Malifaux3e マスター紹介/アイアンサイド


トニ・アイアンサイドは逃亡奴隷であった母親を目の前で処刑され、迫害を恐れながら生き延びてきました。そんな彼女がレジスタンス活動に身を投じるのは自然なことでした。アルカニストの長であるビクター・ラモスは地球で活動していた彼女を見出しマリフォーに迎え、彼女がそれまで得ることが出来なかった教養を与え、マリフォーでの活動を支援するようになります。
支配体制であるギルドに徹底的に対抗し、人々を守るために拳を振るい続けるうち、トニは労働者たちの指導者になっていました。
しかし、ギルド長官キッチナーの死後、トニに対してギルドからある提案が持ちかけられます。それはラモスの身柄と引き換えに北米の奴隷を解放するというもの。
最終的に彼女はラモスを売ることを選びましたが、それ以来、彼女の心はとても深い迷いの中にあるのです。

アイアンサイドおよびキーワード「M&SU」のクルーです。
マスターであるアイアンサイドの「アドレナリントークン」を使ったパワーアップと、同じM&SUモデルが近くにいることで戦闘にプラス修正がつく能力がメインとなります。

アイアンサイドは近接格闘型のマスターでちょっと変わったタンク役でもあります。
キーとなるアドレナリントークンはアクティベーション開始時に1つもらえ、さらに敵モデルとエンゲージ状態だとエンゲージしている数だけトークンが増えます。
あとはいろいろなアクションのトリガーで増加、トーテムのマウスのボーナスアクションでも増加します。
メレー攻撃のダメージは2/3/5。追加効果でstaggered(Mvがマイナス2、味方の能力によって移動不可)コンディションをつけます。
トリガーがあらかじめラムとトゥームの2つがついていて、ラムだとアドレナリントークンを2つまで捨てることで捨てたぶんダメージアップ。
トゥームがアドレナリントークン増加です。
もうひとつクロウのトリガーでInjured(DfとWpにマイナス)コンディション付与もあります。
レンジ攻撃はありませんが、レンジ12の「Bring It」アクションで敵モデルをMv+2ぶん引き寄せ、敵がメレー攻撃可能な位置まで来ればアイアンサイドに向かって攻撃(トリガーなし、ダメージにマイナス修正)をさせます。
アイアンサイドはデフォルトで発動するDfトリガーを持っていて、メレー攻撃を受けた場合、アドレナリントークンをゲットしつつダメージ2/3/5で殴り返します。引き寄せて殴られつつ殴る変則的なレンジ攻撃とも言えます。

アドレナリントークンの使いみちですが、先述のメレー攻撃のダメージアップのほか、2点回復(Bring Itのトリガー、1つ消費)、3点までのダメージ軽減(被ダメージ時、3つまで消費)、任意の数のコンディションを消す(ボーナスアクション、2つ消費)があります。防御的に使えるのが多く、彼女のサバイバル性能を強力にアップさせています。

M&SUモデル共通のスキル「Unionized」は3インチ以内に同じスキルを持っているモデルがいるとDfとWp判定にプラス修正がつきます。
なので、アイアンサイドはタンク性能アップに繋がるのでマストとして、ほかクルーもツーマンセルを意識して動かすのがよいでしょう。
というかミニオンのユニオンマイナーはほかに防御スキルを持っていないので、ひとりぼっちでいるとすぐ溶けそう。

なお、ユニオンマイナーはワンアクションでスキームマーカーを2個撒ける怪しいアクションを持っています。「エンドフェイズにはそのうちの1個を取り除く」というルールつきですが、いくつかのスキーム達成で輝きそうです。

M&SUモデルの特徴としてGritスキル(体力が半分以下のとき有効になる能力)持ちが多いです。
コアボックスですとユニオンマイナー(アクティベーション開始時に2インチプッシュ)とマウス(特定の行動時にFocus+1)が持っています。
そしてアイアンサイドとヘンチマンのアミナの6インチ以内に居る味方モデルは残り体力に関わらずGritスキルを有効にすることができます。対象は味方モデルなのでM&SUに限らないのはうれしいところ。
なお、先述のUnionizedスキルも含めると、買い足しになりますがミニオンのガンスミスがとてもイイ感じ。

ガンスミスはアルカニストの汎用レンジアタッカー。
レンジは12と標準的ですが相手がカバーもしくはコンシールメントの状態になければ判定にプラス修正がつくのが心強いです。
M&SUモデルなのでUnionizedスキルを持っていて、Gritスキルは自分のアクションに対して任意のスートを付加できるというもの。
ガンスミスのレンジ攻撃は4種のスート全部に対応しているのでダメージを伸ばすもよし、コンディションを付加するもよし。
ド近接のアイアンサイドの近くでUnionizedによる支援をしつつ、好きな弾で撃ちまくるのが楽しそうです。


ヘンチマンのアミナについて。
マスターが戦闘野郎のためか、サポート型のヘンチマンです。
アイアンサイドと同じ置物効果のほか、味方モデルにShielded+2を配るボーナスアクション。敵モデルをあやつるオベイアクション持ち。
もうひとつ、アミナのLoS内で敵モデルがインタラクトアクションをすると、カードを1枚捨てることでソウルストーンを1個ゲットできます。にらみ効かせていきましょう。

最後にアイアンサイドのもうひとつのスキル「Caught in The Ring」について。
これは「アイアンサイドとエンゲージ状態にあるモデルはアイアンサイド以外をアタックアクションの対象にできない」という効果。
Unionizedスキルにより、近くに味方M&Uモデルをはべらせたアイアンサイドは防御判定にプラス修正がつきます。相手からすると、アイアンサイドを倒しやすくするためにお付きを先に倒したいところですが、エンゲージしているかぎりアイアンサイドとのタイマンを強制させることができます。
普通に倒そうとすると、アドレナリントークンによる粘り強さや、反撃効果が非常にやっかいで、距離を離そうとするとBring Itで引き戻される。
アイアンサイドのタンク性能を強く押し上げている能力です。


ルーカスについて「普通の人」と言いましたが、アイアンサイドも普通な人でした。
タンク適正の非常に高いアイアンサイドで出来るだけ敵をひきつけ、その隙にミニオンたちでスキームをとっていく展開が理想でしょう。場持ちのよいタンクの存在は計算がしやすいと思います。MMOではタンク役を選びがちなあなたにおすすめのクルーです。



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