Malifaux3e マスター紹介/ドリーマー


地球のとある街に住むごく普通の少年がいます。その少年は毎晩のように大冒険の夢をみています。ソンビの大群に襲われたり、氷の魔女と戦ったり、異国の妖怪を撃退したり。夢のなかで待っててくれるチョンピーたちは見た目は怖いけど頼れる仲間です。
地球のとある街に住むごく普通の少年に取り憑くナイトメアという名のタイラントがいます。かつてマリフォー世界から地球にやってきたナイトメアは、地球でいろんな人間の夢を渡り歩くうちこの少年の強大な魔力に魅入られてしまいました。以来、ナイトメアは少年に取り憑き、夜ごと少年のみる夢をマリフォー世界に繋げます。少年が夢の出来事だと思っている大冒険はマリフォーでほんとうに起きている出来事なのです。

地球から夢を通じてマリフォー世界にやってくる少年・ドリーマーとその仲間達。キーワードは「NIGHTMARE」。彼らで面白いのは山札の圧縮ができるところです。ボーナスアクションで山札のトップ3枚をめくりジョーカー以外で1枚を除外、残った2枚を捨て札にします。アクション単体でみると効率は悪く即効性も薄いですが、後半のターンにいくにしたがって効果は高くなるのできっちり積んでいきましょう。
ドリーマーは最大5体までNIGHTMAREモデルを召喚可能で、召喚できるモデルはみな圧縮アクションができるので圧縮回数を増やすのにつながります。
とりあえずは、召喚しやすいミニオンのデイドリーム(コスト3、インタラクトアクション不可)はあらかじめ用意しちゃってよいかもしれません。

なお、ドリーマーの召喚にはかなりのクセがあります。
召喚に成功したモデルはいったんBury(埋葬)&Stunned(1ターンのみ、トリガーの宣言不可&ボーナスアクションが普通のアクション扱い)状態でフィールドの外にストックされます。 そしてターン中、敵モデルがWp(精神力)判定に失敗した時に、その敵モデルに隣接した状態でフィールドに登場(正確にはUnbury)できるのです。
Wp判定の機会についてはいろいろと用意されているので心配はありません。
ドリーマーやいくつかのモデルは攻撃時に相手が防御判定をDf(防御力)で行うかWpで行うかを指定できますし、ヘンチマンのロードチョンピービッツやエンフォーサーのコッペリウスなどは行動前にWp判定を迫るテリファイ持ちです。コッペリウスにはWp判定(目標値13)そのものを迫るアクションもあります。
NIGHTMAREモデル全体の特徴に、近くの敵モデルがWp判定に失敗するとヘルスが1点回復するスキルがあります。召喚のシステムも含めて相手のWp判定失敗でメリットを得るデザインとなっています。

相手の運がよかったり、判定上書きなどでWp判定に成功され続けると召喚から登場できませんが、ドリーマーのメレー攻撃はBury状態のNIGHTMAREモデルのぶん(最大2)だけダメージが上乗せされるので悪いことばかりではありません。
ミニオンのアルプもBury状態のNIGHTMAREモデルがいるとメレー攻撃にプラス修正がつきます。

相手からドリーマーへの攻撃には必ずマイナス修正がつきます。また、状況によっては最初にカードを1枚捨てることで付近にいるNIGHTMAREモデルにターゲットを移すこともできます。ヘンチマンのロードチョンピービッツに振ることでテリファイのWp判定をさせるのもよいでしょう。チョンピーには毎ターン2点回復のリジェネレートもついてますのでダメージが通っても頑張れます。
チョンピーは本当に有能なコで、こいつのメレー攻撃はダメージが3/4/6とイイ感じのダメージテーブルのうえ、トリガーで相手に手札もしくはソウルストーンをひとつ捨てさせます。このとき相手に捨てるものがないと相手を即死させます。ロマン扱いですが、相手がWp判定を切り抜ける等で手札を多用しているのを見るとテンションが上がります。
また、周囲3インチにある敵スキームマーカーを除去することで移動もしくはメレー攻撃が可能です。相手の得点行動を邪魔しつつ行動できるのはとてもエライ。
余談ですが、こいつの正体がタイラントのナイトメアです。

ミニオンのアルプもドリーマーのアクションとシナジーのよい可愛いコです。
アルプはUnburyしたときに隣接敵モデルに1ダメージをとばします。召喚から登場しただけでおはようパンチ。
また、ドリーマーのメレー攻撃は攻撃した後に付近の味方モデルと位置を入れ替えることが可能で、アルプにはプレイスされたとき(位置入れ替えもプレイス扱い)に即攻撃を放つスキルがあります。さよならパンチ&ごきげんようパンチの連続攻撃です。

ドリーマー達は正面から相手とやりあうタイプのクルーではなく、基本的にはWp判定を主体にじわじわと相手を疲弊させながら目標の達成を進めるコントロール系のマスターです。召喚したモデルが敵に隣接して登場するのはデメリットな時もありますが、そのクセを使いこなすととてもたのしいクルーでもあります。竹中半兵衛のうまれかわり、そんなあなたにおすすめのマスターです。



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