Malifaux3e マスター紹介/ラスプーチナ
ラスプーチナはギルドの囚人として地球側からマリフォーに連行されてきました。北の収容所に入れられた彼女は脱走をはかり、北の荒野を彷徨ううちタイラントのひとり・ディッセンバーと邂逅します。極寒の環境に対応しつつあったラスプーチナに魔力の素質を見たディッセンバーは彼女に魔力を分け与え、その流れで彼女はディッセンバーに師事することに。彼女は多くを学びとり、冬の魔女として成長します。大きな力を得たラスプーチナは人里に舞い戻り、ギルドに対立する組織・アルカニストの一席に加わることに。しかし、アルカニストの長、ビクター・ラモスが逮捕されたいま、彼女はこの組織のなかで自分がすべきことを探しています。
「冬の魔女」ラスプーチナのキーワードは「DECEMBER」。アイスピラーを利用したアクション、特にラスプーチナのロングレンジ攻撃が特徴的で、あとは相手にスロウを与えることが得意な傾向にあるでしょうか。
アイスピラーはベースが30mmサイズのマーカーで、Ht4、ブロッキング属性、インパッサブル属性、破壊可能なテレインマーカー。
ラスプーチナはアクションにより12インチ以内にアイスピラーマーカーを1つ生成することが可能です。トリガー次第ではもうひとつ生成。
ほかの手段として、トーテムのウェンディゴやヘンチマンのスノーストームがキルされた時、死亡時アビリティでアイスピラーをその場に生成します。
アイスピラーの活用方法といえば、まず、ラスプーチナがリーダーの時、敵モデルがアイスピラーの1インチ以内でアクティベーション開始すると手札を1枚捨てるか、スロウのどちらかを選ばなくてはいけません。
ラスプーチナは8インチ以内にアイスピラーが見えていれば(LoSが通っていれば)、そこを基点にメレー以外のアクションを実行できます。これを駆使すれば、テレインなどで直接姿が見えない相手も攻撃が可能です。しかし、若干の制約があり、トリガーを宣言するためには手札を1枚捨てなければなりません。
このアクションの時に限り、ウェンディゴをアイスピラーに見立てて利用することができます。自分で動いてくれるアイスピラーとして助かります。
また、ボーナスアクションで、6インチ以内のアイスピラーマーカーをひとつ壊し、その周囲2インチのモデルはDf(防御力)で目標値14の判定、パスできなければ2ダメージとStaggered(Mvが−2され、味方の移動スキルで移動できないコンディション)をつけることが可能です。
ラスプーチナに悩みは足の遅さ(Mv4)と、汎用の防御スキルを持っておらず、Df4のやわらかボディ。しかし、ラスプーチナの周囲2インチ以内にあるアイスピラーをひとつ取り除くことでどんな大ダメージも0にすることが可能です。なのでラスプーチナの近くにはアイスピラーを何本かはストックしておきたいです。
ヘンチマンのスノーストームやミニオンのディッセンバーアコライトは、「SACRIFICE TO DECEMBER」アビリティを持っていて、アイスピラーの2インチ以内で敵モデルをキルするとソウルストーンを獲得できます。ハードル高めですがうまく活用できると美味しい。
コアボックス収録のモデルだと、能動的にアイスピラーを生成できるのはラスプーチナだけ。しかし、ダメージ軽減や攻撃などでアイスピラーを気前よく消費していくとラスプーチナはアイスピラーの補充に追われてしまいます。
そんな悩みを解決してくれるのが、ミニオンのサイレントワン。
このモデルも自分のアクションでアイスピラーを生成することが可能です。さらにラスプーチナ同様にアイスピラー経由のアクションが可能なうえ、味方のヒーリングまで可能です。
ラスプーチナならマストで採用したいくらいのモデルでしょう。
では、コアボックスに収録のミニオン・ディッセンバーアコライトはというと…、彼らは彼らでなかなか芸達者なモデルです。
射撃が得意でダメージは2/3/5。当たると敵モデルを自分に向かって3インチ引き寄せます。トリガー次第ではさらに3インチ引き寄せたり、スロウを与えたり。
「FROM THE SHADOW」アビリティにより、初期配置の際、敵の配置ゾーンから6インチ以上離れていればフィールド上のどこに置いてもOKです。そうした場合、1ターン目にインタラクトアクションを実行できませんが、たいした問題ではないでしょう。
「TOOLS FOR THE JOB」アビリティでは、アクティベーション開始時に捨て札の1番上のカードを手札に入れ、それから手札を1枚捨てます。この時捨てたカードのスートをエンドフェイズまでトリガーに使えるようになるのでスロウ付与を狙いやすい。
「ANALYZE WEAKNESS」アクションは敵モデル1体を対象に、エンドフェイズまでアーマーやシールドが機能しなくなる状態にします。敵の編成次第では強烈に効いてくるアクションです。
ヘンチマンのスノーストームは高威力のメレー攻撃(2/4/6ダメージ)を持っているため前線に出すもよし、ショックウェーブ攻撃と周囲4インチ以内の味方モデルに対して射撃攻撃のダメージを2減らす置物効果も持っているので後ろに置くのもよし、と運用の幅が広いモデルになっています。
正直なところ、ラスプーチナは難易度の高いコアボックスだと思います。
地力がちょっと低めな印象でアイスピラーの活用だけでなく、しっかりとスロウで相手のパフォーマンスを下げて相対的有利を積み重ねていくことが重要だと思います。
アイスピラー生成役の補助、カード消費の補助、防御面の補助、スキーム達成の補助など、解決したい問題が結構多い印象。特にアイスピラーを活かすならサイレントワンは入れてあげたいでしょう。
弱小メンバーでも甲子園を狙ってやる、ドラマのなかの監督タイプのあなたにおすすめのボックスです。
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