Malifaux3e マスター紹介/ネリー
ネリー・コクランは地元の新聞社で大規模な汚職事件をスクープしたことで注目されてギルドに引き抜かれ、編集長待遇でマリフォーにやってきました。この街で彼女はギルドの汚い姿を暴くのでしょうか? 答えはいいえ。彼女の正義感は本物ですが、よい給金を出す飼い主にいきなり噛みつくほど愚かではありません。この街にはほかに明らかにすべき闇が余りあるのですから。ギルドの人間として後ろ指を指され、山のような脅迫状も届きますが、それを差し引いても多くの人に真実を届けることのできる今の環境こそが彼女にとってなにより重要なのです。
ネリーたちは「JOURNALIST」。
彼女たちは、おもにインタラクトアクションにまつわるスキル持ちのクルーです。あとはDistracted(敵モデルに対するアクションにマイナス修正がつく)コンディション付与も目立つ感じです。
まず、ネリーさん。彼女は便利スキル「Don't Mind Me」もちで、本来はインタラクトアクション不可のエンゲージ状態やディスエンゲージ後でもインタラクトアクションが可能です。
そして、ネリーはインタラクトアクションをした後に2点回復する、というスキルを持っています。敵に捕まってても回復できるし、ストラテジーの追い込みもかけやすいと言えます。
敵のインタラクトアクションに反応するスキルもあります。
これはネリーとフィールドリポーターがそれぞれ2つずつ持っていて、ひとつは8インチ以内で敵モデルがインタラクトアクションをしたらフィールドリポーターはFocused+1が、ネリーはFocused+1に加えてカードを1枚ドローします。
ジャーナリストにFocusがつくのはシャレてますが、Focusはとても実用的なので相手にしたらあんまり楽しくはありません。
もうひとつ、2インチ以内で敵モデルがインタラクトアクションを「しようとする」と発動する「Exclusive Interview」は、そのコントロールを奪い、ネリーの味方モデル扱いでインタラクトアクションをさせる、というもの。
そんなスキルあるの知ってたらインタラクトアクションなんかするわけはないのですが、ネリーの攻撃アクションはデフォルトのトリガーで相手にインタラクトアクションをさせるのです。とんだ捏造記事です。
この攻撃アクションはちょっと特殊で、レンジは8インチで基本的にはSlowコンディションしかつけません。しかし対象がなにかしらのモデルとエンゲージ状態にあれば1/3/4のダメージが発生します。
トリガーはほかにも2つあり、ひとつはDistractedコンディションにくわえて2インチ以内にスキームマーカーがあると追加1点ダメージ。
もうひとつでは敵モデルを3インチムーブさせ、敵モデルが手札を捨てないとネリーも3インチムーブします。芸能人にしつこく群がる記者みたいなフレーバーでしょうか。
注意したいのが、この2つのインタラクトアクションに反応するスキルは発動タイミングが違っていて、2インチ以内反応のExclusive Interviewを発動すると、結果的に「味方モデル」のインタラクトアクション扱いになるため、8インチ以内のほうの「敵モデル」の条件から外れるので重複しません。重複したら最高だったのですが。
とはいえ、Exclusive Interviewの「味方扱いで〜」の部分は非常に強力で、スキームのターフウォー、プラントイクスプローシブ、コラプテッドアイドルの3つで相手側の達成に直接介入することができます。
敵モデルをあやつるスキル「Obey」では敵味方の扱いは変わらないため、コラプテッドアイドルなら有効(プラントイクスプローシブは変な場所で落とさせる邪魔は可能)でしたが、こちらはObey以上の影響があります。
上記のスキームの場合、相手側はネリーとフィールドリポーターの位置にかなり気を使うことになりそうです。
また、ストラテジーのデリバーメッセージもネリーには実質無効なのは大きいでしょう。
まだネリーさんはいろいろと持っていて、
ネリーがリーダー時、味方モデルが敵モデルにキルされるとその敵モデルはDistractedとAdversary(このコンディションがついたモデルとの戦闘時、こちらにプラス修正がつく)コンディションをつけます。相手にマイナスをこちらにプラスを。恨みが深いです。
ボーナスアクションでは8インチ以内の味方モデルをLoS内のスキームマーカーに向けて6インチプッシュ。これにより味方モデルがスキームマーカーにベースコンタクトすると、マーカーの周囲3インチ以内の敵モデルにDistractedをつけ、そのマーカーを除去します。マーカーは敵味方問わないので敵のマーカーを排除しつつDistractedをつけれると理想的。
そして、タクティカルアクションの「Slow News Day」を発動するとエンドフェイズまで8インチ以内の敵モデルにDistractedがついた時にStunned(トリガーの発動不可、ボーナスアクションが通常アクション扱い)もつきます。
これにもデフォルトでトリガーがあり、手札を3枚まで捨て、捨てた枚数だけドローできます。
さらにさらに、もうひとつのレンジ8インチの攻撃アクション「Twisting Their Ideals」では敵モデル3インチ以内のスキームマーカーの数だけダメージを与え、トリガーではこちらのコントロールでチャージアクションをさせます。これはマスター以外が対象ですが、エンゲージしててもチャージOKです。気兼ねなく相手にぶちかましてあげましょう。
安心してください。このトリガーはデフォルトではありません。
トーテムのプリンティングプレスはInsignificantもちなのでインタラクトアクションが出来ず、スキームに関係ができませんが、こいつが生きてるかぎりネリーたちの手札上限は1アップする愛すべきやつ。
ヘルスは4ですがアーマー+2かつ、手札を捨てた枚数だけヘルス回復可能。
こいつのメレー攻撃(2/3/4)にもネリーと同じく敵モデルにインタラクトアクションをさせるトリガーがデフォルトでついています。状況に応じて宣言するのがよいでしょう。
さらにこいつのレンジ攻撃はBurning+2と対象を好きな方向に4インチプッシュさせます。プッシュ移動のほうがメインぽいですが、Burningの+2は結構おおきいです。トーテムのなかではかなり有能なやつです。
最後にヘンチマンのフィオナについて。
彼女もJOURNALISTモデルではありますが、ほかモデルとのシナジーはあまりありません。しかし、戦闘力に乏しいネリーたちにとっては頼れる用心棒です。
遠くで敵モデルに捕まってる味方モデルを自分のそばに引き寄せてくれたり、
2インチ以内で味方モデルが攻撃の対象になった時、手札を1枚捨てることで対象を自分に移し替えます。
ヘルスは10、Dfが6とちょい高め、アーマー+1にハードトゥキルがあるので受けやすいです。
ヘルスが半分以下になればメレー攻撃のダメージが+1される状態に。
さらにフィオナのメレー攻撃は、敵モデル側のあらゆるプラス修正を無効にし、ハードトゥウーンズも無視します。これは一部のプラスマイナス反転スキル持ちを相手にする時やこちらにAdversaryがつけられた時にも有効です。
ダメージも2/4/5とネリーたちのなかでは高打点。トリガー次第でブラストもつきます。
ネリーのコアボックスにはヒーラーがいないため、ぜひ何か投入して頑張り続けてもらいたいところです。
ネリークルーはオンリーワンなインタラクトアクション関連のスキルが目立ちますが、Distractedをあの手この手でつけるところも相手に対しかなりのプレッシャーになるでしょう。うまく扱うのは大変そうですが、かなり強クルーの素質を秘めていると思います。
強い弱いは置いても、剣ではなくペンで戦うジャーナリスト(かなりダーティー)、そんなキャラクターがほかのトンデモキャラたちと渡りあうシチュエーションというのもMalifauxの面白いところだと思います。東海林のり子ファンのあなたにおすすめのクルーです。
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