マリフォー3e マスター紹介/ジェッザ
ジェッザの能力は生命力の増幅。彼女が歩くだけで周囲に活気を振りまき、色はより鮮明に、果実はより甘く、枯れた花もふたたび咲き誇る。この能力を天より授けられたことに彼女は深く感謝し、また、短い人生のなかで少しでも多くの人にこの祝福を分け与えることが自分の使命であるとして彼女は世界をまわる旅に出た。
最初の数十年で彼女は認識を改めた。これは祝福ではない。呪いだ。彼女が居ることで死者が目を覚まし地面を突き破り彼女に向かって手を伸ばす。安らげる場所などなく、毎日移動を強いられた。彼女自身、歳をとっても死が訪れる様子はなく、長い長い年月のなかで、彼女の心だけが削られた。何百年と経ち、世界中をさすらいあらゆるものを見聞しているうちに、彼女の存在は伝説として語られるようになった。
ある時、奇妙な女性が現れてひとつの提案をしてきた。見返りにジェッザを救うことができるという。旅人はそれを受け入れ、この世と別世界を繋ぐという裂け目に向けて歩きはじめた。目的地を定めたのはいつぶりだろうか。もしかするとこれが最後の旅路になるかもしれないという期待を抱いて。
ジェッザたちは「回復」にフォーカスしたモデルで、マスターのジェッザを中心とした回復のシナジーによりかなりの守備力、そしてなぜか攻撃力も発揮します。
またサブ的なギミックとして「テレイン」に関する能力も目新しいものが用意されており、そちらもなかなか見逃せない性能となっております。
ジェッザおよびキーワード『SEEKER』のモデルは、6インチ以内の回復(敵味方問わず)をトリガーに反応して効果が発動する『CHRONICLE(X)/年代記(X)』アビリティを持っています。
サンディープたち『ACADEMIC』は周囲のフォーカスに反応して効果を発生させていましたが、いわばそれのタイプ違いですね。
効果はモデルごとによって異なり、コアボックス収録のモデルですと、
ジェッザ → このアクティベーション中、回復したモデルが次に受けるダメージを0にする
ソフィー(トーテム) → 回復したモデルが手札を1枚捨ててから1枚補充する
ミハイル16世(ヘンチマン) → 回復したモデルにベースコンタクトでワープ
ランプライター(ミニオン) → 回復したモデルを好きな方向に1インチプッシュ
といった効果が、すべて発動できます。状況に応じて発動のオンオフを選べるのは嬉しいところ。プレイヤーの応用力が試されます。
こんなギミックがある関係で、効果を誘発しやすいように複数のモデルに回復が可能なアクション&アビリティが用意されており、特にジェッザはひとりで複数の回復手段を持っています。
もちろん、普通(?)の回復も持っています。こちらもレンジ6でターゲットを1/2/3点の回復。トリガーによって回復量が1増えたり、ターゲットを移動させたりします。
ミニオンのランプライターとヘンチマンのミハイル16世はアクションの追加効果により、対象もしくは周囲のモデルを1点回復させることが可能です。
また、ジェッザの周囲6インチ以内にて、残りヘルスが4以下のモデルがアクティベーションを開始すると、ヘルスが1回復します。自動で回復するのはとても便利。
この自動回復は敵味方を問わず発動するため、「敵も死ににくくなるよね?」となってしまうところですが、恐ろしいことにジェッザのアビリティ『INEVITABILTY OF DEATH/死の必然性』により、6インチ以内の敵モデルは回復する時に回復するかわりにそれと同じ量のダメージを受けるので敵の場合はさらにヘルスが減ります。
このアビリティを応用すると、前述の普通の回復(回復アクションにレジスト判定がない)をあえて敵に使うことで「相手によって回避されることのない攻撃」となり、ジェッザの切り札となります。
INEVITABILTY OF DEATH自体にアクティベーション中1回の制限があるため、続けては使えないのですが注目のポイントです。
ジェッザには『ライフトークン』という独自トークンもあります。
最初にライフトークンを2つ持った状態でゲームが始まり、ゲーム中ジェッザの6インチ以内で味方SEEKERモデルのヘルスが0になった時(≒キルされた時)にライフトークンを捨てることでそのモデルのヘルスが2回復します。死なないバリアー。
ライフトークンはジェッザの周囲6インチ以内でなんらかのモデルがキルされた時に1つ貰えますし、トーテムのソフィーがアクションにより供給することも可能です。
とにかくやたらと出てくる「効果範囲6インチ」がキモで、特にジェッザを中心とした6インチのゾーンではSEEKERは驚異的な支配力を発揮します。このマクー空間に敵モデルが入り込んでしまうと無事に還ることはかなり難しいでしょう。
もうひとつ、ジェッザの攻撃アクションでお伝えしたいものがあります。
それは『LIFE OF THE EARTH/地球の生命力』アクションで、これはフィールド上のテレインを対象にします。各種テレイン属性を持ったマーカー類も対象となるでしょう。
対象のテレインの周囲2インチ以内の敵モデルは目標値13のMv判定を行い、パスできなければ、対象のテレインの持つ属性に応じた効果をすべて受けます。
コンシーリングならばDistracted+1
ハザーダスならそのハザーダス効果
インパッサブルなら3ダメージ
シビアならStaggerd
たとえば、一般的な林のテレインならDistracted+1とStaggerdの両方を受けることに。
ショックウェーブ攻撃のようなものですが、対象がテレイン単位であることでかなりの広範囲が対象になりうること、インパッサブルの3ダメージはかなり破格なことから、相手は常にいま居る場所について注意することになり、結果かなりのプレッシャーを与えるアクションです。ターンの後半あたり、手札が少なくなってきた頃を見計らって食らわしてやるのがステキだと思います。
ミニオンのランプライターは独自の『ランプマーカー』を扱います。
これはHt4、コンシーリング属性をもったマーカーでランプライター1体につき2つのランプマーカーをゲーム開始前にフィールド上に設置します。
当初、マーカーはDim(消灯?)の状態ですが、ランプライターの『LIGHT THE WAY/道照らし』アクションによりLit(点灯?)状態に変化。以降ゲーム終了時まで、マーカーの2インチ以内にいる味方モデルはあたたかい光に照らされて、アクティベーション中任意の判定にプラス修正をつけることができるように。
トリガーによってはマーカーを3インチ動かすことも可能ですので、自分たちに有利なフィールドを作ることもできます。
ミハイル16世はタンク系のヘンチマン。アーマー+1&ハードトゥキルによる落ちにくさを誇ります。
そのうえ『CAUGHT IN THE RING/リングで拘束』アビリティによりミハイルがエンゲージしている敵モデルはミハイル以外のモデルに攻撃をすることができません。チョムチョム!
ミハイルのメレー攻撃はレンジ2でダメージが3/4/5。追効果で対象の4インチ以内のモデル1体を1点回復しますが、この回復対象は任意で選べるため、自分を回復したり、周囲の味方モデルを選んだり、敵モデルを選ぶことも可能です。
ミハイルのCHRONICLE(X)は「回復したモデルにベースコンタクトでワープ」なので強襲や離脱にも使え、テクニカルな動きができるモデルです。モデルのルックスもカッコよくて好み。
まとめ
よくも悪くもジェッザを中心としたシナジー空間が強み。ゾーンをやんわりと押し付けることで相手が自分から退いていく展開もある、それくらい強烈なものがあります。
そのかわり、上手にプレイするのはかーなーり大変。モデルの情報も膨大ですし位置取りもシビアです。
それと機動力が若干低め。特にゾーンから抜けて単騎でスキームに走らせたい、そんな場合にはSEEKERモデルだとちょっと厳しいので工夫が必要です。
追加モデルを含めてホントまだまだネタが多いクルーで、今回すべてを紹介できていませんが、既にいくつかのコンボが思い浮かんだ方もおられるのではないでしょうか? そんなあなたは高い適性を持っていると思います。おすすめです!
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