Malifaux3e マスター紹介/マクモーニング



ダグラス・マクモーニングは天才であり、比類なき技術を持った外科医である。彼がギルドからのオファーを受けた時、まさか死体処理班などというつまらない仕事をさせられるとは夢にも思っていなかっただろう。しかし彼は忠実に職務を果たしていた。運ばれてくる死体を確認して焼却にまわし、二度と生き返らないようにした。誰にとっても単純な仕事なのだ、とうぜん彼は自分を持て余し、その時間は科学的な好奇心に繋がった。マクモーニングは死霊術にのめりこみ、有り余る実験材料を使って死と再生について洞察を深め、深めていくほどに彼の心から正気が剥がれ落ちていった。
ギルドの新提督はリザレクショニストへの対抗策としてマリフォーの地の浄化を計画していた。それを知ったマクモーニングは浄化計画を止めるためギルドを離れる。もうすでに彼は心身ともにリザレクショニストの一員であり、ギルドとの二重生活にいよいよ区切りをつけたのである。

Malifaux界の最強マスターの一角とウワサされているマクモーニング。
彼ら「EXPERIMENTAL」モデルのメインギミックは「Poison」。
Poisonの使い手といえばブリューマスターがいますが、もちろんブリューマスターとは違った活用法になっています。

まずはマクモーニングたちの共通アビリティ「PERVERSE METABOLISM」について。
このアビリティは「Poisonによるダメージを受けるかわりにそのぶんだけヘルスを回復する」というもの。
なんということでしょう。ブリューマスターたちは「Poisonダメージを0にする」どまりだったのに、さらに回復してしまうなんて。
となると、敵味方問わずにPoisonをばらまいて、敵にはスリップダメージ、味方にはリジェネレーションというシチュエーションが最高でしょう。

各モデルのメレー攻撃にはPoisonをつけるトリガーが用意されており、ほとんどのモデルにデフォルトでスートがついていますので、敵を殴ることでほぼPoisonをつけていきます。

範囲でPoisonをつけるのはヘンチマンのセバスチャンが持つレンジ8のショックウェーブ攻撃「FLASK OF FORMALDEHYDE」が便利。ダメージはないけれどPoisonが+2。Mv14という高めのハードルもすてきです。巻き込むことで味方にもつけていけます。
また、コアボックス収録のミニオン、フレッシュコンストラクトのレンジ攻撃もダメージが1/1ブラスト/1ブラストブラストで、ダメージを受けると追加でDistracted+1とPoison+1がつくのでこちらもイイ感じです。こちらはDistractedがあるので味方は巻き込みたくない感じ。

Poisonばらまきについて、マクモーニングには「RANCID TRANSPLANT」というテクニカルなアクションがあります。
まず、8インチ以内でターゲットを選択。この時ターゲットの5インチ以内に自分以外の味方モデル(←仮にAとします。)がいることが使用条件になります。判定に成功すると、ターゲットにはInjured+1とPoison+2がつきます。さらに任意で、味方モデルAについてるコンディションをひとつ選択して除去、ターゲットに移し替えることが可能です。
ターゲット自体は味方モデルでもOKなので、回復のために味方モデル内でPoisonコンディションをひとりにまとめる使い方ができます。
Poisonは+3をまたぐ毎にダメージ量(マクモーニングたちにとっては回復量!)が増えるので状況に応じて使い分けが効きます。
さらに、テクニカルなポイントとして、このアクションには敵モデルをターゲットした時のみ有効になるトリガーがついていて、マクモーニングをターゲットの敵モデルにベースコンタクトするようにジャンプさせることが可能です。

さて、敵の目の前にマクモーニングを送り込んで大丈夫なのでしょうか??
ご安心ください。マクモーニングの戦闘能力は非常に高いです。

マクモーニングの強さを支えているのは豊富なアビリティ。
まず、マクモーニングに対するダメージには常にマイナス修正がかかります。
また、マクモーニングはメレー攻撃で相手にダメージを与えるとヘルスが2回復します。
そして、彼のメレー攻撃は、アーマー、ハードトゥウーンズ、ハードトゥキル、シールドのすべてを無視します。
さらに、彼のメレー攻撃のスタットは7! ダメージこそ2/3/5と控えめですが、追加効果で手札を1枚捨てさせるかInjured+2のどちらかを与えます。
前述のとおり、デフォルトでPoison+のトリガー用のスートもついています。
ステータスもDf6、Wp5、Mv5とスキがないです。Malifaux界のイチロー、大迫、豊島。場持ちが非常に良く、半端な攻撃ではそうそう落ちることはありません

遠距離では、下ごしらえが必要ですが、相手に乗っているPoison+を5減らすのと引き換えに、即座に蓄積ぶんのダメージ(最大5点)を与える「BLOOD POISONING」という奥の手がきらめきます。
また、ボーナスアクションで手札を1枚捨てることで6インチ以内の味方モデルを4インチまで移動させることが可能です。攻守どちらにも使いやすい。

また、マクモーニングとセバスチャンはそれぞれ召喚が可能です。
マクモーニングは周囲4インチ以内にあるコープスマーカー3つを取り除くことで判定なしでフレッシュコンストラクトを1体よび出し、セバスチャンは判定が必要ですが6インチ以内のコープスマーカー1つからケーナインリメインズ(犬のゾンビミニオン)を1体よび出すことができます。
フレッシュコンストラクトをよび出すのはなかなか大変ですが、ケーナインちゃんはコープスマーカー1つから呼び出せるうえ、Mv6&インタラクト可能なのでスキームランナーとして惜しみなく使い捨てできる感じでよき。モデルを用意しておくとよきよきです。

買い足し候補では、とりあえずエンフォーサーのラフキンをおすすめします。
彼はカラダからPoisonスメルがあふれまくってるイカしたモデルです。
彼がアクティベーションを開始すると周囲2インチのすべてのモデルはPoisonが+1。
また、彼がコンセントレートアクションをするとやはり周囲2インチの全てのモデルにPoisonを+1できます。いったいどういう体質なのでしょうか。
さらに、彼の3インチ以内でPoisonが載っているモデルがアクティベーションを開始すると(Poison+の数値に関わらず)1点のダメージを受けます。もちろん味方のキーワードモデルなら1点の回復に。
ラフキンもPoisonばらまきのショックウェーブを持っていたり、ボーナスアクションで6インチ以内にいる2体のモデル間でPoison+を移し替えたり(最大+3)が可能と、Poisonを有効活用したいならば素晴らしいサポートをしてくれることでしょう。ボックスに同梱のナースもまた使い勝手がよく、とりあえず買っちゃうとよきよきよきです。


まとめ
なんといってもマクモーニングの高い戦闘能力が目立ちます。場持ちがよいうえにPoisonによるダメージも含めたら与ダメージもトップクラスでしょう。そしてやはり、スキームマーカー関係の能力は特にありません。しかし、マクモーニング級の暴力になるとプレッシャーだけで「相手が道を開けてくれる」ことを計算に入れてもよいでしょう。まあ、遠距離をキープして対処されると若干調子が狂うかもしれませんけども…。
「そこにいると邪魔なんだけど……死にたいの?」的な高慢ちきなセリフが言いたいアナタにおすすめのクルーです。





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