Malifaux3e マスター紹介/ジェイコブ・リンチ
ジェイコブ・リンチのツキの絶頂は、カジノ「ハニーポット」のハイレートポーカーで勝利したあの夜だったでしょう。その後カジノオーナーとなったものの、テンサンダースからの莫大な借金を背負わされ、返済の恐怖に怯える毎日。首をくくる寸前まで追い詰められた彼に2人の男、グレイブス氏とタネン氏が救いの手をさし延べます。カジノの地下を貸すことで借金の返済を肩代わりしてくれるというのです。しかしそれにより、彼は知らず、カジノの地下に魂を喰らう怪物を住まわせることになったのですが。怪物は「ブリリアンス」と呼ぶ神秘的な薬物を排出し、カジノの客に感染させては魂を喰らっていました。ある日、お客の様子から「ブリリアンス」の存在に気づいたジェイコブは地下の怪物に辿り着いてしまいます。もう彼に選択肢はありませんでした。怪物のために生き、積極的にブリリアンスを拡散して感染者を増やしていく。ハニーポット自慢の「おもてなしスイーツ」は評判をよび大繁盛。飲食業への進出も計画中です。世間的には成功者のひとりとして挙げられるジェイコブですが実のところは彼の気持ち次第でしょうか。
ジェイコブたち「HONEYPOT」は独自の「ブリリアンス」トークンによるシステムが特徴のコントロール系のクルーです。
まず、ジェイコブの能力でゲーム開始時にモデル2体を選んでブリリアンストークンを1つずつ感染させます(トークンを渡します)。このとき感染させるのは敵でも味方でも構いません。
また、HONEYPOTモデルの多くは登場時に自動で2〜3個のブリリアンストークンが載ります。
ブリリアンスは追加ステータスのようなもので、Poisonのようにターンごとにダメージを受けるものではありませんが、自然に消えるものでもありません。
ざっくり言うと、敵モデルが感染すると弱体化を誘い、味方モデルは強化のコストに使用します。
ブリリアンス感染者がジェイコブを殴ろうとすると、アビリティ「DON'T BITE THE HAND」により判定にマイナスがついてしまいます。この能力によるブリリアンストークンの増減は無いため、ジェイコブはブリリアンスをばらまくほど安全になると言えるでしょう。
といっても、ジェイコブはこれ以外の防御スキルを持ってないので必死でばらまかないと怖いかも。
トーテムのハンガーリングダークネスはブリリアンス感染者との戦闘の際、対象の持っているブリリアンスを1捨てることで判定にプラス修正がつきます。
ヘンチマンのキティは敵モデルに載っているブリリアンストークンを1つ取り除くことで5インチ引き寄せたり。
味方モデルがブリリアンスを使用することで得られる強化はいくつか種類があって、
キティやミニオンのイルミネイテッドは攻撃のトリガーで、自分もしくは敵モデルに載っているブリリアンスをひとつ取り除くことでダメージを1アップさせることが可能です。
自分に載っているブリリアンスを取り除くことで回復したり(イルミネイテッド)、スキームマーカーを設置したり(キティ)。
なお、ジェイコブには必殺技「SUCCUMB TO DARKNESS」があって、敵モデルに載ったブリリアンストークンの数だけダメージ(最大5)を与えます。しかもこの攻撃でキルすることができるとそのモデルに載っていたブリリアンストークンの数値(ダメージに関わらず)以下のHONEYPOTミニオンを召喚することが可能です。
現在用意されているHONEYPOTミニオンはコスト3、5、7の3種類。コスト7のイルミネイテッドはコアボックスに入っていますが、コスト3のデプリーテッドとコスト5のベッコナーはそれぞれ別アソートです。どちらかは用意できるといいかもしれません。
なお、この方法で召喚されたモデルにはその後に特殊な制限があります。
アクティベート終了時に自分の周囲2インチの敵モデルにブリリアンストークンをばらまくと同時に、自分の上に載っているブリリアンストークンを1つ取り除きます。
この処理で自分のブリリアンストークンが0になるとキルされてしまうのです。
アクションのコストでもブリリアンスを使うことを考えると、召喚したモデルは使い捨て感覚のほうがよいかもしれません。
いちおう、ジェイコブのボーナスアクションで味方モデルへのブリリアンス補充が可能です。
周囲6インチの敵モデルに目標値14のWp判定を迫り、パスできなければブリリアンストークンを与える。というアクションですが、これにはデフォルトでトリガーがついており、そのトリガー効果により、周囲6インチ内の味方モデルすべてに1点回復と1ブリリアンス補充ができます。
ブリリアンストークンについてはざっくりこんな感じですが、ジェイコブたちにはもうひとつ特徴的な共通アビリティ「RIG THE DECK」があります。
これはモデルによって1〜2と数値が違うのですが、アクティベート開始時に数値のぶんだけ山札からカードをひき、手札に入れたうえで同じ枚数の手札を山札のトップに好きな順番で置きます。カードのめくり運の操作が可能なわけですが、味方モデル(ハンガーリングダークネス以外)のアクティベートのたびに実行できるのは安定感をもたらします。
この能力がもっとも活かせそうなのがギャンブラーであるジェイコブ。
彼のメレー攻撃は当たっても基本ダメージがありません。当たると相手にブリリアンスを2つ与えたうえで敵プレイヤーと山札のトップをめくり合います。そこでこちらのほうが数字が高ければ2ダメージを追加で与えます。
ダメージを与えるもよし、弱いカードの処分に使うもよし。こういうプレイヤーの選択が広がるアビリティがわたしは好みですね。
なお、ジェイコブのギャンブラーっぽい感じはもうちょっとあって、
敵モデルが判定でAをめくった場合、そのモデルにブリリアンスをプレゼントしたり、
周囲6インチで敵モデルがチートをすると1ダメージを与えたり。「貴様イカサマしたな!?」みたいな感じでしょうか。よいフレーバーです。
まとめ
ブリリアンストークンとちょっとした山札操作が特徴のジェイコブ。
山札操作も使い方次第ですが、手札に弱いカードがたまっていくようならばカードを消費してアクションのできるモデルを追加する?? …などなかなか妄想が広がるクルーではないでしょうか。なによりジェイコブのモデルがかなりカッコイイのがいいです。ヒゲのイケメンはポイント高いです。そんなわたしにおすすめのクルーです。
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