Malifaux3e マスター紹介/ネキマ

 

ネフィリムたちの長であるリリスとその姉妹のネキマ。彼女たちはまるで一つの魂を共有しているかのように固く結ばれて平穏に暮らしていました。ある日、海辺で出会った奇妙な女性が予言したように世界に裂け目が発生、向こう側の世界から招かれざる者たちが大挙して訪れて、世界は汚されます。激昂したネキマはネフィリムたちを手下に圧倒的なチカラで悪しき者共をひたすらに虐殺しはじめます。世界を繋いでいた裂け目が閉じる時には、彼女は最後の獲物の胸に「私たちのもの」と勝利の言葉を刻みこみました。
しかしリリスは、ネフィリムを破滅の道に進ませたとネキマを強く非難して対立。姉妹の関係に亀裂が入り種族を二分した争いに発展にします。100年後、ふたたび世界に裂け目が発生した時、準備を整えてふたたび乗り込んできた悪しき者たちとは対象にネフィリムたちはすっかり衰えていました。混乱のなか、ネキマはティターニアと手を結んでリリスを王座から引きずりおろして幽閉しますが、ティターニアたちフェイの台頭を許しただけでした。
ネキマは今日も戦い続けます。彼女の長い戦いが本当に終わるのはいつの日でしょうか。

新たなネフィリムの長・ネキマ。彼女が率いる「NEPHILIM」は単純な暴力のかたまりです。
マスターのネキマの基本スペックはMalifaux最強クラス。Mv6で飛行持ち。Df5、Wp6と高の耐性。メレー攻撃はレンジ2でスタット7、ダメージは脅威の3/5/6で、しかもチャージが回数無制限となっています。
防御スキルはありませんがアクションやトリガーでダメージを受けるとキーワード共通能力「BLACK BLOOD」が発動して周囲1インチ以内のすべてのモデルに1ダメージを飛ばします。しかもBLACK BLOODもちのモデルはこのダメージを受けません。混戦時にヘタに叩くと叩いた側のほうが被害が大きくなってしまうため、イヤらしいプレッシャーを与えます。

またNEPHILIMたちはリジェネレーションも持っていて、アクティベーション開始時にヘルスが回復します。なかでもネキマは毎ターン点回復するため、相手からすると非常に取り扱いに困ります。

ネキマが率いるNEPHILIMのミニオンモデルには成長要素があります。
NEPHILIMミニオンが自分よりコストの大きい敵モデルをキルする、もしくはコープスマーカーを除去することで「グロウトークン」がひとつ乗ります。このトークンが溜まっているときにトークンを2つ取り除くことでワンサイズ上のミニオンモデルに進化するのです。
なお、コープスマーカーの除去は標準搭載されているアクション「GRIM FEAST」が可能にします。これは2インチ以内のコープスマーカーを除去することでヘルスが回復するアクションです。
また、ネキマのメレー攻撃には「敵をキルした際に3インチ以内の味方モデルがキルしたことにする」というトリガーがあるので、ネキマ姐さんの近くにいるだけで「おや? ネフィリムのようすが……?」的に進化できちゃうかもしれません。


そんなNEPHILIMのミニオンたちはこんな感じ。

サイズ1のベビーちゃんはテラートット。
ヘルスも4ですし、攻撃も弱いのでこいつが敵を倒すのは正直大変です。
が、攻撃のターゲットになった時、手札を1枚捨てることで2インチ以内のネフィリムモデルに攻撃を引き受けてもらうことが可能です。この能力を使ってしぶとく生き残り、ほかの兄さんたちのおこぼれをもらって成長。というのはアリじゃないでしょうか。家族ぐるみで愛情いっぱいに育てていきたいです。

サイズ2。テラートットからの進化先ですが、サイズ2枠はいくつか派生します。

まずはヤングネフィリム。コアボックスにも収録されているベーシックなネフィリムです。
飛行が使えるようになり、攻撃も強くなりました。2/4/5ダメージ。
なぜかこいつだけデフォルトでプラス修正のついた攻撃ができるので攻撃が当てやすいです。テラートットから「FLY WITH ME」という味方モデルと一緒に4インチ移動できるアクションが追加されていますが、対象は自分より小さいサイズのモデルだけなのでこいつの場合は微妙かも? テラートットをスキームランナーとして走らせる時の助走などには役立ちそう。

ブラックブラッドシャーマン。
この子は脳筋集団ネフェリムのなかでも心優しいおしゃまな子。
攻撃力はひかえめですが、このモデルのアクティベーション終了時、周囲3インチ以内のすべての味方モデルは1点回復します。
また8インチ以内のBLACK BLOODを持つ味方モデルを指定して1ダメージを与え、BLACK BLOOD能力を作動させます。これにより発動したBLACK BLOODは通常より効果範囲がのびて周囲2インチ以内が有効になります。ベースの大きいモデルに対して使ってあげると効果的。この際にトゥームのトリガーが引けるとそのモデルにFocused+1もつけることができるので狙っていきたいです。
この子だけは先述した「コープスマーカーを除去して回復」のアクションがなく、その代わりに「コープスマーカーを除去することで周囲3インチの味方モデルすべてにFocused+1をつける」アクションになっています。なんて可愛い子。

レルとリリトゥ。
この2つは対になったようなモデルで、ネフェリムのなかでもユニークなルックスを持っています。
この2つのモデルはそれぞれ、どれだけ離れていても片方が回復するともう片方も同じだけ回復するというアビリティを持っていて、通常のリジェネレーションに加えてこのアビリティもあるため回復が厚めです。
レルのほうはメレー攻撃のトリガーで相手にダメージを与えた時にダメージのぶん回復することが可能なので非常にねばっこい感じ。そのかわりと言うか攻撃力はさほど高くありません。
また、レルは自分に1ダメージを与えるアクションや、エンドフェイズまで自分の周囲6インチ以内でアクティベーションを終えた味方モデルに1ダメージを与えるアクションがあり、BLACK BLOODの誘発はまかせろ的なモデル。

対するリリトゥはルアー持ちで12インチの距離から相手を引っ張ります。トリガーによっては相手にDistracted(戦闘時に判定がマイナス修正になってしまうコンディション)をつけることが可能です。ネフェリムの攻撃支援ができるかも。
リリトゥの攻撃はレンジ2で相手のヘルスが半分以下ならば判定にプラス修正が貰えます。残念ながらこちらもダメージは低めです。

サイズ3はマチュアネフィリム。現状サイズ3はこいつしかいません。こいつもコアボックスに収録。
長男らしく、リジェネレーションはネキマと同じく2点回復を誇る回復モリモリ太郎。
さらに「メレー攻撃の対象になった時、相手は戦闘でチートができない」というイヤらしいアビリティを持っています。
攻撃力もミニオンにしては破格のレンジ2でダメージ3/4/6。戦闘面ではかなり頼りになります。
また、「TERRORIZE」というアクションでは敵モデルを遠ざけることが可能です。戦闘バカのネキマクルーのなかではわずかしかないスキームに役立ちそうなアクション。うまく使いたいです。

さて、ネフィリムファミリーの赤ちゃんであるテラートットはどこから来るのか?
新女王たるネキマが産み出すのでしょうか?
いいえ、ヘンチマンのヘイレディンが運んでくるのです。

ヘイレディンがボーナスアクション「LIFE FROM BLOOD」を使い、エンドフェイズまでのあいだに彼の周囲8インチ以内で敵モデルを「BLACK BLOOD」の効果でキルするとテラートットを1体サモンすることが可能です。ちょっと手間がかかりますね。ぽんぽん呼べるものではないかもしれません。だからこそ、授かったいのちを大切にしようと思います。
ヘイレディンはネフィリム以外の味方モデルがBLACK BLOODを浴びた時にダメージを受けないようにする(@彼の8インチ以内)というアビリティがあるくらいで、ヘンチマンとしてはちょっとパッとしないので、最初から入れないというのもアリかもしれません。

まとめ
ネキマたちNEPHILIMはもうほんと脳みその95%が筋肉になっています。わかりやすく相手に与えることについてはストレスフリーです。そのうえで、戦闘を介さないで点をとるスキームばかりの時の対応をどう頑張れるか、そこが醍醐味でしょうか。
飛行もちが多かったりしますし、リジェネレーションで生存率高いですし、FLY WITH MEなんかのアクションも絡めて十二分に立ち回れる気はします。
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