Malifaux3e マスター紹介/モリー


人気と実力を兼ね備えた新進気鋭のジャーナリスト「モリー・スキッドピッジ」は、殺人鬼シーマスの手にかかり殺されてしまいます。シーマスの術によって彼のハーレムをいろどるアンデッドのひとりになるはずでしたが、幸か不幸か、シーマスが特殊なソウルストーンを使ったことでモリーはしっかりとした自意識をもったアンデッドへと生まれ変わります。彼女はシーマスの元を逃げ出すことに成功し、逃亡先で知り合った沢山のアンデッドたちとコミュニティを形成するに至ります。しかしある時、親しい友人のひとりで生首だけのアンデッド・フィリップがギルドにさらわれる事件が起きてしまいます。なんとかしてフィリップの行方を探すべく、彼女はコロンや化粧で死臭を隠し、フリーの記者として新聞社に潜り込みました。フィリップを探すためですが、まがりなりにも久しぶりに記者として活動できることに彼女は大きな歓びを感じてしまいます。

モリーのキーワードは「FORGOTTEN」。キーワードモデルに共通するアビリティもありますが、いちばん印象的なのはモリーの固有アビリティ「LETHE'S CARESS」ではないでしょうか。
これの効果は「モリーのLoSがある(モリーに見られている)状態で、敵モデルがこのアクティベーション中にすでに行ったアクションを再びすると2ダメージ」というもの。
「移動→移動」はもちろん、「チャージ→攻撃」もチャージに含まれている攻撃とそのあとの攻撃が反応するためダメージ対象になります。
2ダメージというのがなかなか絶妙なダメージ量ですし、効果範囲がオーラではなくLoSの置物効果なので相手にしてみるとなかなか気が抜けません。
そんなにウザいならさっさと倒そう、てことになりますが、モリーはデュエル時に相手に必ずマイナス修正を与える「SERENE COUNTENANCE」を持っているうえにハードトゥウーンズも持っています。
さらに詳細は後述しますが、8インチ以内の相手にDistracted(相手の敵対行動にマイナス修正を与えるバッドステータス)をつけることも可能でかなり倒されにくいでしょう。
なので、モリーと対戦する相手クルーは常にモリーの位置を気にしつつ、自分のアクションのマネージメントにも注意を払うことになります。

次に、FOGOTTENモデルの共通アビリティ「FADING」について。
なんらかの効果やアクションのコストで手札を捨てる行為に反応して発動する能力です。チートで手札を出すのには反応しませんので注意。
効果内容はモデルごとに違っていて、モリーであれば8インチ内の敵モデル1体にDistractedを+1し、トーテムのネクロティックマシーンはモリーの体力を1点回復、ミニオンのラブルライザーはFocus+1です。
敵による嫌がらせ効果で手札を捨てさせられた時はもちろんですが、ほとんどのモデルは「手札を捨てる」が組み込まれたアクションを持っていて自発的な発動が可能になっています。
特にラブルライザーは手札を1枚捨てることで再攻撃する能力(FLURRY)が用意されているため、効果のFocus+1はとても良いシナジー。
ヘンチマンのフィリップ&ナニーはFADINGアビリティを持っていませんが、そのかわりに3インチ以内の味方モデルがFADINGアビリティを発動させたらその効果をコピーする、という変則型のアビリティを持っています。

モリーのボーナスアクション「PREMONITION」は4インチ以内の任意の数の味方モデルに手札を捨てさせることでFocus+1と好きな方向への2インチプッシュを与えます。
もちろんこの時、対象のFADINGアビリティも発動可能です。

全体的に手札の消費がすごいことになりそうですが、モリーはそこをサポートする能力を2つ持っていて、
ひとつはアクティベーション開始時に相手プレイヤーの持っている手札の枚数と同じまで手札を補充するアビリティ。
もうひとつは、8インチ以内のいずれかのマーカーひとつを取り除くことで2枚ドローするアクションを持っています。
これはストラテジーマーカー以外のすべてのマーカーが対象になるので使いやすく、相手のマーカーを絡めたアクションに対抗する手段としても受けが広いのでイイ感じです。
気兼ねなく手札を消費できる、というほどではないですが、うまく使って息切れを防いでいきましょう。

モリーはまだユニークな能力をもっていて、FOGOTTENモデルのミニオン限定ですが、8インチ以内でこのターンすでにアクティベート終了したミニオンを対象にして、自分もしくは対象のミニオンが手札を1枚捨てることで、そのミニオンをもう一度アクティベートさせることができます。

ヘンチマンのフィリップ&ナニーは妨害系のヘンチマン
周囲6インチの敵モデルへの妨害を3つも持っています。
1・6インチ以内で敵モデルがインタラクトアクションをする時は手札を1枚捨てさせる。
2・6インチ以内の敵モデルがFocusを得たら2ダメージを与える。
3つめだけはアクションで、成功すると、
3・エンドフェイズまで6インチ以内の敵モデルがウォーク以外のアクションをする時、目標値10のWp判定を迫り、パスできないとそのアクションが失敗になる。
というもの。
なかなかにイヤらしい妨害ばかりなので効果的に使いたいところですが、フィリップ&ナニーはDfが4とかなり打たれ弱いのでそこは気をつけましょう。
別の見方をすれば囮役としてはバツグンかもしれません。うまく運用したいです。

まとめ
モリーたちは、なにか特定のアビリティに特化したクルーではなく、相手にウザいプレッシャーを与えることが特徴と言えるのではないでしょうか。
買い足しで暴力担当(アーチー、ローグネクロマンシー)やスキーム担当(ナイトテラー)を加えることで自分好みに味付けしやすいクルーです。
手札のマネージメントは大変そうですがそこもゲームのひとつと考えるとより楽しめそうです。
カジャ系よりもンダ系を先に使いがちなあなたにオススメのクルーです。




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