Malifaux3e マスター紹介/ルーカス


ルーカスは腕利きのトレジャーハンター。アーティファクトに対する彼の行き過ぎた熱意はその手段を選ばず、権力者カタナカ一家の不興を買ってしまいます。本来なら始末されるところ、その手腕を見込まれたルーカスはカタナカの意向でギルドに潜入。ギルド長官キッチナーの手足となってアーティファクト収集の任務につくことになります。キッチナーは集めたアーティファクトでタイラントへの昇華を企んでいましたが、逐次ルーカスから情報を得ていたカタナカがそれを看破、キッチナーの計画は阻止されます。ルーカスもギルドを離れることになりますが、新たに探検家協会からアーティファクト収集の依頼を受けます。トレジャーハントの旅はまだまだ続きます。

ルーカスはテンサンダーとエクスプローラーズソサエティのダブルファクションのマスター。キーワードは「WASTREL」で、ルーカスの移動力の高さと「アーティファクト」アップグレードの付け替え、共通スキル「Looted Supplies」によるカードの補充が大きな特徴のクルーです。

まず最初に目につくのが、マスターであるルーカスのモデルが馬に騎乗した状態と通常状態の2種類が用意されているところ。
ゲームはルーカスは馬に騎乗した状態で始まります。この状態だとMvは7でトップクラスの移動力を誇ります。しかし、12点ダメージを食らうと馬を降りて通常状態に移行、ヘルスは残り5点、Mvも5になってしまいます。DfとWpはやや向上するものの通常時にそれほどのメリットはありません。そして、一度馬を降りてしまうとふたたび馬に乗ることはできないので、なるべく長く馬に乗っているように立ち回るのが基本になります。

馬に乗ったルーカスのすごいところ、其の1。
他モデルを轢き倒して移動が可能です。
移動時に他モデルをすり抜けて移動が可能で、通過されたモデルはTN(目標値)13のMv判定。パスできなければ2点のダメージを受けます。これは味方モデルも適用されてしまうのでいい感じのルートで轢きまくってやりましょう。

馬に乗ったルーカスのすごいところ其の2、味方モデルを馬に乗せてふたり乗りが可能。
具体的には2インチ以内の味方モデルを指定したうえでルーカスを5インチプッシュ。移動後に指定した味方モデルをベースコンタクトの状態で配置。なので一時的な二人乗りなのですが。各ファクションにいる騎馬モデル、◯◯ライダー系と共通のアクションですね。

馬に乗ったルーカスのすごいところ其の3、攻撃アクションに移動がついてくる。
騎乗ルーカスのメレー攻撃は攻撃後に任意の方向に2インチプッシュがつきます。トリガーをひいていれば、さらに他のモデルを無視して5インチプッシュが可能。
チャージの先端でうまく敵を踏むと、1アクションで14インチの移動が可能になります。シェンロンの11インチ移動もなかなかでしたが流石は馬です。
ちなみにレンジ攻撃のほうはダメージが2/2ブラスト/3ブラストで、ダメージと同時にSlowとStaggeredを付与。トリガーで相手を3インチ引き寄せます。

ルーカスはトレジャーハンターなのでアーティファクトの扱いに長けています。
ルーカスたちのために3種類の<アーティファクト>アップグレードが用意されており、ルーカスもしくはトーテムのルナが、5インチ以内のスクラップもしくはコープスマーカーを除去することでアーティファクトアップグレードを発掘、自身もしくは周囲の味方モデルに装着することが可能です。
装着した者はアーティファクトのパワーで個別のスキルとアクションが追加、それと装着したターンにアクティベートを開始するとそのターンだけFastコンディションが付きます。
なお、アーティファクトは装着者が自発的に6インチ以内の味方モデルに譲渡することが可能なので、行動の最後にまだ行動していない味方へと上手く回せれば、味方みんなでFastの恩恵を得ることも可能です。

3種あるアーティファクトのなかでイチオシは「Bladed Artifact」です。
これを手にいれた者はメレー攻撃がアーマー、ハードトゥウーンズ、ハードトゥキル、Shieldedのすべてを無視するようになります。ひかりのたまです。
あとの2つは、周囲の味方にShieldedを張ったり、カードを引いたりするアーティファクト。
どれもあればあったで便利なはずですが、あまり状況にハマってないアーティファクトはルーカスのアクション「Careful, It's Cursed!」で捨てることが可能です。捨てた際、周囲2インチにいる敵モデルはTN13のWp判定。パスできなければ2点のダメージとInjured+2(ターン終了時までDfとWpにマイナス状態)となかなかの威力。「まじか、それ呪われてるじゃん!」みたいなやりとりが微笑ましいです。
アーティファクト発掘にはまずコープスorスクラップマーカーが必要なので貴重品のように感じますが、ルナのアクションでスクラップマーカーを供給可能ですので意外に安物かもしれません。いざとなったらガンガン捨ててやりましょう。

ヘンチマンのシディール アルチバルは多才な芸を持つイケメンです。
まず、顔が殺し屋の顔をしてます。
TerryfyingとMnipulative無視を持ってるうえ、移動終了時にFocusedが無ければFocused+1が勝手につきます。ナチュラルボーンな殺し屋タイプの彼には是非ともひかりのたま(Bladed Artifact)を持たせてあげたいところです。
別のアクションでは、敵モデルを対象にエンドフェイズまでそのモデルのArmorとShieldedを無効にします。
さらに別のアクションでは、8インチ以内にシディール独自のブラウンアパートマーカーを配置することが可能です。このマーカーの2インチ以内にある破壊可能テレインはすべて取り除かれ、2インチ以内では敵モデルはCoverを得ることができません。
あと、カード1枚捨てるだけで自己回復が可能です。


ミニオンのラフィアンたちもシディール同様、TerryfyingとMnipulative無視を持ってるうえ、移動終了後に勝手にFocusedがつくスキルを持っています。このクルーは殺し屋が多いみたい。
ラフィアンはボーナスアクションで3インチ以内の味方モデルと自分を3インチ移動させることが可能です。この際、自分とその味方モデルは3インチより離れてはダメという縛りこそありますが、なかなか便利な移動スキルです。

最後に、WASTRELモデルの共通スキル「Looted Supplies」について。
各モデルのアクティベート開始時に1インチ以内にスクラップorコープスマーカーがあるとカードを1枚引くことができます。残念ながら1インチはちょっと狭く、敵モデルを倒してもうまいことレンジ外に置かれそうです。行動終了時にうまく位置どりするか、ルナが自前で該当のマーカーを出せるので上手くやりくりしましょう。

このクルーはルーカスの移動力と、アーティファクト配布能力で味方を強化して戦闘やスキームを狙っていくクルーになります。味方モデルも全体的に好戦的な性能で、fastを絡めた火力で制圧するのが理想です。しかし防御面はそれほどでもないので気をつけて。
トンデモなマスターだらけのMalifauxのなかでルーカスは「すごいけど普通の人」なところが魅力的です。アンチヒーロー気質のあなたに特におすすめのマスターです。



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