Malifaux3e マスター紹介/サマー


マリフォーの街に人間たちがふたたびやってきたことはバイユー湿地帯に住むグレムリンたちにすぐ知れ渡りました。グレムリンの有力者のひとりで古くから自らのファミリーのボス「サマー ティース ジョーンズ」は、人間に対抗するためグレムリン全体で団結すべきと主張します。最終的に彼は息子であるレニーを代表にして「民主イカレ主義」を掲げ、さらに多くのグレムリンたちの支持を集めることに成功しました。それはサマーのために汚れ仕事を含めたあらゆる仕事をするグレムリンが大勢いることを意味しています。

サマーたち「BIG HAT」の最もユニークなところは手札からではなく山札の一番上のカードをチート(判定を上書きすること)に使えるところでしょう。山札のカードから何が出るかはギャンブルですが、手札の内容がとても悪い時や、そもそも手札がない時でもワンチャンスあるのはありがたいです。この効果はサマーだけでなく、サマーの周囲6インチ以内のBIG HATモデルも使用可能です。

サマーたちは仲間同士の絆で結ばれているため、味方のBIG HATモデルが近くにいることで強くなります。具体的には、3インチ以内に味方BIG HATがいるとその数だけ判定値が(最大で+2まで)底上げされます。ひとり絡めるだけでもだいぶ心強くなるのでぜひ活用していきたいところです。
ヘンチマンのレニーも仲間想いの能力を持っており、周囲2インチにいる味方モデルにカバー(射撃アクションに対してDf+1と被ダメージにマイナス修正を与えるボーナス)をつけたり、周囲8インチの味方BIG HATが敵に判定を迫られた時に数値を底上げしてあげたり。

レニーは仲間を守りますが、サマーは仲間を攻撃に使います。
サマーは6インチ以内で味方モデルがキルされた時、報復のため、カードを1枚捨てることで、キルした敵モデルに対し味方BIG HATで銃撃します。
また、サマーの命令で味方ミニオンを自爆させて周囲に2ダメージを与えることもできます。LoSさえ通っていれば距離関係なく発動できるのはとても便利。
もちろん自爆するとそのモデルは退場してしまいますが、安心してください、サマーは味方ミニオンを召喚可能です。召喚用モデルをいくつか用意しておくとよいでしょう。特にバイユーグレムリンは2コストなのでとても出しやすいです。爆発させてよし、味方の判定底上げに置いとくもよし。

クルーのタンク役にはレニーがぴったりです。ハードトゥウーンズ(被ダメージの判定にマイナス修正を与える防御スキル)とテリファイ&マニピュレート(ともに敵側の防御スキル)無視を備えていて、高威力のメレー攻撃を持っています。
体力が半分以下の時には攻撃アクションにプラス修正がつくのも頼もしいです。また、自分よりサイズの小さいモデルを距離10インチまで投げるスキルも持っています。敵の分断に使ったり、自爆要員の仲間を敵陣に放りこんだり、状況に応じて使い分けができるいぶし銀のスキルです。

ミニオンのグッドオールボーイはスキルが自己完結しておりなかなか有能です。
まず、Forcusが無い状態で移動するとそれだけでForcusが自分につきます。メレー攻撃のスタット(判定基礎値)が4とちょっと心細いので心強いです。
防御面ではハードトゥウーンズ持ちのうえ自己回復を持っています。この自己回復ではPoison+1もついてしまうのですが、メレー攻撃のトリガーでPoisonの値に応じてダメージが+2まで加算されます。この効果でPoisonも消えるため多い日も安心。
防御面ではもうひとつ、1インチ以内の敵モデルの数だけDf判定にプラス修正のつくスキルも持っていて、比較的場持ちもよいミニオンとなっています。

サマーたちは、レニーを中心としたBIG HATモデルで支援効果を活かした前線を形成しつつ、サマーがレンジ攻撃やミニオン召喚でサポート。死にかけたミニオンは容赦なく爆散させて敵にダメージを与えつつ、こちらは死亡時効果(カード補充など)が美味しい。なんていうのが理想的な動きでしょう。サマーの召喚システムはベーシックなタイプなので扱いやすく、召喚マスター共通の「場の状況を見て最適なしもべを召喚する」楽しみもわかりやすいです。映画ゴッドファーザーはPart2がすき、そんなあなたにおすすめのマスターです。



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