Malifaux3e マスター紹介/マー・タケット
バイユーに住むグレムリン達のなかでギルドが最も注意しているのがマー・タケット率いる無法者たちです。窃盗、強盗、家畜泥棒、脅し、略奪…、彼女たちが重ねる無軌道な犯罪の数々から想像される姿からは意外なことに、マー・タケットは単なる愚か者という訳ではなさそうです。そう推測するのは仇敵であるはずのサマーが提唱した「民主イカレ主義」に彼女が協力したからです。しかし、マー・タケットの真の姿について実際のところ確かめようがありません。彼女たちのアジトにはたくさんの罠が仕掛けられており、なんとか罠をかいくぐった者も漏れなく彼女のスプーンで殺されているからです。
マーちゃん率いる「TRICKSY」たちの特徴はざっくり3つ。周囲6インチ以内で敵モデルがチート(判定の上書き)をすると2インチプッシュ移動できる「Scamper」スキルと、イニシアチブフリップのボーナス、ピットトラップマーカー(ダメージとInjured+1)の生成です。
Scamperスキルは、とりあえずコアボックスのモデルはみな所持しています。
相手がチートをまったくしないことはまず無く、6インチ以内の制限があるとはいえ、動くチャンスはちょいちょいあります。見逃さないようにしましょう。
イニシアチブフリップのボーナスは「Ill Omens」スキルによるもので、現時点ではマータケットとヘンチマンのトリクシーベルのみが持つスキル。それぞれで+1されてイニシアチブフリップが+2扱いになります。
また、マー・タケットがリーダー時のみ発動する固有スキル「Careful Planning」は、イニシアチブフリップの際のスートによって4種類の効果を発揮します。
効果は、
・パストークン2個ゲット
・カード2枚ドロー
・味方モデル2体までを3インチ移動
・味方モデル2体までにシールド+2
どれもなかなか魅力的です。
イニシアチブフリップはチートが可能で、スート目当てで塗り替えることが可能です。イニシアチブフリップの数値+2の底上げがあることで数字的には低いカードへの塗り替えでもイニシアチブを取りやすくなるでしょう。たかが+2ですが、されど+2でもあります。
ピットトラップマーカーについて。
50mmサイズで破壊可能、シビア属性なので上を歩く時は移動距離が半分になり、ダメージおよびInjured(ターン終了までDfとWpにマイナス)がつくマーカーです。
マー・タケットたちはゲーム中および初期配置のタイミングでピットトラップマーカーを設置できます。
初期配置タイミングでの設置は相手の配置ゾーンから6インチ離れていればどこでも大丈夫です。
相手が通過しそうな場所に設置しておいて遠回りを促したり、破壊してくれればそれはそれで相手の1アクションを消費させてるのでプラスです。
なお、マー・タケットとミニオンのブッシュワッカーはピットトラップマーカーの影響を受けません。ゲーム中はボーナスアクションで設置ができる為、相手から逃げたい時などに重宝しそうです。
マー・タケットはなかなか攻撃的なモデルです。
メレー攻撃のダメージテーブルが3/4/5にトリガーで追加ダメージや相手モデルを4インチプッシュ、Injured+の3つの効果。理想はプッシュ移動でピットトラップマーカーに叩きこむことでしょうか。
また、マー・タケットはチャージ攻撃がフリーダムで、敵とエンゲージしている状態からテレインや他モデルの影響を受けずにすっとんでいって攻撃可能です。
レンジ攻撃はブラストつき。ブラストで巻き込んだ敵も含めてPoisonをくっつけるのが有能です。また、レンジ攻撃のトリガーでなぜかスクラップマーカーを落とすものがあります。とりあえずTRICKSYモデルのなかではシナジーが見当たりませんが、なにか面白い編成のネタになりそうです。
もうひとつ、マー・タケットは敵味方問わず5インチプッシュするスキルも持っています。トリガーで周囲3インチ以内の味方モデルにFocusedをつけたり、動かしたモデルのコンディションをひとつ消すことができます。なかなか小回りの効くスキルです。マータケットはただの戦闘バカじゃないぞーという一面が窺えます。
ヘンチマンのトリクシーベルは、攻撃的なマーさんと反対にダメージを与えるアクションがありません。スキームマーカーまわりの能力やルアーでアシストする支援型ヘンチマンになっています。
マニピュレート(アクティベート前は敵モデルからの攻撃にマイナス修正を与える防御スキル)持ちなので比較的硬く、また敵とエンゲージしている時やディスエンゲージした後でもインタラクトアクションが可能です。このスキルはゲーム最終盤のポイント争いでひかりかがやきます。
メレー攻撃にダメージはありませんが、相手にSlow(実行可能なアクション数が1減る)コンディションをつけ、トリガーではスキームマーカーを設置したり、周囲の味方モデルに殴ってもらったり。
ルアーもワクワクする性能で、まずデフォルトでついてくるマスクのトリガーでは、相手を引き寄せるかわりに遠ざける逆ルアーが可能です。ほかにも、相手のソウルストーンをぶんどったり、カードを捨てるか3ダメージを選択させたり。
ボーナスアクションは、3インチ以内の敵スキームマーカーにワープしてスキームマーカーを除去すると同時にカードをドローします。
スキーム争いではかなり有能なコだと思います。
スキーム争いといえばブッシュワッカーも有能ちゃんでした。
初期配置時のとき、敵配置ゾーンから6インチ以内でなければどこでも配置が可能です。
さすがに「1ターン目はインタラクトアクションができない」制限がついてますが、特定のストラテジー&スキームではもう全身が光のかたまり。まぶしすぎて直視できません。
コアボックスのモデルの話ではないのですが…、TRICKSYモデルでヘンチマンのビッグブレインブリンが注目です。
こいつのアクションで自分の山札の上から10枚を捨てます。その後捨て札の中から3枚までカードを選んで山札に戻してリシャッフル。それからカードを1枚引きます。山札圧縮です。
ドリーマーの山札圧縮とは違い、ターン終了時にリセットされますが、実質40枚前後のなかの10枚を触れるのは大きく、2アクションとも使えばさらに効果が上がります。戻すカードの対象が「捨て札全体から」というのも使い勝手の良いところです。
こんなユニークなアクションを持ってるうえ、こいつがクルーにいると手札上限が1枚増えます。
さらにアクティベート開始時に山札のトップ3枚を見てすきな順番で戻します。
敵モデルからの攻撃にはすべてマイナス修正をつけ、さらにカードを1枚捨てることで2インチ以内のバイユーモデルに攻撃を引き受けさせます。対象がファクション全体なのでほぼ誰でも。
さらにさらにさらに、周囲6インチ以内の敵モデルがトリガーを宣言したとき、手札1枚捨てることでトリガーをキャンセルさせます。防御面をDfトリガーに頼っているモデルに対して非常に刺さるスキルです。
山札圧縮、手札+とトリガーキャンセルの置物効果だけでクルーに入れたくなります。
TRICKSYモデルの持つ能力は小粒ながら応用が効きそうなものばかりで、腕のふるい甲斐があるクルーではないでしょうか。ナイフ1本あればなんだって出来る、そんなたくましさのあるあなたにおすすめのクルーです。
コメント
コメントを投稿