Malifaux3e マスター紹介/エウリピデス
先史時代のマリフォーでエウリピデスは破壊衝動に満ちた残忍な戦士でした。征服に向かった地でティターニアと遭遇、長き戦いの末に彼らはお互いの力を認める間柄になります。ティターニアはエウリピデスに知識を与え、破壊衝動を制し生まれ変わったエウリピデスはティターニアに忠誠を誓いました。ティターニアが幽閉されてしまったとき、彼は一族と共に北の地へ落ちのび、そこを棲家として雌伏の時を過ごします。長い長い時が過ぎ、マリフォーに現れた新参者たちの行動で変化が訪れました。ティターニアの復活を感じ取った彼は北の地を離れ出陣します。彼の女王の元にふたたび参じるために。
エウリピデスのキーワードは「SAVAGE」。コアボックスはトーテム以外がすべて50mmベースの異色のアソートになっています。
彼らの特徴は「アイスピラー」に関連したアビリティ・アクションの数々。そして、キーワードモデルの共通アビリティ「THE OLD WAYS」があります。
「THE OLD WAYS」アビリティは、プラス修正もマイナス修正もないカードの判定(各種デュエル)をする際にダメージ1点を支払うことで、山札ではなく捨て札の山(のトップ)を使って判定ができます。捨て札を使った場合は使用したカードは捨て札の一番下に戻します。
行動順など上手くコントロールして最高のタイミングに最高の札を持ってくるのが楽しそう。 ヘルスを消費するだけあって回数制限はないのもいいところ。
さらに、エウリピデスとヘンチマンのソーンが持っているアビリティ「INTUITION」がTHE OLD WAYSをアシストします。彼らはアクティベーション開始時に山札のトップ3枚を見て好きな順番で戻してよいのです。筋肉野郎なルックスからは意外なことに頭脳派な動きをみせます。ズルいズルい。
「アイスピラー」に関連したアビリティやアクションについて。
まず、アイスピラーとは、フィールド上に設置されるマーカーのひとつです。
30mmサイズ、Ht(高さ)4、ブロッキング属性、インパッサブル属性、破壊可能なマーカーで、ざっくり言うと障害物テレイン。
まず、アイスピラーを「つくる」
エウリピデスはアクションで8インチ以内にアイスピラーマーカーをひとつ生み出します。
トリガー次第でもう一個追加。
エウリピデスはもうひとつ、彼の8インチ以内でいずれかのモデルがキルされるとその場所にアイスピラーマーカーを生み出します。
アイスピラーで「回復する」
コアボックスですとエウリピデス以外のモデルが持っているアビリティ「FROZEN VIGOR」。
そのモデルのアクティベーション終了時、2インチ以内にアイスピラーがあると1点回復とシールド+1がつきます。
この1点回復のおかげでカード操作のTHE OLD WAYSアビリティも使いやすくなっていると言えるでしょう。
アイスピラーを「投げる」
エウリピデスは2インチ以内のアイスピラーひとつを任意の方向に10インチプッシュします。10インチの途中でテレインやモデルにぶつかるとそこでプッシュ移動は終わるのですが、ぶつかった衝撃波が発生して周囲1インチのモデルにMv判定を迫ります。パスできなければ2ダメージ。トリガー次第ではモデルを3インチ吹き飛ばします。
このアクションでアイスピラーが壊れるということはありません。
アイスピラーに「閉じ込める」
ヘンチマンのソーンはメレー攻撃(2/4/6ダメージ)のトリガーで攻撃したモデルにベースコンタクトでアイスピラーマーカーを設置、攻撃されたモデルはバリィ(フィールド上から取り除かれてフィールド外で待機、埋葬とも言う)状態になります。
バリィされたモデルはこのアイスピラーを破壊するまでフィールド外に置かれたままになります。
モデルによっては別の手段でフィールドに復帰する能力を持っているのですが、それはごく一部。なかなか驚異的な能力です。
アイスピラーを「引き寄せる」
これもソーンのアクション。8インチ以内のアイスピラーマーカーを自分に向かってプッシュで移動させます。この時、プッシュの途中でなにかにぶつかるとそこでプッシュは終了して、アイスピラーの周囲1インチのモデル(自分は除く)にMv判定を迫り、パスできなければ2ダメージ。相手を挟み込んだ状態でもよし、自分にぶつけてもよし。
さらにトリガーでアイスピラーに接触しているモデルを自分に向かって8インチプッシュ、Distracted+1(敵モデルを対象にしたアクションにマイナス修正を受けるコンディション)もつけます。
ソーンに近づくと前述のアイスピラーに閉じ込められる危険が出てくるという…、ひとりでシナジー形成しちゃってズルいズルい。
アイスピラーで「別のアイスピラーまでふっとばす」
ミニオンのジャイアントはメレー攻撃(2/3/4ダメージ)のトリガーで対象モデルを2インチプッシュさせます。このプッシュでアイスピラーにベースコンタクトすると、そのアイスピラーを取り除き、対象モデルをフィールド上の別のアイスピラーにベースコンタクトで配置します。
敵モデルの分断に使えるのはもちろん、対象は味方モデルでも構わないので高機動な移動としても使えなくはありません。
アイスピラーで「マーカー類を取り除く」
トーテムのプリモーディアルマジックは、8インチ以内のアイスピラーマーカーを対象にして、周囲2インチ以内のSAVAGE以外のモデルに1ダメージを飛ばします。このアクションのトリガーで同じ周囲2インチのすべてのスキーム、コープス、スクラップマーカーを取り除くことができます。
プリモーディアルマジックはほかにも、手札上限が1枚増えるアビリティを持っていたり、味方SAVAGEモデルにインコーポリアル(すべてのダメージを1点軽減、テレインの影響を受けなくなり、移動の際にモデルをすり抜けて移動可能)を付与することができたり、かなり有能なコです。
特にインコーポリアル付与は、ベースサイズが大きく渋滞しがちなエウリピデス達にはとても助かるでしょう。
クルー全員が巨人と、パワフルな見た目のエウリピデスたち。実際になかなかの攻撃力も持ち合わせていますが、バリエーションに富んだアイスピラー関連のアビリティやアクションが楽しいクルーです。トーテム以外はモデルのベースが50mmと大きいのはちょっと扱いにくいですが、その不自由さも含めてわいわい楽しめる内容だと思います。
マッチョ好きのあなたに是非おすすめしたいクルーです。
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