マリフォー3e マスター紹介/ネクサス
かつてタイラントとの戦いに備えてティターニアたちが生み出した生命体が「カドマス」である。カドマスは他の生物に寄生体を感染させることでその生物の知見を得て、動きをコントロールすることもできた。理論上すべての生物をカドマスの支配下に置くことが可能であり、彼らを活用したティターニアはタイラントに対してかなりの善戦を見せる。だが、カドマスが成長し知能を高めていったことでティターニア自身がカドマスを御しきれなくなってしまう。自らの失敗を認めたティターニアはカドマスたちの封印を実行する。ハイブマインドと呼ばれる彼らの中心体を眠りにつかせることでカドマス全体を無力化した。それからとてもとても長い年月が経ち、奇妙な不死身の女性が彼らの封印を解いた。新たな中心核「ネクサス」を母体にしてふたたび活動をはじめるカドマス。長い年月を経てふたたび目にした地上の光景はカドマスたちの記憶とは変わり果て、見たことのない新たな生物が尊大な態度で闊歩している。これはなんだろう? まずは「知る」ことが大事だ。カドマスはその生物に向けてゆっくりと手をのばした。
ネクサスたち「CADMUS」キーワードのモデルは相手の行動をぐしゃぐしゃに阻害していくタイプのクルーになっています。勝つためのプレイングの難易度は高めかもしれませんが能力自体はさほど難しくないので、そのへんをうまくご紹介できれば幸いです。
キーワードモデルの共通アビリティ「WE ARE LEGION」は、そのモデルのアクティベート中にヒールorダメージを受ける際に、4インチ以内の味方CADMUSモデル1体を選んでダメージor回復の1点を肩代わりさせることが可能、というものです。
ささやかな感じですが、これが後々地味に効いてくる能力。ひとまずは、へえ〜くらいで頭のすみに置いておいてください。
コアボックスではネクサス以外にトーテムのシャンブリングネスツ(FROM THE SHADOWもちなので初期配置ゾーンを無視して配置できる)が2体と、ミニオンのアイズアンドイヤーズ(Mv5)が5体もいますのでこいつらをうまく分散させることで広範囲にアクションを打てるようにしましょう。
ネクサスのアクションでやれることは大きく3つ。
・メレー攻撃の追加効果(相手は手札を捨てれば回避)、もしくは2インチ以内の敵モデルに目標値14のDf判定をしかけることで敵モデルに「パラサイトトークン」をつける。
・6インチ以内の味方CADMUSモデルのそばに「ウェブマーカー」(50mm、シビア、ハザーダス、破壊可能)を出して、さらに対象のモデルを自分のそば(遠隔だった場合はアクションの起点モデル)に引き寄せる。
・2インチ以内のスキームマーカーおよびウェブマーカーを取り除いて、アイズアンドイヤーズをそれぞれ召喚する。
の3つです。
ちなみに、アクションの際に「SIPHON POWER」アビリティにより、自身を含む4インチ以内の味方モデルに1点ダメージ(これについては軽減不可なのでWE ARE LEGIONの適用外です)を与えることで任意のスートをつけることができます。
いちど「パラサイトトークン」を相手につけることができると、以降その敵モデルは「味方CADMUS」モデルとしても扱うことが可能になります。なので、ネクサスの遠隔アクションの起点として使用することができるようになるし、WE ARE LEGIONの対象にもなるのです。(残念ながら「味方」としてストラテジー&スキームの対象にはなれません)
さらにデフォルトでネクサスに装着されているアップグレード「WILL OF CADMUS」の効果により、敵味方すべてのモデルがアクティベーションが行動を終えたあと、ネクサスは追加のアクティベーションを得て6インチ以内の味方CADMUSモデルを使ってチャージ以外のジェネラルアクション(インタラクト、ディスエンゲージ、コンセントレート、アシスト、ウォーク、テレイン破壊)をさせることが可能です。
この時に判定は必要ですが、スタットはその時点での味方CADMUSモデルの総数÷2となっていて、パラサイトをばらまいていればいるほど成功しやすくなっています。
攻撃アクションはジェネラルアクションに含まれません、が、トリガーでメレー攻撃は可能ですし、その際にSIPHON POWERを使えば1点ダメージを与えることも!
いちおう制限もついていて、追加アクティベーションはSlow状態のためネクサスだと2回だけ、同一アクティベーションでは同じモデルを複数回対象にとれません。
ネクサスの序盤メイン手足となるシャンブリングネストとアイズアンドイヤーズはすべてインシフィグニカント付き。なのでそのままの状態だと相手のスキームの邪魔はともかく自身がスキームをとっていくのは手が足りず厳しめです。でもそれぞれイイところもあります。
なお、こいつの残念ポイントはMvが3なところです。3かー。
アイズアンドイヤーズのステキなところはルアー持ちなところ。相手の思惑を崩せるルアーは終盤まで腐りません。トゥームのトリガーが必要ですが、ヘルスを2減らすことでルアーのスタットを6で判定できます。
また、ボーナスアクションで相手の手札を1枚ランダムで公開させて、それを捨てる&相手は1枚補充という選択が可能です。もちろん、うんちみたいなカードだったらそのまま戻せます。
こいつの残念ポイントはヘルスが3なところです。また3! …あ、でも、こいつの場合はキルされると周囲2インチに目標値13のDf判定を迫り、それにパスできなければパラサイトトークン感染となるので、悪くもないかも。
ちなみに、というかわりと大きいポイントなのですが、すでにパラサイトトークンを持っている敵モデルがさらにパラサイトトークンを受け取ることになった場合、軽減不可の2点ダメージが入ります。いたーい。
ところで、このネクサスのコアボックスですが、マスターとトーテムのコストは除外されるためアイズアンドイヤーズのコストを数えると2×5体の合計10しかありません。さすがに心もとないので、これにコアボックスと同時発売の「UNDER YOUR SKIN」ボックスの導入をつよくおすすめします。というかこれがあって初めてほかのコアボックスと同等くらいのパワーバランスを想定していると思われます。
UNDER YOUR SKINに入っているモデルは3種類。
Dr.メレディス・スタンリーはサポートタイプのヘンチマン。
このモデルのアクティベーション時、4インチ以内にコープスもしくはウェブマーカーがあり、その4インチ以内に味方アイズアンドイヤーズがいれば、マーカーを取り除いてアイズアンドイヤーズをミニオンのバーサーカーハスクにグレードアップして置き換えが可能です。
バーサーカーハスクのメレー攻撃はレンジ1、スタット6、2/3/5ダメージとアイズと比べて段違いにスペックが上がり、テリファイ&マニピュレーティブ無視もついてくる攻撃役に。戦闘系のスキームが視野に入るようになります。
そしてザ・ベスト・オブ・キモイの呼び声も高いナイトシルク・クリーパーは機動力の高さが魅力です。アクティベート開始時に12インチ以内の味方ウェブマーカーまで飛んでいきます。さらにボーナスアクションではLoSの通っている味方モデルに向かって5インチのプッシュ移動が可能です。
レンジ攻撃ではダメージはありませんが敵モデルにStunnedとStaggeredの両方をつけ、トリガー次第で引き寄せたり、ウェブマーカーを出したり。
メレー攻撃はダメージ2/3/4とそこそこですがPoisonの追加効果つき。アビリティにより、Poison付きの敵モデルがこいつの3インチ以内でアクティベーションを開始すると1点ダメージを受けるのでスペック以上に敵モデルを削っていけそうなモデルです。
まとめ
やはりコアボックスの時点では攻撃力やインタラクトアクションが不得意なのでストラテジー&スキームでは苦労しそう。特にストラテジーはどれも厳しく、いかに相手に達成させないようにするか、相手の点を抑えられるかがだいじになってくるでしょう。
スキームは、相手の位置を動かすことで5番のクライムジャンプや8番のキャッチアンドリリース、13番のベイトアンドスイッチがまだやりやすいでしょうか。あと、ウェブマーカーを活用して11番のリサーチミッションもやれそう。
パラサイトトークンをうまく相手につけていく前提で3番のヴェンデッタ、4番のアサシネート、9番のレットゼムブリードといった戦闘系のスキームも現実的ですね。
あとはあなたの補強次第。勝ちに繋げるのは大変そうですが、動かすこと自体はわりあいシンプル。うまくハメた時の爽快感は格別だと思いますので、見た目がOKな方には是非挑戦してみてほしいクルーです。わたしはダメです。
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