Malifaux3e マスター紹介/カストア
AD1293年。ネフィリムたちはタイラントに対するため、儀式により自ら一族の血を漆黒に変えることで戦闘力強化を行い、多大な成果を挙げました。
しかし、その裏で儀式の効果が狙いどおりに現れなかった者たちもいました。ネフィリムの繁殖主のひとり、カストアの身にもその悲劇が起こり、彼は極度の飢えに苛まれるようになります。いくら食べても苦しみが止まらず、終わらない苦しみは彼の正気を奪い、その果てにカストアは同胞を喰らってしまいますが、そこでこの飢えを止める方法がネフィリムの黒い血であることに気がつきました。束の間の正気を取り戻したカストアはエタ・キタエのシャーマンに命じ、古代の魔法をかけさせて仮死状態になることを選びます。ほんの数滴の黒い血で数年を生きながらえることができますが意識はありません。いつかこの問題が解決して帰る日を夢みて…
…と、いうことで、帰ってきちゃった新マスター「RETURNED」カストアさんのコアボックスを紹介します。
キーワードの特徴としては、ヘルスの上限値を超える過剰な回復(オーバーヒーリング)を受けたときに発動するアビリティと、それを支援する回復アクションの数々、そして前代未聞の「死なない」モデル・マラシンが目を惹くでしょうか。
あくまでカストアの所持品、ひと振りのリビングソードということで?、インシフィグニカント属性(ストラテジー&スキームに関わることができない)です。また、敵に対してエンゲージができないし敵からもエンゲージされないのと、お互いに物理的にすり抜けての移動が可能という独特な性質も持っています。
攻撃はメレー攻撃のみ。自分、剣ですから。
ダメージは2/2/3。低め!
しかし、ハードトゥキルを無視。ステキ!
さらに、与えたダメージのぶんだけマスターのカストアが回復します。おまえ、ドレインソードなのか!?
…ということで、攻撃力こそ低いけれど倒せないし拘束することもできない、ハイパーみそっかすな嫌がらせ要員としてお気楽に突っ込ませることが可能です。
で、マラシンと非常に強いシナジーがあるのがマスター・カストアです。
ヘルスの回復は、先ほどのマラシンのドレイン効果はもちろん、カストア自身でもいくつか手段を持っていまして、まずメレー攻撃。
ダメージは2/3/5で若干低めな感じですが、アクティベーションに1度、相手にランダムにカードを1枚捨てさせるか、ダメージフリップにプラス修正を2つ(!)つけるか選ぶことができます。さらにデフォルトで発動するトリガー「Drink Blood」で与えたダメージのぶんだけ回復します。ダメージフリップにプラス2つがつくというのは、ブラックジョーカーが出ないかぎりチート可能な状態ということになるので、アクティベーションに1回は5点ダメージが見込めます。敵に高ダメージを与えつつギューンと回復できるというワケ。
次の回復手段はレンジ攻撃。ターゲットはマスターではないモデルに限られますが、攻撃が成功すると敵モデルにStaggeredとStunnedの両方を付けます。このときクロウのトリガーでLoS内のいづれかのReturnedモデルに向けて4インチ引き寄せた後、周囲1インチにいるすべてのReturnedモデルが2点回復します。
もともとがハードトゥウーンズ(相手のダメージフリップにマイナス修正を与える)とショックウェーブ&ブラスト無視も持っているため、各種回復と合わせてカストアの生存力はかなり高そうです。
さて、ストラテジー&スキームに関する性能はどうかというと、こちらもいろいろと用意されておりまして、
まずはエンドフェイズ時、カストアの8インチ以内にいる味方Returnedモデル1体に2ダメージを与えることでインタラクトアクションをひとつさせることが可能です。2ダメージはまあまあ大きいのでビビりそうですが、このクルーだと回復させる手段が多いのでうまく使っていきましょう。
ボーナスアクションではマラシンを遠隔操作してMvぶんプッシュ、マラシンの移動先にスキームマーカーを1枚ドロップできます。
さらに、先ほど紹介したメレー攻撃とレンジ攻撃が、それぞれ別のトリガーを引くことでスキーム寄りの性能に変わります。
メレー攻撃は、味方のReturnedモデルをキルする(生贄にする?)ことでテーブルのどこにでも1枚スキームマーカーをドロップ。
レンジ攻撃では、ターゲットの敵モデルにこちらのコントロールでアクション(インタラクトも可!)をひとつさせることが可能です。
こいつはネフィリムキーワードでお馴染みのBlack Bloodアビリティを持っていてアクションやトリガーでダメージを受けた際に周囲1インチのモデルに1点ダメージを与えます。
ボーナスアクションにより自分で2ダメージを受けることでインタラクトアクションをすることが可能なので自主的にBlack Bloodを発動させることも可能です。
また、共通アビリティ「FAITH IN THE FLESH/肉体信仰」により、アクティベーション開始時に1ダメージを受けることで4インチ以内の味方Returnedモデルを1点回復します。これはアビリティによるダメージなのでBlack Bloodは発動しません。
オーバーヒール時の効果もこのアビリティに含まれていて、オーバーヒールすると2インチ迄の移動が可能です。
ステータスはDf4、Wp4、Mv4といまいちな感じに見えますが、「ヘルスが4以上の時は判定の際に+2される」というユニークなアビリティを備えているためDfとWpに関してはとりあえず6で見ておけます。
Mvに関しても、アクティベーションに1度、LoSを無視してレンジ10以内のミニオン以外の味方Returnedモデルにベースコンタクトで移動できるのと、オーバーヒール時の2インチ移動があるため数値以上には頑張りそうなモデルです。
カストアから程々の距離を保ちながら、死にそうになったらカストアの元にジャンプ、その身を犠牲にしてスキームマーカーとして活用してもらう…といった動きがイメージできますね。
味方にFocused+1を配ったり、敵味方のリーダーがアクティベーション開始時に手札を1枚捨ててドローできたり、レンジ12以内の味方モデル2体を選んで片方のヘルスを1〜4減らしてからもう片方を同じだけ回復させたり。
「CLING TO DEATH/死と隣合わせ」アビリティはLoS内の味方Returnedモデルが回復をするときに、回復量をゼロにすることを選べます。もしそうしたならばいまのヘルスに関係なくオーバーヒールしたものとみなす。というもの。奥の手として忘れないようにしたいですね。
また、ダメージが2(ブラスト)/2(ブラスト)/3(ブラスト)のレンジ攻撃を持っており、これにはデフォルトで発動するトリガーがついていて、この攻撃でダメージを受ける味方Livingモデルはダメージを受ける代わりに2点回復するというもの。これはかなり使い勝手が良さそうな感じなのですが、とりあえずキーワードモデルのうち、ブラッド・ベッセルだけがUndeadモデルという……、さすが追加ボックスのモデルが欲しくなる設定をしています。ニクいニクい。
というわけで追加ボックス「Deep in the Dark」のモデルも軽くご紹介。
また、こいつの周囲4インチでオーバーヒールした味方モデルにシールド+1をつけることができます。
ミニオンのキャバーン・ネフィリムはリジェネ+2とステルス持ち。
メレー攻撃はダメージ2/4/6とまあ高め。ターゲットを好きな方向に2インチプッシュ。
レンジ攻撃はLoS無視、フレンドリーファイア無視。ダメージは1(ブラスト)/2(ブラストブラスト)/3(ブラストブラスト)と低いですがダメージを与えたモデルにベースコンタクトで移動が可能です。
コスト9は大きいですが戦闘要員にスキーム要員にかなり活躍しそうなモデルです。
まとめ
長々と説明してしまいましたが、不死身のモデルというオンリーワンの武器はとても魅力的。間違いなくここでしか味わえないプレイ感があるでしょう。
おそらく、カストア本体はレンジ攻撃で対策されることが予想されますが、それをどうかわして点をとっていくのか、強襲か? 陽動か? 展開を想像するとワクワクしてしまいます。
とりあえずカストアとマラシンだけでも成立している感があり、いろいろな編成も楽しめそう。
モデルがキルされるストレスから一度解放されてみたいあなたにおすすめのクルーです。
コメント
コメントを投稿