Malifaux3e マスター紹介/ダシェル
ダシェル・バーカーはギルドの兵士として職務に忠実に、ただひたすらに現場で戦い続けててきました。いまいましいアルカニストどもを狩り、ゾンビ主義者どもを駆逐する毎日。キャリアを積むにしたがってギルドでの地位も向上し、ルシウスの推薦もあっていまや彼はギルド警備隊の大隊長を任されるまでになりました。それに伴いデスクワークの機会が増えてしまい、おかげで現場の兵士達にとって心やすまる時間が増えました。ですがやはり、ダシェルにとって机と向き合う仕事はストレスでしかありません。彼の根本は現場主義。戦場で兵士達を動かしているのが性に合っているのです。夜毎アルカニスト達の頭蓋骨を割っていたあのすばらしい日々に、いつでも戻る準備はできています。
ダシェル・バーカー。3版からの新マスターですが、これまでもルシウスのヘンチマンとして存在していました。以前からのダシェルファンにとっては今回のマスター化は嬉しいサプライズですね。キーワードは「GUARD」となっています。
GUARDモデル共通の特徴はおおきく3つ。
・ アクティベーション済みの敵モデルへの攻撃アクションは判定が+1される。
・ アクティベーション終了時に2インチ以内にコープスマーカーがあれば、それを取り除いてソウルストーンが1増える。
・ アクションのトリガーに「Drop It!(敵の足元にスキームマーカーを落とさせる)」を持っている者が多い。
の3つです。
…なんか、正直、どれもキャッチーに強そうな感じがしません。
攻撃アクションの判定が+1されるのは特に悪い能力ではなく、ダシェルなんかはスタットが7になるのでかなり攻撃を当てやすくなるのですが…、これまでとんでもない能力のクルーたちを見てきただけにやはり物足りない感じがするのではないでしょうか?
特に3つめの、敵にスキームマーカーを落とさせてどうするんだ?? …という話なのですが、じつはこれがダシェルの真価に関係してくるものでして、結論から言うとじつはダシェルは召喚マスターであり、召喚のギミックにスキームマーカーが組み込まれているのです。
ダシェルの召喚システムは、ターン1でモデル複数を宣言可能、レンジ8以内にスキームマーカーがあることが必須条件で、置かれているスキームマーカーをターゲットにして実行します。
この時、ターゲットのマーカーが敵のスキームマーカーであれば目標値は10+召喚したいモデルのコスト合計ですが、ターゲットが味方スキームマーカーだとさらに+2されてしまいます。
なので敵スキームマーカーをターゲットにしたほうが成功しやすくなるというわけ。
召喚したモデルはターゲットのマーカーにベースコンタクトで登場し、 ターゲットのマーカーは取り除かれるので悪用されることもありません。
Drop It!のトリガーで置かれる敵スキームマーカーは敵モデルにベースコンタクトで設置されるため、間髪いれずに召喚ができれば一気に最前線へ味方モデルを送り込むことができます。
召喚で呼べるモデルたちは豊富に用意されていて、どれも使いどころのあるモデルたちばかり。長年現場で兵士たちを見てきたダシェルだからこその人脈なのでしょう。
使い捨てのコマならギルドハウンド(コスト3)
コストが安いだけあって「MINDLESS(召喚したターンは行動できない)」がついていますが、最初から敵モデルにベースコンタクトで呼ぶのなら最低限の足止め仕事が可能です。
こいつはフレンドリーファイアの対象にならない体質のため、味方のレンジ持ちとのコンビネーションがバッチリですし、こいつからディスエンゲージしようとすると手札を1枚捨てなければいけないというウザいキャラ。
Mv6でインシフィグニカントが無いのでスキーム要員として軽く使えるのもいいところ。
暴力担当ならエグゼキューショナー(コスト9)
レンジ2で敵モデルを補足しつつの殴り。
トリガー込みで最大7打点。
周囲に敵スキームマーカーがあるか、自分の体力が半分以下になれば追加攻撃が可能。
ハードトゥキル&自己回復が可能なインチキキャラ。
なによりモデルがカッコいいヤバメン。
機動力ならマウンテッドガード(コスト8)におまかせ
Mv7かつシビアテレイン無視なので走破性能がベリーグー。スキーム要員としてはリッチですが、味方モデルを乗せて移動したり、敵にエンゲージされてる味方モデルを救出したりとサポート仕事もばっちり。
キルされると馬から降りてガードパトロール(コスト4)に変身する謎の粘り強さも持ってます。
レンジ攻撃ならライフルマン(コスト6)
コアボックスに収録されているモデル。
こいつの射撃はフレンドリーファイア無視、カバー無視で射程14インチとなかなか優秀ですが、Focusを1消費する(本来のFocus効果とは別で消費します)ことで射程が10インチ伸びて射程24インチの大陸弾道弾に早変わり。24インチて。
もうひとつ、ダメージとカバー無視効果がありませんが、射程14(〜24)インチでDistracted(敵モデルのアクション成功率を下げるバッドステータス)をつけ、トリガーでDrop It!可能な射撃攻撃も持っています。ダシェルの召喚サポートにも役立ちそう。
コスト安めな足止め役にウォーデン(コスト5)
ロボ。アーマー+2。以上。
いろいろ器用そうなサージェント(コスト7)
そこそこの性能のメレー攻撃とそこそこの性能のレンジ攻撃
周囲6インチ以内の味方ガードモデルはMvが1上がる置物効果
6インチ以内の味方モデルがレンジ攻撃を受けると反撃するパッシブ効果
10インチ以内の味方モデルを動かしたり、
6インチ以内のスキームマーカーを最大6インチワープさせたり
…と、なんか覚えることがいっぱいあって、メンドがクサそうだけどきっちり使えるとすごく便利そうなモデル。
以上、ギルドが誇る豊富な人材たちから状況に応じたチョイスをできるのがダシェルのいちばんのつよみだと思います。求めている場所に求められる人材を。
そして、ダシェルは召喚してあとはほっぽり放しのダメ司令官ではありません。
あんな怖い顔をしていながら隊長として隊員たちへのケアがとても手厚いのです。
ダシェルのレンジ攻撃はトリガーで相手に「Adversary(Guard) 」をつけます。
これがついている敵モデルに対して、味方のGUARDモデルが攻撃すると判定にプラス修正がつきます。味方が攻撃しやすくしてあげるわけですね。
また、彼の6インチ以内にいる味方GUARDモデルは手札を1枚捨てることでConcentrationをボーナスアクションで使えるようになります。手数が確保されるので便利。
さらに傷ついた味方モデルを回復し、同時にFocusもつけてあげるといういたれりつくせりのアクションを持っています。
ここまでくると、アイツあんな顔してどんなデレ上司なのかって感じですね。
以上、ダシェルの魅力についてご紹介してきました。いまやすっかりあなたもダシェルに胸キュンのことかと思いますが、ダシェルのサポート能力の対象や、召喚のことを考えるとどうしてもGUARDモデルを揃えるのが前提になってくるかとは思います。
悩ましいところですが、どーんと全モデルを買ってしまうのがいちばんの正解です。
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