Malifaux3e マスター紹介/メイフェン


マリフォーと地球を繋ぐ「裂け目」を通ることで魔力に覚醒する人間がいます。メイフェンもその一人。彼女は手に入れた「金属を加熱し思いのままに曲げる能力」を活かし、マリフォーで鉄道敷設作業の仕事にありつきますが、突出したその才能はアルカニストの興味も惹きつけました。彼女の才能に惚れ込んだアルカニストと交渉の結果、アルカニストのエージェントのひとりになる条件で労働者たちのリーダーの地位を手に入れます。実は、彼女はテンサンダーにも所縁があるのですが、どちらに傾くこともなく、真摯に労働者たちを思いやる、よきリーダーとして活躍しています。

メイフェンは「FOUNDRY」のキーワードを持つ、アルカニストとテンサンダーのダブルファクションのマスターです。
コアボックスのモデルは肉体労働者系のルックスをしていて、一部のマニアにはたいへん刺さりそう。
さて、FOUNDRYモデルの特徴はスクラップマーカーを利用して最大12インチの移動が可能なことと、物理的に堅いモデルが多いことが挙げられます。
次点の特徴として、バーニングを与える効果持ちと、敵モデルを少しプッシュさせる効果持ちのモデルがちらほら居る感じでもあります。

スクラップマーカーを利用した12インチ移動は、「RIDE THE RAILS」アビリティによるもので、移動の際、自身の1インチ以内に踏み台となるスクラップマーカーがあり、且つ12インチ以内に着地点となるスクラップマーカーがあることで実行可能になります。
このとき、移動に際してマーカーを消費したりはせず何回でも利用できます。
移動先のスクラップマーカーにLoSの必要はないのでアンパッサブルなテレインの向こうに移動もOK。
敵モデルとエンゲージしている時でも移動可能なのも便利なポイントです。

フィールド上に線路を作り出し、自在に移動するイメージだと思います。
ストラテジー&スキームに合わせて、たとえば、ストラテジーがコラプテッドアイドルの時にフィールド中央を左右に横断するように移動できるとかなり便利でしょう。
しかし、前提としてスクラップマーカーをフィールド上にうまく設置しておかなければなりません。
いろんな手段が用意されていますが、とりあえずパッと見のアシスト役がトーテムのフォージリングで、アクティベーション終了時にベースコンタクトでスクラップマーカーをひとつ撒く能力を持っています。
それと、2インチ以内の味方コンストラクトモデル(FOUNDRYモデルの多くはコンストラクト属性持ちで、少なくともコアボックスのモデルはすべて対象)のコンディションを好きなだけ終了かつ終了させた数だけ回復というアクションを持っていて、それのトリガーでスクラップマーカーを撒くことが可能です。

フォージリングはほかにも、アクティベーション開始時に2インチ以内のすべてのモデルにバーニング+1をつけるという諸刃の剣的な能力も持っていますが、インタラクトアクションも使えるため、総じて優秀なトーテムだと思います。

スクラップマーカーを撒く手段の話に戻ります。

ミニオンのレイルワーカーは、敵モデルをキルした際に、本来ドロップされるマーカー類に追加してスクラップマーカーをドロップさせます。
また、対象がバーニングつきのモデル限定のアクションでバーニングを減らすかわりにスタンをつけるアクションがあるのですが、そのトリガーでスクラップマーカーを撒くことができます。あとはメレー攻撃のトリガーでも。
レイルワーカーの場合はどれも対象モデルとのフリップ勝負ありきなので、フォージリングと比べると確実さが若干落ちるでしょうか。

まあ、いざとなれば、コンストラクトモデルがキルされれば1個はドロップします。「俺の死を無駄にはしない!」的な感じでナイスな死に場所選びもメイフェンクルーのおもしろポイントかもしれません。

マスターのメイフェンについて。
Malifauxのマスターのなかでトップクラスのオモシロルックスが目を惹きますが、なかなかテクニカルなアタッカーです。
彼女のアビリティ「PRESS THE ADVANTAGE」は、判定の際、判定の数値を2減らすことで任意のスートを加えることが可能です。「トリガーを発動したいけれどめくったカードにも手札にもそのスートがない」という状況がままありますが、これにより高い数字の手札さえあればその状況を打破できる可能性が高まります。
メレー攻撃やボーナスアクションのトリガーでスクラップマーカーを撒くものがあるのでそれ目的でもいいし、レンジ攻撃のトリガーはスートの数によってバーニング+を上乗せできるため、その補助にも使えます。

タクティカルアクションの「VENT STEAM」は自身の周囲3インチにフィールドを発生させ、味方にはコンシールメント(メレー以外の攻撃に対してマイナス修正を与える)効果、コンストラクト以外の敵モデルに対してはハザーダス(ダメージ1点)効果になります。

彼女のメレー攻撃は2/4/5ダメージ。トリガーには、「相手を2インチプッシュ&再攻撃」やバーニング+が用意されています。
レンジ攻撃は2/3ブラスト/4ブラストブラストでダメージを受けたモデルはバーニング。トリガー次第ではバーニング+3まで見込めて、また別のトリガーではさきほどのVENT STEAMがアクションコストなしで発動してお得です。射撃扱いではないのでエンゲージ状態でも撃てるのはいいところです。

コアボックスのなかではヘンチマンのカンがダメージ番長です。
メレー攻撃は2/3/5ダメージですが、デフォルトで発動するトリガーでダメージが1追加、自力でもうひとつスートがつけばトータルで4/5/7のステキダメージを叩きだします。
ハードトゥウーンズ(敵からのダメージ判定にマイナス修正を与えるスキル)持ちのうえ、手札を捨てることで自力で体力回復も可能で場持ちもよさそう。タンク役候補です。

コアボックスの補助にウィリーはどうでしょうか。
ウィリーはショックウェーブ(3点ダメージ)持ちなため、直接戦うと面倒くさい相手(Dfトリガー持ちや、テリファイ持ち)に対して効果的です。
また、アクティベーション開始時と、ボーナスアクションで周囲の破壊可能なオブジェクトを一掃できるのもとても便利。
コアボックスの穴のひとつを埋めてくれるモデルです。


メイフェンクルーの売りはやはりRIDE THE RAILSアビリティです。
仕込みが必要なこと、仕込み後もマーカーの維持に気を使うことが求められますが、キーワードモデル全員が利用可能なホットラインは魅力的。敵モデルやストラテジーと相談しながらフィールドを育てる感覚が楽しいです。
逆に言うとそれができないとポテンシャルを完全には発揮できません。難易度は高めだと思いますが使いこなせるあなたは美しい。管理職のあなたにおすすめのクルーです。




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