Malifaux3e マスター紹介/ミサキ


「あれは出来損ないだ」
かつて、テンサンダースの長 カタナカ バオジュンが娘のミサキを評した言葉です。
ミサキは幼い頃より武術を叩き込まれ、身につけた暗殺術をもって父に尽くしてきました。
マリフォーでは部隊を任せられ、それに見合う実力も確かに持っていたのですが、なぜか父・バオジュンには評価されず、それどころか蔑みの言葉を投げつけられていました。
親子ゆえの照れだったのか、いまとなってはもうわかりませんが、ミサキとバオジュンのあいだの溝は徐々に深く大きくなっていったのです。
ギルド長官 キッチナーが中心となった騒動の際、ミサキとその部下たちはバオジュンの意向に賛同せず、それを叛逆としてバオジュンはミサキを断ずるため決闘を行いました。
その結果バオジュンは命を落とし、ミサキはテンサンダースの長となったのです。

ミサキおよび「LAST BLOSSOM」モデルたちは比較的シンプルな能力を持つ戦闘系のクルーです。

ミサキのメレー攻撃はレンジ2。ダメージ2/4/5を高めのスタット(判定値)7で繰り出してきます。
トリガー次第ではダメージが最大+2されたり、3インチ移動がついてきたり、相手が手札かソウルストーンを捨てないと即死だったりします。
しかもミサキはチャージが得意で、エンゲージされててもチャージが可能
チャージによる攻撃だとデフォルトでダメージ判定がプラスされる為、シビアダメージの期待値が高いです。

また、ミサキは毎ターン開始時に、いまいる位置から8インチ以内の場所にシャドウマーカーを2つ設置したのち、自身をバリィして姿を隠すことができます。
ミサキのアクティベーション開始時、バリィ状態であればテーブル上にあるシャドウマーカーいずれかにベースコンタクトでテーブル上に登場します。なお、登場の際に選ばれたマーカーは取り除かれます。
(※6/29追記)なお、この方法でテーブル上に登場した場合、すでにアクティベート済みの味方モデルの数を数えて2毎にミサキのMvが−1されます! 1番もしくは2番目にアクティベートすれば何も問題ありませんが、大きな移動をからめた動きをさせたい場合は行動順に注意が必要です。
うまく使えば、基本の移動とは別で8インチの移動がついてくるようなもので単純に便利ですし、取り除かれなかったマーカーはずっと残り、後々でも使うことが可能なのでターンが進むに従って出現先の選択肢が増えることになります。

シャドウマーカーから姿を現したミサキがチャージによって敵モデルを強襲する。ってのが基本になります。もしくはそれをフェイクに全然違うことをするのもアリですね。

いちおう、シャドウマーカーは1インチ以内でアクションをすることによって除去が可能ですが、2つ出るマーカーのひとつを消すのに1アクション(ほとんどの場合は移動も含めて2アクション)を使ってくれたらむしろラッキーでしょう。

なお、シャドウマーカーはヘンチマンのオトトも出すことが可能なのでより広範囲にミサキの影を匂わせて相手を混乱させることが可能です。

ミサキの防御スキルについて。
チャージがおじょうずなだけあって、敵からのチャージ攻撃を受けません。行儀よくいちどミサキの前まで歩いてきてから改めて殴るか、もしくは射撃で攻撃か。
しかし、残念なことにそれ以外では防御スキルを持っていません。その代わり、ミサキを強力にサポートしてくれるのがトーテムのシャンです。

まずシャンは、手札を1枚増やす「ARCANE RESERVOIR」持ちなので存在しているだけで恩恵があります。
それに加え、6インチ以内もしくはバリィされている味方モデルを対象に回復アクションが可能です。また、バリィされているモデルを対象にした場合、手札を1枚捨てることで自分にベースコンタクトさせて登場させることが可能です。
めぼしいシャドウマーカーが潰された場合や、敵モデルにバリィされた時などの切り札として有効です。
また、ミサキ限定ですが、ミサキがバリィからシャドウマーカー横に登場した時、シャンのヘルスを2点減らすことでミサキを2点回復させることが可能です。
シャンのヘルスは4しかないので乱発はできませんが、ここぞという時に。
射程8のショックウェーブを持っているので、一歩下がったところからショックウェーブで撹乱しつつ生存を目指す、ということになるでしょう。やることがわかりやすいです。

ヘンチマンのオトトもわかりやすい戦闘マシーンです。
テリファイ&マニュピレーティブ無視。ミサキと同じくチャージによる攻撃だとダメージ判定にプラス修正あり。メレー攻撃はレンジ2&ダメージ3/4/5でトリガーにより最大+2ダメージと使いやすい。
アーマー+1にハードトゥキルを備え、手札1枚捨てることで回復可能と、場持ちよし。
さらにヘルスが半分を切ると攻撃アクションとダメージ判定が常時プラス修正になります。
「ASSASSIN」アビリティにより、未アクティベーションの敵モデルをキルするとFastがついてくるのも美味しいです。

近接番長のオトトに対して、ミニオンのトラカゲはレンジタイプ。
6インチ以上の距離からの攻撃を受けないステルスを持っているため、それを活かして遠くからチクチク攻撃したいです。
それに合わせてレンジ攻撃の手裏剣(「SYURIKEN」)がコンシールメント無視なのが嬉しいところ。
メレー攻撃と手裏剣の両方に共通するトリガーで、対象以外で12インチ以内にLoSをもつ敵モデルがいない場合、ダメージが+1されてアーマーを無視するというものがあります。
是非活用したいところです。
オトトのASSASSINアビリティをトラカゲも持っているので、未アクティベーションの敵を殺れたら最高ですね。

とまあ、そんな感じで全体的に前のめりシンプルなミサキクルーですが、ミサキのボーナスアクション「ABANDON HONOR」はちょっと変わっています。
アクションに成功すると、味方クルーのうち未アクティベーションのモデルの数をかぞえて、そのぶんだけ捨て札から山札にカードを戻してシャッフルします。
任意のカードを選べるのでハイカードをいっぱい戻したいですが、捨て札にハイカードが溜まっている状況とは、概ねアクティベーションが進んでいる状況であるため、山札に戻す枚数とカードの質のジレンマが悩ましいです。
このアクションはトリガーを引くとちょっと趣きが変わり、山札に戻したクロウのカードの数だけ周囲の敵モデルにスタンを与えるという攻撃要素も発生します。
な、悩ましい…、どうするのが正解か、もう私にはわかりません。

まとめ
シャドウマーカーを絡めた移動を使う場合の行動順には注意が必要ですが、ミサキクルーは攻撃能力がシンプル&つよめ、ほかのアクションもクセが少ないため、初心者でもすぐに動かせるクルーだと思います。
非戦闘系のスキームに対してはチャージを活かしたり、メレーレンジ2を活かしたり、シャドウマーカーを活かしたりと、いろんな工夫が必要になってくると思いますが、自分でそれを見つけていくのもゲームの楽しさです。
「Malifauxってどんなゲームかしら?」そんなことを思いながらここを見てるあなた。そう、あなたにおすすめのクルーです。





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