Malifaux3e マスター紹介/キライ
キライの能力は婚約者フランシスが彼女を守って殺された時に目覚めました。
二人とも知らなかったことですが、フランシスからの贈り物だったエメラルドの指輪がタイラントのゴルゴン由来の品であり、それを介して彼女の悲しみが死者の世界へと繋がり、そこに住む霊を呼び出す術を覚えました。荒れ狂う復讐への想いのままに能力を使っていたキライですが、彼女の能力を利用しようと企んでいたニコデムによる能力の訓練を経て、理解が深まり、最終的には指輪なしでも能力を扱えるようになりました。(なお、ニコデムの企みはキッチナーの暴走により果たされずに終わっています。)その後、とある依頼を通じて彼女は死者を正しく蘇らせる儀式について知識を得ました。そして、いま、フランシスを蘇らせるために、彼女はマリフォーに戻ってきたのです。愛するフランシスの遺体はいまどこにあるのでしょうか。
キライたちの特徴は、
1、キライは召喚マスター。
2、クルーの戦闘が有利になる「Adversary」コンディション。
3、ダメージを与えてきた敵に1ダメージを返す「VENGEANCE」アビリティ。
4、インコーポリアル持ちが多め。
といったところでしょうか。そう、キライは召喚マスターなのです。
これまでにもいろんなタイプの召喚マスターを紹介してきましたが、彼女はまた一風変わった、サモンしたモデルとの関係が「一蓮托生」タイプとでも言うべきシステムとなっています。
召喚したモデルには、例によって独自のアップグレード(以下、UG)が装着されるのですが、なんとこのUGがついたモデルがアクティベーションを開始するとキライは1ダメージを受けてしまいます。死者の世界から霊を呼び出した代償といったところでしょう。その代わり、UGのついたモデルはメレー攻撃にクロウのトリガーがデフォルトで付与されます。
これは、多くのURAMIミニオンはメレー攻撃に「クロウ:敵モデルをキルした時に味方のリーダーを回復(1/2/3)する」というトリガーを持っており、これに対応しているというわけなのです。
なので、キライは手下を召喚できる代わりに喚んだ数だけ毎ターンダメージを受けてしまう。その代わり、喚んだ手下がメレー攻撃で敵を倒したら回復してくれる。ということですね。
キライには一般的な防御スキルがなく、「PROTECTED(URAMI)」により、周囲2インチ以内に味方URAMIモデルがいる時にかぎり、手札を1枚捨てることで相手からの攻撃をその味方モデルに肩代わりさせます。
また、「LIFE LEECH」を持っているため、4インチ以内で敵モデルがアクティベーションを開始した時にライフを1吸いとることができるのですが、いずれにしても単独で最前線に出るのは怖いです。
キライ的にはできれば手下たちに頑張って首を取ってきてもらいたい…!
そんなお悩みをサポートするのが「Adversary(URAMI)」コンディションです。
これはキライやヘンチマンのダツエバのレンジ攻撃のトリガーで敵モデルにつけることが可能で、これが付いたモデルに対してURAMIモデルたちが攻撃をすると判定にプラス修正がつきます。めっちゃ攻撃が当てやすくなるわけ。(※Focusと違ってダメージ判定には適用されないのは注意。)
残念なことに1つのURAMIモデルがこの恩恵を得るのはターン中1回だけというきまりがあるのですが、このコンディション自体はエンドフェイズまで消えないため、さらにほかのURAMIモデルで攻撃してプラス修正をもらうのはOKです。サービスタイムは有効に使いたいですね。
さらに、エンドフェイズになったとき、Adversary(URAMI)の付いた敵モデルに対してキライのLoSがあれば、キライが1ダメージを受けることで、そのモデルについたAdversaryを消えなくします。次のラウンドも確率変動続行!! なワケです。
先ほど、Adversary(URAMI)はキライやダツエバの攻撃トリガーでつく、と説明しましたが、ほかにもミニオンのゴリョウとオンリョウが「エンドフェイズまでそのモデルが回復できなくなる」という出番の少なそうなボーナスアクションを持っていて、それのトリガーでAdversary(URAMI)をつけることができます。ぜひ付けていきたいです。
URAMIモデルのもうひとつの特徴が「VENGEANCE」アビリティです。
これはほとんどのURAMIモデルが共通して持っていて、「このモデルに対しなんらかのアクションでダメージを与えたモデルは1ダメージを受ける」というもの。
これがまた回数制限などが無いため、普通に考えて、敵からするとあまり攻撃をしたくないのではないでしょうか。しかも、URAMIモデルはインコーポリアル(受けるダメージを1点減らす&ハザーダステレインの影響を受けない&モデルをすり抜けて移動可能)持ちも多いため、よけいに相手のピースフルな動きを誘いそうです。むしろ、サモンしすぎるとキライのダメージが深刻になるため、戦闘したがるのはこちらかもしれませんw
では、キライが召喚できるURAMIミニオンの紹介です。
まずは、トーテムでありエンフォーサーでもあるイキリョウ。
エンフォーサーなので召喚対象の範囲外のはずなのですが、こいつは自身のアビリティにより特例で召喚が可能です。しかも「例のアップグレードを付けない」とか「1ターン中の召喚制限に数えない」だとか特例だらけ。いきなりこんな特殊な例(霊)ですみません。
インコーポリアルに加えてテリファイ(このモデルに対してアクションをする前に恐怖判定が必要)も持っています。かため!
さらにボーナスアクションで手札1枚捨てることで自身のコンディションをひとつ消すことができます。こころづよい!
残念ながらヘルスは6と少なめですが何回だって召喚できるので存分に使い倒しましょう。
なお、メレー攻撃は2/3/4ダメージ。うーん、ふつう! でも軽減不可! やったー!!
オンリョウ。コスト5。コアボックスに収録されています。
こいつもインコーポリアル持ち。
ボーナスアクションで10インチ以内の敵モデルにエンドフェイズまで回復できないようにしますが、デフォルトのトリガーでAdversary(URAMI)をつけます。
さらに、死亡時効果で周囲2インチにいるすべての敵モデルにAdversary(URAMI)をつけることも可能です。いい死に場所を見つけたい!
シコメ。コスト7。
なんか脱力しちゃうかんじのルックス。こいつはMv7&飛行もちで足が速い!
こいつは特殊なアビリティを持っていて、こいつが敵モデルをキルすると、こいつ独自のアップグレード「A Pale Hunger」を自身に装着します。以降、アクティベーション開始時にスートをひとつ選択してデフォルトのトリガーとして持っておくことが可能になります。
いちばん使いやすいのはラムのスートにしておいて、メレー攻撃(2/3/6ダメージ)のトリガーでダメージ判定にプラスをするもの。合わせて2個までラムを載せれるのでシビアダメージも楽勝!
ゴリョウ。コスト8。オンリョウの上位互換的なモデル。
攻撃力が2/4/5ダメージと高めかつチャージが複数回可能になっているのと、ボーナスアクションのトリガーがAdversary(URAMI)を付ける以外にも敵モデルにベースコンタクトするようにワープしてみたり、1点ダメージを与えたりと選択肢が増えています。
さらにもうひとつボーナスアクションを装備していて、周囲3インチの敵モデルに目標値13でWp判定を迫ることができ、パスできなければ、2/3/4ダメージ(判定は必ずマイナス修正)を与えます。ダメージ判定こそ弱いものの、Wpで目標13はなかなか高めの設定なので期待値が高いです。
ガキ。コスト4。
こいつはメレーレンジが0なこともあり、わざわざアクションを使ってこいつを喚ぶことはオススメしません。ですが、キライのレンジ攻撃のトリガーで「敵をキルした時にガキをSlow状態で召喚する」というものがあり、しかもこの場合は例のアップグレードが装着されません。ということでキライをプレイするなら一応用意しておいたほうがいいかなー的なモデルになっております。
最後はヘンチマンのダツエバと、エンフォーサーのロストラブについて。
ダツエバはバランスタイプのヘンチマン。
こいつの周囲5インチ以内の敵モデルは死亡時効果を使用できません。レアですが死亡時効果により生き返る敵モデルに対して強く刺さります。そのための位置取りもMv6の高めの移動力とインコーポリアルを使えるので狙ったポジションに入りやすいです。
攻撃力は平均的ですが、レンジ攻撃はAdversary(URAMI)が付いているモデルに対する攻撃のダメージ判定がプラスになるという嬉しい効果つき。敵をキルしてマスクのトリガーが引ければオンリョウをアップグレードなしで召喚します。敵が1体減ってこっちは1体増える。数isパワー。
ボーナスアクションでは相手にStaggered(Mvがー2&味方の能力で移動できない)コンディションを付けて相手の行軍を狂わせます。
そのうえ味方モデルに対しては「GUIDE SPIRIT」アクションでウォークさせたり、トリガー次第ではチャージをさせたり。使い方次第で十二分の働きをすることでしょう。
ロストラブ。ストーリーに出てくるフランシスだと思います。よかった。生き返ってる。
彼は元が普通の人間だったはずなのでそのぶん能力も控えめ。
しかし、6インチ以内の味方URAMIモデル(もちろんキライも!)を回復させることができるのは見逃せません。
もうひとつ、アクティベーション開始時に手札を1枚捨てることで距離の制限なく味方のミニオン以外のURAMIモデルのそばにワープするというアビリティを持っていて、スキーム次第ではこれが切り札になりえると思われます。
まとめ
キライたちは基本の戦闘力は普通ですが、その気になれば戦闘力アップは可能。反撃ダメージの存在なども相手にプレッシャーを与え、戦闘に関してやんわりとした抑止力を感じます。
スキーム方面は、インコーポリアル持ちのモデルが多いため対応力も悪くはないと言えるでしょう。
総じて、特別トガったところはないけれど、なんでもこなせそうな雰囲気がキライにはあります。プレイヤーによって柔軟に動ける、プレイしがいのあるクルーではないでしょうか。
キーワード的にはとりあえずシコメと、余裕があればガキを買い足しておけばなんとかなりそうな感じなので、召喚マスターのなかでは初心者にも優しいマスターです。
愛をとりもどしたいあなたにおすすめのクルーです。
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