものがたり。その破天荒な登場人物たちに魅了されてしまったジップは、自分も何かを成したい想いでグレムリンの強盗団を結成、彼の物語をスタートさせました。ある日、ギルドの試作飛行船を盗んだことで彼は一気に自分の理想へと近付きます。空飛ぶ「悪名」号を駆るアイアンスキーター達のリーダー。ジェットパックで飛び回り、光線銃が轟く、その名はキャプテン・ジップ。彼が一番求めている物は金品ではありません、キャプテン・ジップのきらめくような悪行を語り継いでくれる多くの人々なのです。 ジップのコアボックスは機動力のあるモデルで戦場を飛び回る、比較的扱いやすいボックスになっています。 キーワードである「INFAIMOUS」モデルのほとんどが共通して持っている「SHOW BOATING」アビリティ。 これはアクティベート中にチート(手札を使っての判定上書き)をするとアクティベート終了時にカードを1枚引くことができる、というもの。何回チートしても引けるのは1枚、また、敵モデルへの対応では発動しないのは注意ですが、このゲームに於いて手札は友達。安定感をもたらします。 マスターであるジップと、ミニオンのアイアンスキーターは共に飛行モデルで移動の際にほとんどのテレインを飛び越えて移動可能です。しかもアイアンスキーターはMv(移動力)7、ジップはMv8とトップクラスの移動力を誇ります。相手側からすると、一気に距離を詰められたり、逃げられたり、気が抜けないプレイを強いられることに?? しかし、ひとつだけ残念なことに、ジップはインタラクトアクションをすることが出来ません。マスターのモデルとしては珍しいのですが、さすがにスキーム達成要員として便利すぎるゆえの調整と思われます。スキームマーカー撒きはアイアンスキーター達に頑張ってもらいましょう。 インタラクトアクションはできませんが、ジップには代名詞となるユニークなアクションがあります。 それは「DROP THE PIANOS!」。ターン中に1回、ジップから6インチ以内にピアノマーカー(40mmサイズ/高さ3/ブロッキング/通過不可/破壊可能)を落とす(=撒く)ことができます。このアクションにはオプションがあって、手札かパストークンを合計2つまで捨てることで捨てた数だけピアノマーカーを追加できます。

Malifaux3e マスター紹介/ルシウス

イメージ
マリフォー議会の事務総長に就任したルシウス・グスタビウス・フィッツウィリアム・マッテソン。仮面で素顔を隠した男がどうやってここまで上り詰めたのか、それを知る「人間」はいません。ネバーボーンである彼の声は高級なコニャックのように滑らかで心地よく、聞く者の心をやさしく撫であげてあやつります。ギルド内部に侵食してコントロールすることがルシウスの目的であり着実に成果を重ねてきました。前ギルド長官・キッチナーが起こした騒動と彼の顛末もルシウスの思惑通り。とはいえ、騒動の結果、新たなタイラント「バーニングマン」が誕生したことは想定外でした。マリフォーの空を漂うバーニングマンの姿を執務室の窓越しに見つめるルシウス。「彼」は何を想うのでしょうか。 ルシウスはギルドとネバーボーンのダブルファクション。 キーワードも2つ持っていて、ギルドとしての「ELITE」、ネバーボーンとしての「MIMIC」を持っています。 どちらのキーワードモデルも「Following Orders」アビリティを共通して持っています。 効果は「ターンに1回、自分よりコストが高いモデルが発した効果により何らかのアクションを実行したらカードを1枚引く」というもの。 まず思いつくのはオベイ(他モデルをあやつる)系のアクションを受けた場合ですが、ほかにも、アクションのトリガーなどで「付近に味方モデルがいればメレー攻撃をさせる」といった効果でも有効です。使える場面を見逃さないようにしたいです。 マスターのルシウスは、強いていえばコントロール寄りの性質でしょうか。 Wp(精神力)が7と高めな以外はステータスや攻撃ダメージは平凡的な数値です。いえ、もしかしたら平凡を装うことで私たちプレイヤーですら欺こうとしているのかもしれません。アビリティやアクションのほうは隠しきれずにかなりレアめのものが揃っています。 まずは、手札上限が1枚増えるアビリティ「Arcane Reservoir」。単純につよい。 そして、敵からの攻撃に対して常にマイナス修正を与える「Serene Countenance」 自分か相手プレイヤーを問わず、パストークンを使用して手番がパスされるとカードを1枚引ける「Mastermind」 ルシウスの6インチ以内で敵スキームマーカーが撒かれた時、手札を1枚捨てることで味方スキームマー

ケイラス

イメージ
「そろそろ本当のゲームってやつを教えてあげますよ(原文ママ)」みたいなお誘いを受けて「ケイラス」をプレイしました。 最初は街道沿いにいくつかのお店が並ぶだけの小さな王国。お店にワーカーを派遣することで資源を手に入れたり、新しいお店を建てたり。街が発展して、後半になるほど上位のアクションができるようになるのですが、街道には城の役人がウロチョロしていてその役人の立っている位置より先のアクションはキャンセルされてしまうのです。 もちろん、役人の移動をコントロールする効果のマスもありますが、移動の処理はプレイヤーがワーカーを置き終わったあとなので、ボーダーライン付近のアクションの成否は「役人移動マス」を握っているプレイヤーのご機嫌次第。 さらに「このゲームはプレイヤー同士で約束を結んでいいし、その約束を守らなくても全然いいルールなんですよ!(原文ママ)」とのことでプレイ中は裏切りの事件が頻発。ちょっと待って、ここまで役人は来ないって約束だったじゃないですか!! もうほんとにおなかが痛くなるほどのドキドキハラハラが連続で、大変濃厚な時間を過ごさせていただきました。ケイラス、なんて恐ろしいゲームなの…。 後日、こんな恐ろしいゲームをやったんだよ〜って話をしてたら、 「そんな、守らないでもいい約束ルールなんてケイラスには無いよ??」 と言われまして、確かめたら確かに無い! ……あの死にそうな思いをしたあの2時間はなんだったの! わざわざ約束を結んでから裏切ることで天井知らずで憎さが溜まるあの2時間! トイレを許されずにエヴァンゲリヲンQを観続けさせられる拷問のようなあの2時間! あと1時間続いていたら今頃ニュースに顔が出てたにちがいないあの2時間! あの2時間はなんだったのか!! これ以来人間不信に陥ってます。ニンゲン、恐ろしい……。

Malifaux3e マスター紹介/ユリックス

イメージ
ユリックスは養豚が盛んなバイユーの地でも最も飼育の腕に優れ、豚に関するあらゆる知識を貯えたグレムリンです。グレムリンの社会に変革の風が吹くなか、ユリックスはまだグレムリンはこの自然に寄り添って生きるべきだと語ります。しかし、ユリックスが現実から目をそらしているというわけではありません。むしろほかのどのグレムリンよりも冷静にやがてくる大きな戦いを見据え、より大きく、より強力な豚を育てあげることに執心しています。 大いなるブタの王・ユリックス。彼のキーワードは「SOOEY」。それと編成時にかぎり「PIG」のキーワードも有効になるため、PIGのモデルも制限なしで組み込みが可能です。 マスターであるユリックスはステータスだけでみるとDf(防御力)4、Mv(移動力)4、アーマーやハードトゥキルといったわかりやすい防御スキルもなく正直かなり貧弱です。 しかし、PIGモデルと組み合わさることでユリックスのちからは無限大となるのです。 まず移動面に関しては、ユリックスの2インチ以内のBeastモデルがWalk(通常移動)アクションをした時にその移動先についていくことができます。そのモデルに飛び乗って移動するイメージ。もちろんPIGモデルはBeast属性を持っていますし、トーテムのペネロープ(Mv6)も犬なのでBeastモデル。 この移動はスキルによるものでアクションを消費しないためうまくリレーするようにブタを配置できればかなりのロングドライブも可能です。 防御面はPROTECTED(BEAST)スキル。ユリックスが攻撃のターゲットになった時、手札を1枚捨てることで攻撃のターゲットを2インチ以内の味方Beastモデルにすり替えます。 ユリックスはPIGモデルの恩恵を受けるだけではなく、ユリックスからPIGモデルに対しても数々の恩恵を与えます。 まず、周囲6インチ以内の味方PIGモデルがダメージを受けた際、手札を1枚捨て、そのカードの数字によってダメージを1〜2点軽減することが可能です。自分の代わりに攻撃を受けるように仕向けたけれどダメージは軽減してあげる。アメとムチを使い分ける男、ユリックスです。まあ手札の消費はすごいことになるのでなにか手札補充の手段は用意したいところです。 また、ユリックスの6インチ以内にいるPIGモデルはメレー攻撃のレンジが+1され

クリプティッド

イメージ
推理ゲームもすきです。 比較的短時間でアタマ使った感じを楽しめるところとか。 この「クリプティッド」は最近の推理ゲームのなかではなかなかのヒットで、あちこちで遊んでいました。 プレイヤーはみな未確認生物の研究家でこれまでずっと同じUMAを追っていました。 それぞれのプレイヤーはこれまでの研究から独自の「生息地域に関する情報」を持っています。協力して全員の情報を付き合わせればフィールド上のUMAの生息地1箇所を特定することができるのですが、やはり第一発見者になることで得られる名声が欲しいところ。 そこで、それぞれが情報を小出しにすることでお互いの持っている情報を探り、いち早くUMAの生息地を特定した人が勝者となる。というゲームです。 訊かれたことにウソはつけないのですが、質問の仕方やヒントになるキューブの置き方によってはミスリードにハメたりハメられたり。かる〜くテクニカルなこともできるところも気に入っているところです。 プレイするうちにまわりも腕が上がってきて、完全に情報が揃うのを待てずにギャンブルを打つようにもなってきたのですが、それもたのしいです。 推理ゲームのフレーバーとして殺人事件の犯人さがしみたいなのも多いですが、未確認生物探しというフレーバーなのもお気に入りの理由のひとつ。 書いていたら久しぶりに遊びたくなってきました。

京都将棋

イメージ
昔から将棋が苦手です。 世間で将棋が話題になるたびに私もやってみようと思って手をのばすのですが、毎回成長した手応えを感じないまま熱が去ってしまいます。 最近、といってもちょっと前ですが、藤井くんフィーバーで将棋がまた注目されたのがきっかけで、何度めかの将棋ブームが私に訪れました。 この機会に今度こそ将棋力を成長させたいと思って戦略的に将棋に取り組みました。 まず、訓練として詰め将棋アプリをやってみたのは良かったと思いますが、実戦となるとまずそのシチュエーションにまでたどり着かないのはとても残念。 では、ということで実戦の入門として「どうぶつしょうぎ」や「9マス将棋」なんかも手をだしてみたのですが、ミニマムすぎるのか、将棋感が薄まりすぎなのか、ちょっと楽しくありません。 もうちょっと将棋やってる感のある入門者向きのゲームがないかしら…と思っていた私にちょうどいいゲームを見つけました。それがこの「京都将棋」です。 5×5というすこし広い盤面。 5つの駒は表裏で「金将←→桂馬」のように全然ちがう駒になっていて、1手指すたびに指した駒が裏返り次の手番では違う駒として扱います。 持ち駒はすきな面を使って打つことができるので選択肢は2倍。 そんなゲーム。 これが結構たのしくて私はすきです。 実際の将棋のほうもとりあえず銀星将棋の入門レベルには勝てるようになったので少しは成長できたように思います。次の10級にはまだ勝てていませんがそれはまた次のブームの時に達成できれば。それまではこの京都将棋で遊んでようと思います。  

Malifaux3e マスター紹介/ネリー

イメージ
ネリー・コクランは地元の新聞社で大規模な汚職事件をスクープしたことで注目されてギルドに引き抜かれ、編集長待遇でマリフォーにやってきました。この街で彼女はギルドの汚い姿を暴くのでしょうか? 答えはいいえ。彼女の正義感は本物ですが、よい給金を出す飼い主にいきなり噛みつくほど愚かではありません。この街にはほかに明らかにすべき闇が余りあるのですから。ギルドの人間として後ろ指を指され、山のような脅迫状も届きますが、それを差し引いても多くの人に真実を届けることのできる今の環境こそが彼女にとってなにより重要なのです。 ネリーたちは「JOURNALIST」。 彼女たちは、おもにインタラクトアクションにまつわるスキル持ちのクルーです。あとはDistracted(敵モデルに対するアクションにマイナス修正がつく)コンディション付与も目立つ感じです。 まず、ネリーさん。彼女は便利スキル「Don't Mind Me」もちで、本来はインタラクトアクション不可のエンゲージ状態やディスエンゲージ後でもインタラクトアクションが可能です。 そして、ネリーはインタラクトアクションをした後に2点回復する、というスキルを持っています。敵に捕まってても回復できるし、ストラテジーの追い込みもかけやすいと言えます。 敵のインタラクトアクションに反応するスキルもあります。 これはネリーとフィールドリポーターがそれぞれ2つずつ持っていて、ひとつは8インチ以内で敵モデルがインタラクトアクションをしたらフィールドリポーターはFocused+1が、ネリーはFocused+1に加えてカードを1枚ドローします。 ジャーナリストにFocusがつくのはシャレてますが、Focusはとても実用的なので相手にしたらあんまり楽しくはありません。 もうひとつ、2インチ以内で敵モデルがインタラクトアクションを「しようとする」と発動する「Exclusive Interview」は、そのコントロールを奪い、ネリーの味方モデル扱いでインタラクトアクションをさせる、というもの。 そんなスキルあるの知ってたらインタラクトアクションなんかするわけはないのですが、ネリーの攻撃アクションはデフォルトのトリガーで相手にインタラクトアクションをさせるのです。とんだ捏造記事です。 この攻撃アクションはちょっと特殊で、レンジ

カウボーイビバップ:ボードゲームブギ

イメージ
「カウボーイビバップ」という昔のアニメがボードゲームになりました。 アニメはネットフリックスでも配信されていてひととおり観ています。 オフビートでスラップスティックなSFもので、1話完結型で話が進みながら断片的に登場人物たちの過去が挟まれていきます。でも劇中の登場人物たちはお互いを深くは詮索しないおとなの世界なのですべてを知っていくのは観ている私だけ。終盤にもはや神となっていた私はひとり胸がしめつけられるような思いで彼らを見守り、最終話では涙ぽろぽろしながら鼻ちーんが止まりませんでした。名作です。 ネットフリックスで2周目入ったものの23話で止まっています。この先はどういう体調の時に観るべきかわかりません。名作なのです。観てない方はぜひ観てみてください。 放送はもう20年前とかです。こんな名作だからこそ今頃になってもボードゲーム化するようなファンがいるのでしょう。 そしてそんな名作のゲームを買わないわけにはいきません。 ゲームは完全協力型、ビバップ号のクルー4人をプレイヤーが担当して賞金首を捕まえて日銭を稼ぎながら宇宙を股にかけて飛びまわり、それぞれに課せられたミッションをクリアしていく。そういうゲームでした。 ミッションの達成は単純なカードのセットコレクションなのですが、そのカードはゲーム中のあらゆるアクションでも使用されるため、上手に回収してアクションをつないでいく、または用意をする、そういったハンドマネージメントがゲームの核になっています。 すごく面白いとまでは言いませんが、なかなかうまい落とし所のゲームになってると思います。なによりイベントカードやミッションのフレーバーがアニメをとてもよく再現しているので20000点をつけます。 アシモフ・ソーレンサンをはじめとする賞金首の方々のカード1枚を取ってもアニメの場面が過ぎり、しみじみしてしまうこと請け合いです。 実際に遊んだのですが、カード1枚めくって毎回見入っちゃうくらいアニメに想いを馳せてたのは私だけで、わりとみんなドライでした。そうですかー。 ゲームは残念ながらクリアならず。ぜひみんなに観せてからまた遊びたいです。

丘の上の裏切り者の館

イメージ
丘の上に佇む謎の洋館。館の中に足を踏み入れた一行を待ち受ける怪異の数々。果たして生きて還ることはできるのか。 簡易TRPGといった内容のゲームで、洋館のなかを探索していくうちに50本のシナリオからひとつがランダムで選ばれて後半戦に突入。 シナリオによってプレイヤーのうち何人かが敵サイドにまわって対決する。っていう最高のゲームのひとつ。 本格的なテーブルトークほどの自由度はありませんが、GMなしで遊べる点、シナリオが始まったところで陣営に分かれ、お互いに勝利条件を秘密裏に確認。それぞれ達成を目指すのはとても楽しいです。 たまに、シナリオが開始するまでに死にかけていて瀕死の状態でシナリオが始まっちゃう、とか、逆に特定のキャラクターに強力なアイテムが集まっていてそれが相手にまわってしまって手も足も出ない、だとかありますが、そんなハプニングもまた面白いです。 和訳を公開してくださってる方のおかげで現状でもストレスなく遊べてるのですが、これもどこかから日本語版が出たらいいのになあと思います。 新たに50本のシナリオが拡張として出ていて、自分で訳すつもりで買いましたが、やっぱり和訳は大変で。2本訳せたところでほったらかしです。単純なルール訳と違って、シナリオはフレーバーが大事なので向こうの言い回しなどで毎回詰まるのです。 いつか拡張のほうも遊べたらなあと思ってます。

Malifaux3e マスター紹介/ジャック・ダウ

イメージ
なんですかお客さん? ああ、あの木にぶら下がってるやつ? あれはジャックの死体でさ。なんの罪だったんだか、絞首刑になってそのまんまあそこに吊られたまんま。この駅に来るとイヤでも目に入るから見せしめのつもりなんでしょうよ。あ、でもお客さんこっち来たばかりでしょ? ちょいちょいいなくなるんですよ、アレ。復讐のために夜の街を徘徊してるってもっぱらの噂でさ。ギルドの連中は認めてないけどね。とにかく、あれが居なくなったら夜出歩くのはやめとくんですなぁ。なあに、こっちの人間なら誰でも知ってることでさ。まあ、ほかにも覚えることはありますがね、おいおい覚えていってくだせえ。ではごきげんよう。 ジャック・ダウのキーワードは「TORMENTED」。 彼らは各モデルにStaggerd(Mvが−2。味方の能力によって移動させることができなくなる)コンディションを付与するアクションを豊富に持ち、相手の移動を阻害していくのが得意です。スキームやストラテジーをとっていくのに移動力は重要な要素なのでそこを削っていくのは強みになるでしょう。 そもそも、ジャック、ヘンチマンのモントレソール、ミニオンのギルティはメレー攻撃をMvで判定するため、StaggerdでMvを2も下げることでより攻撃が当てやすくなるという大きなメリットがあります。 ジャック・ダウはStaggerdつきモデルに対してメレー攻撃を当てるとカードを1枚捨てさせる効果もあります。ジャックに捕まると悲惨なことになりそうです。 また、ヘンチマンのモントレソールの周囲6インチ以内の敵モデルはエンドフェイズにStaggerdコンディションが消えず、Staggerdつきの敵モデルが周囲6インチ以内でアクティベーションを開始すると1ダメージを与える、というスキルを持っています。 別の特徴としてTormentスキルがあります。 アクティベーション中、アップグレード付きの相手にダメージを与えていたならば、アクティベーション終了時にカードを1枚ドローできます。 このほかにも各モデルの攻撃アクションの追加効果に相手がアップグレード付きであった時にボーナスがのるものが用意されていて、アップグレードを多用する相手に対してプレッシャーをかけやすいです。 特にトーテムのレディ・リゲイアのメレー攻撃は1/2/3のダメージですが、相手がアッ

エスノス

イメージ
やることがシンプルなボードゲームがすきです。 はじめて遊んだニムトでの「なんでカードを1枚出すだけなのにこんなに面白いのか!!」なんていう感動体験をいまだに忘れられず、以来、シンプルなアクションでジレンマを生み出すゲームが「ドイツゲーム」の理想になってるのは否めません。 最近のなかで、シンプル感があっていちばんのお気に入りがこの「エスノス」。 手番でやることは「カードをとるかカードを出すか」だけ! まあ、出したならばいくつか処理はあるんですけども。 基本は陣取り。カードのセットを出すことによって、「カードに描かれたキャラクターのアクション」と、「エリアに自分のコマを置くアクション」の2つが同時に行われます。 でも、カードの出し方によってはどちらか、もしくはどちらも効果を発しない場合があります。 もったいないので、確実に2つのアクションが効果を発揮できるように手札を揃えたい…というのが人の心なのですが、カードをとる時は1枚しかカードをとることができません。 場に公開されてるカードか、山札からかのどちらか。 山札は中身がわからないから、公開されてるカードを取りたい…のが人の心ですが、もちろん早いもの勝ちですぐ枯れてしまうため、自然と山札のギャンブルに手を出すことになります。 で、念願の出したい手札を揃えることが出来たら手札を出すわけですが、その際にセットに入らず残ったカードは場に放出されてしまいます。もったいない! 他プレイヤーはその放出をいまかいまかと待ってるわけで、さながらチキンレースのようでもあります。 最大効率でカードを出すためにいっぱい溜め込むか、1アクションしか有効じゃなくても早めに出してまわしてくか。高みを目指すか妥協するか、カードを取る取らないの2択なのに載ってくるジレンマが濃厚で身悶えしちゃうくらいたのしいです。 ゲームに使用するカードの組み替えが可能だとか、終了条件とか、箱のインナーが完ぺきだとか、細かいところまでよく練り込まれてるのも好感度高いです。 最近のゲームのなかではかなり好み!

Malifaux3e マスター紹介/ルーカス

イメージ
ルーカスは腕利きのトレジャーハンター。アーティファクトに対する彼の行き過ぎた熱意はその手段を選ばず、権力者カタナカ一家の不興を買ってしまいます。本来なら始末されるところ、その手腕を見込まれたルーカスはカタナカの意向でギルドに潜入。ギルド長官キッチナーの手足となってアーティファクト収集の任務につくことになります。キッチナーは集めたアーティファクトでタイラントへの昇華を企んでいましたが、逐次ルーカスから情報を得ていたカタナカがそれを看破、キッチナーの計画は阻止されます。ルーカスもギルドを離れることになりますが、新たに探検家協会からアーティファクト収集の依頼を受けます。トレジャーハントの旅はまだまだ続きます。 ルーカスはテンサンダーとエクスプローラーズソサエティのダブルファクションのマスター。キーワードは「WASTREL」で、ルーカスの移動力の高さと「アーティファクト」アップグレードの付け替え、共通スキル「Looted Supplies」によるカードの補充が大きな特徴のクルーです。 まず最初に目につくのが、マスターであるルーカスのモデルが馬に騎乗した状態と通常状態の2種類が用意されているところ。 ゲームはルーカスは馬に騎乗した状態で始まります。この状態だとMvは7でトップクラスの移動力を誇ります。しかし、12点ダメージを食らうと馬を降りて通常状態に移行、ヘルスは残り5点、Mvも5になってしまいます。DfとWpはやや向上するものの通常時にそれほどのメリットはありません。そして、一度馬を降りてしまうとふたたび馬に乗ることはできないので、なるべく長く馬に乗っているように立ち回るのが基本になります。 馬に乗ったルーカスのすごいところ、其の1。 他モデルを轢き倒して移動が可能です。 移動時に他モデルをすり抜けて移動が可能で、通過されたモデルはTN(目標値)13のMv判定。パスできなければ2点のダメージを受けます。これは味方モデルも適用されてしまうのでいい感じのルートで轢きまくってやりましょう。 馬に乗ったルーカスのすごいところ其の2、味方モデルを馬に乗せてふたり乗りが可能。 具体的には2インチ以内の味方モデルを指定したうえでルーカスを5インチプッシュ。移動後に指定した味方モデルをベースコンタクトの状態で配置。なので一時的な二人乗りなのですが。各ファク

ウォーハンマー・アンダーワールド:シェイドスパイア

イメージ
塗るたのしみがあって、構築するたのしみもある、でもプレイ時間はお手軽ないいとこどりのミニチュアボードゲーム、それがシェイドスパイアです! ……てブログに書こうとしてたらウォークライが発売されました令和の夏。いかがおすごしでしょうか? いや、こちらも決して悪いゲームではないのです。よほど長考しない限りは1時間くらいで終わりますし、マップも組み合わせを変えて遊べるし、アクションカードが山盛りなので構築するたのしみも……その増え続けるアクションカードを追いかけるのがイヤだと言って離脱される方もいますけども、いますけども! まあ、正直なところ、アクションカードと同じようにそれぞれの得点源となる目標カードも増えていって、ゲーム中に相手が何を狙ってるのか相手の行動にどう関わっていいかわからないところはあります。 あるプレイヤーの方は、「ターン数に限りがあるから自分の得点行動だけ目指すのが最善手ですよ」とおっしゃってましたが、どうせならお相手と駆け引きを感じたいじゃないですか。そこで、ゲーム開始前にお互いの目標カードを見せ合うというハウスルールを思いついたのですがいかがでしょうか。ゲーム中に握っているカードは一部ですし、ブラフも効くのではないでしょうか。試してみたいですが、遊んでくださった方は離脱されてしまったのでいつか試してみたいと思います。独立拡張セットの第2弾も発表されたのでまだまだ終わらないですよ! カード増えるのはちょっと気が重いですけども!

Malifaux3e マスター紹介/フォン・シュトック

イメージ
トランスモーティス大学のアルバス・フォン・シュトック教授は、元々は天文学の研究のためマリフォーを訪れた学者でした。しかし、この世界の星々は夜がくるたびにその並びを変えたり、あるいは全く動かなかったり。彼がこれまで学び培ってきた知識が何一つ通用しないことを認めた時、天文学はもはや忌むべきものになっていました。彼は屍霊学の研究に転向し、機械とゾンビの融合について没頭、大きな成果を上げます。肉体と機械を混ぜ合わせることで色んな機能を引き出すこの研究には素体となる肉体が必要ですが、大学には単位に困った学生がたくさんいるのです。可能性に満ちた学生たちよ、トランスモーティス大学へようこそ! フォン・シュトックのキーワードは「TRANSMORTIS」トランスモーティス大学チームのようです。彼は召喚系のマスターに分類されますが、そのシステムはちょっと遠回りです。 まずフォン・シュトックがボーナスアクションで味方モデルに対してLectureアップグレードをつけます。このアップグレード自体にはステータスアップやアクションの効果はありません。 そして、Lectureアップグレード付きの味方モデルが敵モデルをキルしたとき、アップグレードを破棄し、敵モデルと入れ替えるかたちで、TRANSMORTISのミニオンモデル(コストはキルした敵モデル以下)を召喚します。この時、フォン・シュトックの6インチ以内でないとあらかじめ2ダメージが入ります。 召喚できるモデルはいくつかバリエーションがあります。 コアボックスのアンダーグラデュエート以外だと、 ・リープ(ジャンプ移動)持ちで、3インチ以内で敵がアクティベートすると1ダメージとばすネクロパンク ・攻撃がちょっと得意なスチューデント・オブ・ビセラ ・アンデッドモデルをあやつることができて、アンデッドをキルするとカードをドローできるスチューデント・オブ・シニュー ・コンストラクトモデルをキルするとスキームマーカーを配置できて、コンストラクトモデルを回復できるスチューデント・オブ・スチール の4モデルが確認できます。 生徒たちはいずれもArmor+1とハードトゥウーンズを持っていて硬め。 また、コンストラクト(機械属性)とアンデッド(ゾンビ属性)ステータスの両方を持っているためキルされた時にはスクラップマーカーかコープ

Malifaux3e マスター紹介/マー・タケット

イメージ
バイユーに住むグレムリン達のなかでギルドが最も注意しているのがマー・タケット率いる無法者たちです。窃盗、強盗、家畜泥棒、脅し、略奪…、彼女たちが重ねる無軌道な犯罪の数々から想像される姿からは意外なことに、マー・タケットは単なる愚か者という訳ではなさそうです。そう推測するのは仇敵であるはずのサマーが提唱した「民主イカレ主義」に彼女が協力したからです。しかし、マー・タケットの真の姿について実際のところ確かめようがありません。彼女たちのアジトにはたくさんの罠が仕掛けられており、なんとか罠をかいくぐった者も漏れなく彼女のスプーンで殺されているからです。 マーちゃん率いる「TRICKSY」たちの特徴はざっくり3つ。周囲6インチ以内で敵モデルがチート(判定の上書き)をすると2インチプッシュ移動できる「Scamper」スキルと、イニシアチブフリップのボーナス、ピットトラップマーカー(ダメージとInjured+1)の生成です。 Scamperスキルは、とりあえずコアボックスのモデルはみな所持しています。 相手がチートをまったくしないことはまず無く、6インチ以内の制限があるとはいえ、動くチャンスはちょいちょいあります。見逃さないようにしましょう。 イニシアチブフリップのボーナスは「Ill Omens」スキルによるもので、現時点ではマータケットとヘンチマンのトリクシーベルのみが持つスキル。それぞれで+1されてイニシアチブフリップが+2扱いになります。 また、マー・タケットがリーダー時のみ発動する固有スキル「Careful Planning」は、イニシアチブフリップの際のスートによって4種類の効果を発揮します。 効果は、 ・パストークン2個ゲット ・カード2枚ドロー ・味方モデル2体までを3インチ移動 ・味方モデル2体までにシールド+2 どれもなかなか魅力的です。 イニシアチブフリップはチートが可能で、スート目当てで塗り替えることが可能です。イニシアチブフリップの数値+2の底上げがあることで数字的には低いカードへの塗り替えでもイニシアチブを取りやすくなるでしょう。たかが+2ですが、されど+2でもあります。 ピットトラップマーカーについて。 50mmサイズで破壊可能、シビア属性なので上を歩く時は移動距離が半分になり、ダメージおよびInjured(タ

Malifaux3e マスター紹介/ハーメルン

イメージ
かつてマリフォーの街である研究に没頭していたひとりの錬金術師がいました。彼の研究対象は死の向こうにあるもの。あるとき研究中のアクシデントでマリフォーの街に感染病を撒き散らし大惨事を引き起こしてしまいます。その事件により彼自身も肉体を失いますが、研究の成果か、瘴気のような存在へと姿を変えた彼はタイラント「プレイグ」として昇華。しかし、ティターニアのおこした乱によりプレイグはマリフォーの地下墳墓に閉じ込められてしまいます。そして長い月日が過ぎ、マリフォーの地下墳墓にひとりの男・ハーメルンが足を踏み入れました。あわれハーメルンはプレイグに体を乗っ取られ、プレイグの現し身としてマリフォーの街に破滅をもたらすべく活動をはじめたのです。 ハーメルンたちはブライト(Blight)トークンとネズミを駆使して戦う変則的な召喚マスターです。 ブライトトークンはハーメルンたちのいろいろな行動で敵モデルに蓄積されていきます。 攻撃したらダメージ&ブライトトークン、ハーメルンたちの近くで行動開始したらブライトトークン、周囲の敵モデルにWp判定を迫ってクリアできなければブライトトークン、ネズミ(Malifaux Rat)をキルしたらブライトトークン…とあの手この手で敵モデルにブライトトークンを乗せていきます。 ブライトトークン自体ではダメージは発生せず、ターンをまたいでも減ることはありません。 ちなみに、「ブライト(Blight)」ってなんとなく光ってて暖かいイメージでしたが、それは「Bright」のほうで、こちらは「荒廃」とか「だめにする」とかそんな意味だそうです。エルとアールで真逆じゃないですか。 そんなブライトトークンで何をするかというと大きく2つ。 ひとつは相手の行動の阻害。 ハーメルンのスキル「COUGHING FIT」で周囲6インチ以内の敵モデルがトリガーを宣言したとき、敵モデルに乗っているブライトトークンを1つ取り除くことでトリガーをキャンセルさせることができます。 ヘンチマンのニックスはおなじく周囲6インチ以内の敵モデルからブライトトークンを取り除くことでインタラクトアクションをキャンセルさせることができます。 もうひとつは、直接ダメージ。 ハーメルン、ニックス、エンフォーサーのオブディエント レッチの攻撃アクションで敵モデルに乗っているブライ

Malifaux3e マスター紹介/バース

イメージ
コーネリアス バースはオクラホマの牧場で厳格な父の教えのもとに育ちました。 やがて父が亡くなり牧場を手放したバースはアメリカの開拓地へ放浪の旅に出ます。そこで彼は父の教えから弱者の守護者となり、また、愛を知り、ひとり娘・ベルナデットを手に入れます。妻に先立たれ、ひとりで娘を育てることは大変でした。彼は父のように娘に正義を教えますが、娘は過剰な正義感から過ちを犯してしまいます。バースは娘のため、自分たちのことを誰も知らない街・マリフォーへと向かいますが、すべてを知っていたギルドは彼らの受け入れの条件にギルドのために働くことを提示、バースはそれを受け入れました。 バースのキーワードは「FRONTIER」。新しいファクション「エクスプローラーズ ソサエティ(Explorer's Society)」とギルドのダブルファクションのマスターです。 エクスプローラーズソサエティはまだ2人しかマスターがおらず、いずれもダブルファクションです。今後マスターが追加されていくことが期待されています。 FRONTIERモデルの特徴としては、初期配置位置の拡張、ダストクラウドマーカーの生成、テレイン絡みのスキルが挙げられます。 まず、初期配置位置の拡張は「Home On The Range」スキルによるもので、初期配置時にこのスキルを持ったクルーの数=Xで、初期配置ゾーンがXインチ広がります。バースのコアボックスの6体(バース、ベルナデット、ジョナサン、フロンティアーズマン*3)は皆このスキルを持っているので、彼らが全員登板すると従来より6インチ前に配置が可能になります。ストラテジーによってはスタートダッシュでかなりの差が出てくるスキルです。 「ダストクラウドマーカー」は、ターン終了時まで残る、50mmサイズのConcealing(中にいるとメレー以外の攻撃をうける際、相手の判定にマイナス修正をつける)かつシビア(移動距離が半分になる)属性のマーカーです。「めっちゃ歩きにくい煙幕」みたいなイメージでしょうか。 ティターニア のアンダーブラッシュマーカーと性能は同じですが、こちらはターン終了時に消えてしまうところに注意です。 バースたちの多くはボーナスアクションでこのマーカーを生成することができます。このマーカーは後述のテレイン関係のスキルで生かされます。