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12月, 2020の投稿を表示しています

マリフォー3e マスター紹介/ゾライダ

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ゾライダは裂け目ができるはるか前にこの地に流された人間のひとりで、長い年月を経てネバーボーンのひとりとなりました。彼女には運命を読む第二の目があると知られています。 彼女にとって運命とは繊細に模様が織り込まれていくタペストリーのようなもので、次に何の糸が織り込まれるのかタペストリーの模様を見ればわかるのです。そして、ちょっと手を加えてやることで模様は変わります。タイラントの再来を阻止しせん滅するという壮大な計画のもと、彼女は長いあいだ世界に垂らされた無数の糸をあやつり続けてきました。ネフィリムの対立、裂け目の復活、人類の生存…すべてが裏で糸をあやつる彼女の仕業でした。 しかし、ここにきてティターニアの復活が彼女の計画を大きく狂わせつつあります。ティターニアにもゾライダと同様に運命をあやつる術があり、ゾライダだけでタペストリーの模様を御することができなくなったのです。味方も倒れ、計画が崩壊していくなか、彼女はいまや自らが直接手をくだす必要を感じています。 ゾライダといえばまず真っ先に浮かぶのが、他のモデルをあやつるアクション「 オベイ 」でしょう。想定外の動きで相手の思惑を崩すことはゲームにおいてかなりの脅威となります。 しかし、ゾライダの能力はそれ一本だけではなく、プレイヤーのフェイトデッキや手札とに干渉する能力や、呪いの人形など、イヤらしいアビリティが満載。 あの手この手で相手の「運命」に干渉していくコントロール系のクルー となっています。 まず「オベイ」とはなにか。 オベイは敵味方問わずモデルを1体あやつってボーナス以外のアクションを1回実行させるアクションで、マスターのモデルには使用できず、同じモデルはターン中1回の制限あり、判定成功にはスートが必要でハードルも高めに設定されています。 オベイ自体はいくつかのモデルが使用可能ですが、ゾライダの場合は必要なスートがデフォルトで内臓されているうえスタットも最高値で かなり成功しやすい のが特徴です。 さらにフリップでもマスクのスートを出せると 1回ではなく2回行動を取らせることが可能 で、これはほかのオベイ使いにはない効果です。 また、クロウのトリガーをひいた場合はあやつったうえで ターゲットに2点ダメージ&Fast をつけることができます。 敵モデルが2ダメージで沈むならよし、ダメージと引き換えに味方モデルにFa

Malifaux3e マスター紹介/ヤン・ロー

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  ヤン・ローが生きていた時代ははるか遠い昔のこと。命を落として暗い死の闇に溶け去っていくはずでしたが、強力な呪いにより精神だけが世界の狭間を彷徨うことになりました。とはいえ、その精神体もボロボロに傷ついており存在自体が非常に儚い状態でしたが、ある時、彼の子孫であるカタナカ・チアキの巫術により一時的に現界、それが楔となりヤン・ローの精神は以前よりもはっきりした存在となりました。さらにマリフォーに渡ったチアキを通じこの世界に満ち溢れる魔法エネルギーに触れ、それを利用することでより長い時間の現界もできるようになりました。一方で精神世界をくまなく旅して自らの子孫の魂を収集して取り込むことも覚えました。そして、子孫のなかでも特に強者たちの魂は共に現界させて率いるようになりました。 もし、あなたがヤンローに出会ったならば、決して油断をしないでください。姿こそ虚弱な老人のものですが、彼の精神は恐ろしいほどの年月を経て人間のそれとははるかにかけ離れた存在になっています。 ヤン・ローは「ANCESTOR」「RETAINER」の2つのキーワードを持っています。2つのキーワードモデルを含めたヤン・ロークルーのテーマは「 魂の継承 」となるでしょうか。この時点で JOJOみたいでカッコいいと思ったアナタには特にオススメ です。 マスターのヤン・ローは非常に脆弱なステータスですが、1ターンごとに身体のパーツ(アップグレード)が装着されて 5ターン目に完全体 になるという、プレイヤーのみなさんからは「 Malifaux界の百鬼丸 」のニックネームで愛されているマスターです。 ギミックの性質からショートゲームにかーなり向いていないという致命的な弱点を抱えていますが、成長要素は漫画の主人公みたいなものだと考えると、俄然たのしくなってくるモデルですので良かったらぜひ使ってみてください(後ろ向きな〆)。 ゲーム開始前の時点でヤン・ローのステータスはヘルス10のDf3、Wp4、Mv4。 一般的な防御スキルはなく、攻撃のスタットも4です。 しかし、 アクティベーションを開始するたびにヤン・ロー専用の「Ascendantアップグレード」が装着 され、1枚装着される毎にすべての判定値が+1されていきます(最大+3)。 さらに3枚装着されるとMvも+1されてMv5ということになるのです。 まあ1ターン目から戦

Malifaux3e マスター紹介/ロード・クーパー

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蒸し暑い南米のジャングル、極寒のロシア、アフリカの乾いた風、ヨーロッパの山脈…、狩りの喜びを覚えてからというもの、クーパーは世界じゅうを狩りしてまわり、そして、飽きてしまいました。彼にとって狩りは生きる喜びでしたが、地球の生物はもはや求めるに釣り合うものではなくなっていたのです。そんな彼に新しい機会を与えてくれたのがマリフォーの新世界でした。彼は自ら探索者協会を設立して新世界に足を踏み入れます。そして、狩りに出たそのさきで「地球の王」は容易く蹂躙され手足を失う重傷を負います。マリフォーの動植物たちは彼の期待以上の存在でした。義手義足の身体となってしまったクーパーですが、久しぶりの生きる喜びに身を震わせています。ここは彼が求めていた完璧な地でした。新しさゆえの無秩序で倫理観に乏しい世界であることも非常に重要でした。クーパーにとって地球の生態系の頂点に立つことは容易かったですが、この世界の頂点は実に挑みがいがあることでしょう。 クーパーと「APEX」のモデルたちは「狩猟」をテーマにしたクルー。 レンジ攻撃が得意、またいくつかのギミックによって、狩りっぽい獲物を追いつめるフレーバーが再現されたなかなか楽しそうなクルーになっています。 まず、面白いのがクーパーのトーテム・ランナウェイです。 ランナウェイは3体いて、3体ともフィールドの センターライン上に配置された状態 でゲームが開始されます。 彼らはアビリティやアクションにより独自のルールが設定されており、彼らが目指すのは「 このフィールドからの逃亡 」です。 ランナウェイが 敵側のディプロイメントゾーン内でテーブルの角から4インチ以内の場所 に居るとき、その名もズバリ「ESCAPE」というアクションが可能です。エスケープをするとクーパークルーは 手札を上限まで補充し、フィールド上の任意の場所にスキームマーカーをひとつ配置 、それからこのモデルをゲームから除外します。 しかし、彼らのヘルスは4、Dfも4しかなく、生き延びるのはなかなか大変そうです。 もし志なかばで敵モデルにキルされてしまったならば、そのモデルにAdversary(APEX)をつけます。このAdversaryは通常のそれとは違い、 クーパーからのLoSがある状態だと消えることのない 特別製。恨みが深そうです。 なお、ランナウェイには何故だかクーパーにキルされ

MARVEL CRISIS PROTCOL 新編成モード「バトルレルム」「ザ・コレクション」について

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クライシスプロトコルにて新しいモードが発表されました。 ゲームそのものというよりは、スカッド編成の方法にバリエーションを加える内容になっており、競技指向のアリーナフォーマット「バトルレルム」とエンジョイ度の高いパーティフォーマット「ザ・コレクション」の2つです。 バトルレルム 各プレイヤーが用意するもの ・キャラクター&カード…15 ・クライシスカード…セキュア/エクストラクト5枚ずつ ・チームタクティクスカード…あるだけすべて はじめに、通常どおりダイスでプライオリティプレイヤーを決めます。 各プレイヤーはクライシスカードをシャッフルしてセキュアとエクストラクトからランダムに1枚ずつ裏向きで配置します。(訳者注:お互い2枚ずつで計4枚が置かれている状態) プライオリティプレイヤーはセキュアかエクストラクトを選択して該当の2枚のカードを手に取り、もう一方のプレイヤーが残った2枚を取ります。 お互いが2枚のうち1枚を選択してテーブルに裏向きで出し、出揃ったところで一斉に公開します。 プライオリティプレイヤーが公開された2枚のうちから1枚を選択して今回のゲームの脅威度(コスト)が決定します。 プライオリティプレイヤーから開始して交互に、「自分のキャラクターカードからX体を獲得してロスターに入れる」というアクションと「相手のキャラクターカードからY体を追放する」というアクションを行います。 アクションの順番と「獲得する数、追放する数」は以下の表を参照ください。 この手順を終えたときに手元にキャラクター8体のロスターが出来ているはずです。ここからゲームの脅威度に合わせたスカッドを編成します。 チームタクティクスカードは通常ゲームのように5枚を手持ちのすべてのプールから選択します。    ザ・コレクション まず、事前に以下のルールに従ってキャラクターのパックをいくつか作成しておきます。 ・7体のキャラクターで1パックを構成する。 ・うち1体をそのパックのリーダーとする。 ・リーダー以外の6体のうち、最低3体はリーダーと同じアフィリエーションであること。 ・残りのキャラクターもパック内でシナジーのあるほうが望ましい。 ・1パックに6枚のチームタクティクスカードを加える。 ・ひとつのアフィリエーションやキャラクター限定のチームタクティクスカードは3枚まで。またこのパック内のアフィ

Malifaux3e マスター紹介/マクモーニング

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ダグラス・マクモーニングは天才であり、比類なき技術を持った外科医である。彼がギルドからのオファーを受けた時、まさか死体処理班などというつまらない仕事をさせられるとは夢にも思っていなかっただろう。しかし彼は忠実に職務を果たしていた。運ばれてくる死体を確認して焼却にまわし、二度と生き返らないようにした。誰にとっても単純な仕事なのだ、とうぜん彼は自分を持て余し、その時間は科学的な好奇心に繋がった。マクモーニングは死霊術にのめりこみ、有り余る実験材料を使って死と再生について洞察を深め、深めていくほどに彼の心から正気が剥がれ落ちていった。 ギルドの新提督はリザレクショニストへの対抗策としてマリフォーの地の浄化を計画していた。それを知ったマクモーニングは浄化計画を止めるためギルドを離れる。もうすでに彼は心身ともにリザレクショニストの一員であり、ギルドとの二重生活にいよいよ区切りをつけたのである。 Malifaux界の 最強マスターの一角 とウワサされているマクモーニング。 彼ら「EXPERIMENTAL」モデルのメインギミックは「Poison」。 Poisonの使い手といえばブリューマスターがいますが、もちろん ブリューマスター とは違った活用法になっています。 まずはマクモーニングたちの共通アビリティ「PERVERSE METABOLISM」について。 このアビリティは「 Poisonによるダメージを受けるかわりにそのぶんだけヘルスを回復する 」というもの。 なんということでしょう。ブリューマスターたちは「Poisonダメージを0にする」どまりだったのに、さらに回復してしまうなんて。 となると、敵味方問わずにPoisonをばらまいて、敵にはスリップダメージ、味方にはリジェネレーションというシチュエーションが最高でしょう。 各モデルの メレー攻撃 には Poisonをつけるトリガー が用意されており、ほとんどのモデルに デフォルトでスート がついていますので、敵を殴ることでほぼPoisonをつけていきます。 範囲でPoisonをつけるのはヘンチマンのセバスチャンが持つレンジ8のショックウェーブ攻撃「FLASK OF FORMALDEHYDE」が便利。ダメージはないけれどPoisonが+2。Mv14という高めのハードルもすてきです。巻き込むことで味方にもつけていけます。 また、コ