Malifaux3e マスター紹介/マーカス


学者としてマリフォー世界の特異な生態系を研究するためやってきたマーカス。フィールドワークに出た先で現地ガイドを原住生物(ネバーボーン)に喰い殺され、生き延びるため過酷なサバイバルを強いられます。マーカスは生還を果たしますが、その過程で体験したこの世界の自然大系にすっかり虜になっていました。彼の研究は実践的になり、実験を重ね、恐ろしい大自然を扱う術を身につけ、自らの肉体の若返りも果たします。彼の研究はより深みを増し、ネバーボーン研究のために女王ティターニアと取引も交わしました。この危険な取引について周囲からは非難を浴びますが、マーカスは新たな扉を開いたことに心から満足しています。

マーカスはアルカニストとネバーボーンの両方のファクション(派閥)に属しています。これを「ダブルファクション」と言います。
編成時に、マスターと同じキーワードを持つモデル以外を編成したい場合は、編成時に宣言したファクションからしか選べません。
しかし、マーカスはダブルファクションなのでアルカニスト軸かネバーボーン軸のどちらかを選択可能です。コアボックスのモデルはマーカスがリーダーである限りはどちらでも編成できますので安心して購入できます。

さて、これまでの記事でほとんど触れていませんでしたが、Malifauxには「アップグレード」という要素があります。
編成時にコストを払ってモデルに付け加えることで、モデルが特別なスキルやアクションを使えるようになるカードです。アップグレードを入れることで編成の自由度がぐんと上がります。
アップグレードも考察に入れるとキリがないため触れていなかったのですが…、そう、マーカスはアップグレードを駆使するデザインのマスターなのです。

マーカスのクルーに用意された専用アップグレードは5種類
・アーマードプレート(アーマー+1/ターン中に移動していなかったらターン終了時にShielded+1)
・フォーミダブルホーン(チャージによる攻撃のダメージ判定にプラス修正/メレー攻撃に連続攻撃のトリガーをつける)
・フェザードウィング(飛行可能/移動力+1/攻撃を受けたら3インチ移動可能)
・ナチュラルカモフラージュ(チャージ攻撃の対象にならない/6インチより外からは対象にとられない)
・セレテッドティースアンドクロー(ダメージを与えるとターン終了時までBeastモデルは判定が有利になるコンディションをつける/メレー攻撃にダメージ判定が有利になるトリガーをつける)
以上が2枚ずつ、計10枚が用意されています。

マーカスは各ターンのアクティベート開始時に、このうちのどれかをひとつ選んで付け替えることができます。(コストなし)
また、ミニオンのオーダーイニシエイトは、ゲーム開始前の初期配置時に上記のアップグレードどれかひとつを装着することができます。(コストなし)
残ったアップグレードもゲーム中、マーカスのアクションで味方のCHIMERAもしくはBeastのモデルに装着させることが可能です。このアクションで追加で装着させることで、1つのモデルに複数枚のアップグレードをつけることが可能になります。
CHIMERAモデルの多くは、アクション時に付いているアップグレードを捨てることで任意のトリガーシンボルと判定にプラス修正をつけることができます。マーカスに余裕があれば多めにつけておくと便利です。

また、複数枚装着を想定して、オーダーイニシエイトのメレー攻撃には、装着されている専用アップグレード2枚ごとに与ダメージが上がるトリガーがついています。夢のアップグレード5枚差しで最強生物づくりに勤しむのも楽しいでしょう。

マーカスはビーストマスターなのでCHIMERAモデルだけでなくBeastのモデル全般と相性がよいです。味方のCHIMERAおよびBeastモデルを一斉に移動させるスキルや、自分が攻撃の対象になった時に周囲のBeastモデルに攻撃を振ることが可能です。
トーテムのジャッカロープはヘルスが4ですが、死亡時効果でカードを1枚捨てることでヘルスが4点回復します。ターンに1回の制限があるものの、マーカスの近くに置いておけば最低でも8点のダメージを吸収できます。

ヘンチマンのミランダには男心をくすぐる最強の能力「変身」があります。
ボーナスアクションでエンフォーサーかミニオンのBeastモデルに変身するのです。
選択しているファクションの、自分よりコストが低いモデルに限定されますが、その選択肢は豊富です。
アルカニスト軸なら、トラ、クマ、サソリ、ネコ、モグラ男、トナカイみたいなバケモノ。
ネバーボーン軸であれば、でかいヘビ、ゾンビ狼、ゾンビ犬、蜘蛛、なんかよくわからない妖精、ウィルオーウィスプ、トカゲのバケモノ。
以上のどれでも好きなタイミングで変身してアクションが可能です。
元の姿に戻れるタイミングはアクティベート開始時に限られていますが、元の姿に戻ったターンでふたたび別のモデルに変身が可能です。男の子ならぜったいに好きな能力です。

マーカス自身は敵に対する妨害スキルやスキームマーカー関連のスキルがありません。そのへんは味方モデルで対応することになり、状況に応じた的確なアップグレードで支援していくマスターです。マーカス含めた動物系モデルはほとんどがレンジ攻撃を持っていないので立ち回りは少し大変ですが、カスタマイズや変身、改造手術など男心をくすぐるワードてんこもりでテンションあがります。
「ヴァナ・ディールでは獣使いでした」そんなあなたにオススメのマスターです。



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