Malifaux3e マスター紹介/フォン・シュトック
トランスモーティス大学のアルバス・フォン・シュトック教授は、元々は天文学の研究のためマリフォーを訪れた学者でした。しかし、この世界の星々は夜がくるたびにその並びを変えたり、あるいは全く動かなかったり。彼がこれまで学び培ってきた知識が何一つ通用しないことを認めた時、天文学はもはや忌むべきものになっていました。彼は屍霊学の研究に転向し、機械とゾンビの融合について没頭、大きな成果を上げます。肉体と機械を混ぜ合わせることで色んな機能を引き出すこの研究には素体となる肉体が必要ですが、大学には単位に困った学生がたくさんいるのです。可能性に満ちた学生たちよ、トランスモーティス大学へようこそ!
フォン・シュトックのキーワードは「TRANSMORTIS」トランスモーティス大学チームのようです。彼は召喚系のマスターに分類されますが、そのシステムはちょっと遠回りです。
まずフォン・シュトックがボーナスアクションで味方モデルに対してLectureアップグレードをつけます。このアップグレード自体にはステータスアップやアクションの効果はありません。
そして、Lectureアップグレード付きの味方モデルが敵モデルをキルしたとき、アップグレードを破棄し、敵モデルと入れ替えるかたちで、TRANSMORTISのミニオンモデル(コストはキルした敵モデル以下)を召喚します。この時、フォン・シュトックの6インチ以内でないとあらかじめ2ダメージが入ります。
召喚できるモデルはいくつかバリエーションがあります。
コアボックスのアンダーグラデュエート以外だと、
・リープ(ジャンプ移動)持ちで、3インチ以内で敵がアクティベートすると1ダメージとばすネクロパンク
・攻撃がちょっと得意なスチューデント・オブ・ビセラ
・アンデッドモデルをあやつることができて、アンデッドをキルするとカードをドローできるスチューデント・オブ・シニュー
・コンストラクトモデルをキルするとスキームマーカーを配置できて、コンストラクトモデルを回復できるスチューデント・オブ・スチール
の4モデルが確認できます。
生徒たちはいずれもArmor+1とハードトゥウーンズを持っていて硬め。
また、コンストラクト(機械属性)とアンデッド(ゾンビ属性)ステータスの両方を持っているためキルされた時にはスクラップマーカーかコープスマーカーのどちらを落とすか、こちらで決めることができます。TRANSMORTISモデルのアクションでドロップしているマーカーを参照する際は、スクラップとコープスどちらでも問題ないアクションばかりです。相手陣営に利用されにくい方を選択するとよいでしょう。
TRANSMORTISモデルの特徴的なスキル「Studied Opponent」は各モデルのアクティベーションにつき1度使えるスキル。デュエルの結果、自分が出しているスートと同じスートが相手側にもあればカードを1枚ドローできる、というものです。
これをサポートするスキルもあり、ミニオンのアンダーグラデュエートが、自身の3インチ以内で敵モデルがアクティベートを開始した時、こちらがひとつスートを選び、エンドフェイズまでその敵モデルにつける。というものを持っています。とりあえず相手のメリットにならないようなスートをつけてこちらの受けを広くするのが良いでしょうか。
フォン・シュトックはメレー攻撃を持っていませんが、サポート系の能力を多数持っています。
まずフォン・シュトックの6インチ以内の敵モデルは装着しているアップグレードのすべてのアビリティ(Insignificantは除く)もしくはアクションが無効になります。
「Administrative Review」は10インチ以内のモデルのコンディションをすきなだけ消すことができるアクションで、対象が敵モデルの場合は消したコンディションぶんダメージ、味方モデルの場合は1点回復および対象がアップグレードを装着していた場合Fast(アクションがひとつ増える)コンディションをつけることが可能です。
「Academic Broadcast」は6インチ以内のすべての味方TRANSMORTISモデルにFocused+1および2インチプッシュ移動を与えます。
ボーナスアクションで6インチ以内のスクラップかコープスマーカーをひとつ取り除いてスキームマーカーを設置することもできます。
フォン・シュトックの防御面は、スタン無効、あとはデフォルトで発動するディフェンストリガーを持っています。
ディフェンストリガーの内容はDf(防御)とWp(精神力)バトル両対応で相手のトリガーを無効にしつつ被ダメージを2減少となかなか優秀です。
ヘンチマンのアンナ・ラブレスもアタッカー寄りながら能力が多彩です。
アンナの周囲6インチ以内には敵モデルはプレイス移動(飛行やリープなど)では立ち入ることができません。
また、周囲6インチ以内の敵モデルはほかの敵モデルからのアクションの対象に選べなくなります。
レンジ攻撃でリビングモデルをキルすると対象はマーカー類を落とさず、その代わりにマインドレスゾンビを召喚します。
ボーナスアクションの「Remote Detonator」はLoS無視で18インチ以内の味方アンデッドを3インチプッシュ、その後対象の2インチ以内のすべての敵モデルに目標値13のMv(移動力)判定を迫り、クリアしなければ3点ダメージとInjured+を与えます。結果を問わず味方アンデッドはキルされますがカードを1枚ドローできるのでいい感じです。
トーテムのリサーチアシスタントはInsignificantなのでインタラクトアクションはできないのですが、レンジ攻撃のトリガーでスキームマーカーを設置することが可能です。
フォン・シュトックたちは、硬めの生徒達で戦線を維持しながらスキームをとっていくクルーになります。いろんなモデルにスキームマーカーを設置できるアクションが備わっているのでスキームマーカーの勝負は有利だと思います。戦闘面はどのモデルも弱くはないが、純粋な暴力担当はおらず、といった感じで、フォン・シュトックのサポートなど能力をフル活用していく必要があります。なかでもアップグレード無効能力はマーカスやシェンロンなどアップグレードに大きく依存しているマスターに対して切り札に成る可能性があります。
全体的には地味ながら行動の選択肢は豊富で悩むのが楽しそうです。
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