Malifaux3e マスター紹介/ペルディータ
凶暴な原住生物ネバーボーンに悩まされていたギルドは賞金を懸けてハンターを募りました。名うてのハンターたちが出立し、その殆どが2度と戻らないなか、一人の少女が成果を携えて生還します。彼女の名はペルディータ・オルテガ。手に入れた賞金で次の賞金を手にいれるためのより良い武器を買い求め、次の賞金をまた次の賞金のために投資する。武装を充実させると親類たちも呼び寄せて集団で狩りをするようになり、より多額の賞金に手を伸ばす……。賞金と共に実績を積み重ねた彼女はいつしかギルドの重要人物に数えられるようになります。マリフォー郊外の土地を手に入れたペルディータたちオルテガファミリーはそこで牧場を営みながら、ハンターの一族として活躍しています。
メヒコな西部劇テイスト全開のペルディータコアボックス。キーワードは「FAMILY」。例によっておなじキーワードを持っているモデル同士のシナジー効果がありますが、ペルディータたちは「家族の絆」感があって、特に熱いものを感じてしまいます。
西部劇らしくピストルで撃つレンジ攻撃が主体のクルー。
また、コアボックスのすべてのモデルがオルテガ家の一員で、それぞれに名前のついたユニークモデルになっているのも特徴。もちろん、みんな能力が異なります。
まずは各モデルの共通アビリティについて。
コアボックスに収録のモデルは共通する2つのアビリティを備えています。
ひとつめは「BRAVADO」。このモデルがコンセントレーションをすると見えている敵に向かって4インチプッシュ移動できるアビリティ。
もうひとつは「iA POR EL!」で、このモデルのアクティベーション終了時、6インチ以内にコストがこのモデル以下の味方ファミリーモデルがいたらカードを1枚捨てることで1アクションさせることができるよ、というもの。
波状攻撃や移動のアシストになるので上手く使っていきたいです。
ということでファミリーの紹介です。
マスターのペルディータはとっても攻撃的。
ペルディータが攻撃をしかける時、対象のモデルが体力満タンならばダメージ判定にプラスがつきます。
また、相手から銃撃をうけた時にディフェンストリガーが発動すると即相手を撃ち返します。
さらに、敵モデルがチャージ攻撃のために移動してペルディータの12インチ以内に踏み込むと、ペルディータが反応して先に割り込んで攻撃を実行。この攻撃がモデレートもしくはシビアダメージならばチャージ攻撃をしようとしていた敵モデルは攻撃部分がキャンセルされてそこでチャージが終わってしまう…という、なんだかホントに近づきたくないタイプの人。
しかし、単純な攻撃バカというわけでもなく、遠距離にあるスキームマーカーを除去することができたり、「ANALYZE WEAKNESS」アクションにより敵モデルの持つシールドとアーマーをエンドフェィズまで無効にすることができたり。自分だけではなくほかの味方モデルにも恩恵があるのがナイスです。一部のモデルには強烈に刺さるアクション。
ボーナスアクションの「HERO'S GAMBLE」では任意の枚数の手札を捨てて、同じ枚数だけ山札からカードを引きます。この時、味方モデルより敵モデルのほうが数が多いならば、その差分と同じ枚数を追加で引くことが可能です。
フランシスコは攻撃型のヘンチマン。
レンジ攻撃も持っていますがメレー攻撃のほうに適正があり、ディフェンストリガーで敵のメレー攻撃に対して反撃したり、自身がメレー攻撃をした後に手札を1枚捨てることで連続攻撃をしたり。
ボーナスアクションを使うと、そのターン中、メレー攻撃による戦闘の際に相手の判定にマイナスをつける状態になります。なかなかに強力そう。
サンチャゴはサポート役っぽいポジション。
「SOBER UP」アクションで対象のもつコンディションをひとつ消すことができます。
敵モデルのフォーカスなどを消すことも可能ですが、味方モデルのコンディションを消した場合はおまけでフォーカス+1を付与します。
ボーナスアクションでは6インチ以内の敵モデルにエンゲージされてる味方モデルを引き戻して救出することが可能。
エンドフェイズに4インチプッシュ移動ができる「DEADLY PURSUIT」持ちなので、地味ながらスキーム達成に便利なモデルでもあります。
ニノはスナイパーっぽい感じ。
「FROM THE SHADOW」アビリティにより、初期配置時に敵の初期配置ゾーンの6インチ以内でなければどこでも配置が可能で、フィールドによっては有利なポジション選びが楽しそう。
ニノのレンジ攻撃は射程が14インチと少し長め、またデフォルトでプラス修正とトゥームのスートが付いています。
トゥームのトリガーは6インチ以内の味方モデルがカードを1枚引くかコンセントレーションアクションのどちらかを出来るというもの。…とあるのですが、ニノのもつ「SPOTTER」アビリティにより、オーラ効果の距離が関係なくなっているので、LoSさえ通っていればどれだけ遠くにいる味方モデルでもトリガーの恩恵を受けることが可能です。
もちろんiA POR EL!にも適用されるので意表をつけそう。
パパロコは爆弾使い。
射程は8インチになってしまいますが爆弾という名のショックウェーブ(Mv13で判定、失敗すると3ダメージ)を投げます。トリガー次第でもう一発投げちゃう。
自身はショックウェーブの効果無効なので至近距離に投げ込むのも怖くないです。
死亡時アビリティでキルされると周囲2インチに3ダメージを飛ばすのも漢らしい。
こいつが死にそうになるとダメージを警戒して敵モデルが距離をとったりするのですが、ボーナスアクションにより手札1枚と引き換えで自己回復するので、自爆をチラつかせて敵に道を空けさせたうえでどっか行くという微笑ましいムーブも魅力です。
アブエラは置き物効果のあるファミリーのシンボル的なお婆ちゃん。
ボーナスアクションで8インチ以内の味方モデルに1アクション(ボーナスアクションは不可)をさせることが可能です。
また、味方モデルがアクティベーション外のアクションを行う時、アブエラのLoSが通っていたら判定結果が+1されます。
アブエラのボーナスアクションはもちろん、iA POR EL!やオベイ系にも有効です。
トーテムのエンスレイブドネフェリム。ペルディータたちが捕獲したネバーボーンなのでしょうか。
こいつは他モデルを操るオベイが使えます。
インタラクトアクション不可なのでオベイ要員としてペルディータ達の後方に置いとくような感じになりそう。
ペルディータたちは8割がた攻撃のことしか考えてない感じのクルー。殺意高めのストラテジー&スキームだと生き生きとしそう。なによりも各モデルが個性的で大家族の感じが上手に表現されているのがとても魅力的です。やっぱり自分のモデルたちを愛することも楽しみのひとつなので、その点、キャラクター性の強いペルディータたちは入りやすくていいんじゃないかと思います。
マンガの『莫逆家族』が好きな方なんかにぜひおすすめしたいボックスです。
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