マリフォー3e マスター紹介/ゾライダ
ゾライダは裂け目ができるはるか前にこの地に流された人間のひとりで、長い年月を経てネバーボーンのひとりとなりました。彼女には運命を読む第二の目があると知られています。
彼女にとって運命とは繊細に模様が織り込まれていくタペストリーのようなもので、次に何の糸が織り込まれるのかタペストリーの模様を見ればわかるのです。そして、ちょっと手を加えてやることで模様は変わります。タイラントの再来を阻止しせん滅するという壮大な計画のもと、彼女は長いあいだ世界に垂らされた無数の糸をあやつり続けてきました。ネフィリムの対立、裂け目の復活、人類の生存…すべてが裏で糸をあやつる彼女の仕業でした。
しかし、ここにきてティターニアの復活が彼女の計画を大きく狂わせつつあります。ティターニアにもゾライダと同様に運命をあやつる術があり、ゾライダだけでタペストリーの模様を御することができなくなったのです。味方も倒れ、計画が崩壊していくなか、彼女はいまや自らが直接手をくだす必要を感じています。
ゾライダといえばまず真っ先に浮かぶのが、他のモデルをあやつるアクション「オベイ」でしょう。想定外の動きで相手の思惑を崩すことはゲームにおいてかなりの脅威となります。
しかし、ゾライダの能力はそれ一本だけではなく、プレイヤーのフェイトデッキや手札とに干渉する能力や、呪いの人形など、イヤらしいアビリティが満載。あの手この手で相手の「運命」に干渉していくコントロール系のクルーとなっています。
オベイは敵味方問わずモデルを1体あやつってボーナス以外のアクションを1回実行させるアクションで、マスターのモデルには使用できず、同じモデルはターン中1回の制限あり、判定成功にはスートが必要でハードルも高めに設定されています。
オベイ自体はいくつかのモデルが使用可能ですが、ゾライダの場合は必要なスートがデフォルトで内臓されているうえスタットも最高値でかなり成功しやすいのが特徴です。
さらにフリップでもマスクのスートを出せると1回ではなく2回行動を取らせることが可能で、これはほかのオベイ使いにはない効果です。
また、クロウのトリガーをひいた場合はあやつったうえでターゲットに2点ダメージ&Fastをつけることができます。
敵モデルが2ダメージで沈むならよし、ダメージと引き換えに味方モデルにFastをつけるもよし。どちらも使いでのあるトリガーです。
次に彼女のトーテムについて。
ゾライダのトーテム・ブゥードゥードールはゲーム開始時には配置されていません。ゾライダの手番の終了時に任意で手札を1枚捨てることで自分のそばにブゥードゥードールを召喚することが可能です。
そしてブゥードゥードールが召喚された瞬間、ゾライダから12インチ以内の敵モデル1体に問答無用で特殊アップグレード「Wanga Mojo Curse」を装着します。
このアップグレードはその敵モデルとブゥードゥードールがリンクした証であり、以降、ブゥードゥードールがダメージを受けた時、このモデルも1ダメージを受けます。さらにブゥードゥードールになんらかのコンディションがついた時、それと同じコンディションが+1上乗せされて(←スタック可能なコンディションの場合)ついてしまうのです。
ほとんどの場合はゾライダたち自身でブゥードゥードールをいじめていくことになるでしょう。そしていじめ役にピッタリなのがミニオンの「ウィルオーウィスプ」。こいつのメレー攻撃にはダメージがない代わりにStunnedとDistracted+1。トリガーが乗ればさらにSlow、と一気に3つもステータスが乗ります。おトク! Distractedはスタック可能なので+2になって哀れな敵モデルに降り注ぎます。
なお、ゾライダはサンディープやレヴァのように遠隔でアクションが可能です。
12インチ以内のキーワード「SWAMPFIEND」モデル、もしくはWanga Mojo Curseアップグレードがついた敵モデルを起点にメレー攻撃以外のアクションを使用できます。そうなんです、アップグレードのついた敵モデルについてはゾライダからの距離とLoSは関係ないんです。敵側にしたら、味方モデルから突然オベイが飛んでくるかもしれないわけでホントたまったものではありません。
相手プレイヤーがこの呪われアップグレードを解除する方法は3つ。
1、アップグレードのついたモデルがキルされる
2、ブゥードゥードールがキルされる
3、アップグレードのついたモデルのアクティベーション開始時、手札を3枚捨てるか、ソウルストーンを2個捨てる
の、3つです。手札3枚はキツイでございましょう! できることならブゥードゥードールを1撃でキルしたいところですが、そう簡単にはやらせません。相手の苦しそうな顔が見れること請け合いです。
ゾライダのイヤらしいポイントはまだまだ続きます。
敵モデルがゾライダにメレー攻撃を仕掛けると、ゾライダのディフェンストリガーが発動。
その敵モデルのアクティベーションはそこで終了します。さすがにウッカリで発動させてしまうことはないでしょうが、相手の近接アタッカーの行動を縛ります。
まあ、これのほかに防御スキルはないのでレンジ攻撃には要注意です。
「POISONED FATE」は6インチ以内の敵モデルにエンドフェイズまでチートをすると2ダメージを受ける状態にするアクションです。
これをつけたうえで味方モデルで波状攻撃をしかけることで、一気にヘルスを削れる可能性が高まります。
ゾライダがリーダーの時にのみ有効になるアビリティ「READING THE CARDS」は、ゾライダからLoSの通っている敵モデルがチートをしたあと、自分か敵モデルどちらかのフェイトデッキのいちばん上のカードを見て、それを山札に戻すか捨て札にするかを選ぶことが可能です。相手のハイカードを捨てた時は快感です。
そしてボーナスアクション「THREADS OF FATE」。
これは自分と相手おたがいの手札をすべて捨てて手札上限まで引き直します。
自分が手札を枯らした時に使うのはもちろん、ターン越しで相手がたっぷりハイカードを持ち越してそうな時や、ソウルストーンでカードを補充した直後などにかましてやるのもいいかもしれません。
また、ゾライダたちの共通アビリティ「PENETRATING STENCH」もイヤらしいです。敵モデルのアクティベーション開始時にこのアビリティ持ちのモデルがエンゲージしていると手札1枚を捨てさせるかStunnedを迫ります。
こんな感じでゾライダだけでなくすべてのキーワードモデルが隙あらば手札を捨てさせてくるのです。
コアボックスに収録のヘンチマン「バッドジュジュ」はクルーの性格に反してかなりの重量級アタッカー。メレー攻撃がレンジ2で3/4/6ダメージを誇ります。
Dfは3と低いですが、ハードトゥウーンズとリジェネレーション+2を装備、さらにターン中1回ですが死亡時能力で手札を1枚捨てることで4点回復します。一気に攻められないかぎりなかなか落ちることはありません。
また、リジェネレーション+2が前述したゾライダのオベイのトリガー(ダメージ2&Fast)と相性がよく、ゾライダのオベイによる1アクション&バッドジュジュの3アクションによる4連打も現実的です。
まとめ
ゾライダの紹介だけでかなり長くなってしまいました。とかくオベイが嫌われるゾライダですが、オベイ以外でも相手プレイヤーの心を折ることがお上手な困ったちゃんなクルーと言えるでしょう。
しかし、相手の邪魔をしているだけではゲームには勝てず、直接スキームに関係するアビリティもありません。ゾライダの最大の武器であるオベイをどう使っていくか。ほどよく相手の足を引っ張りつつも上手に点をとっていくことが求められます。
ダブルファクションなこともあり、採用できるモデルが幅広く、どんなモデルを合わせていくのか、あらためて面白いマスターだと思います。
おとなの対応ができるアナタにおすすめのクルーです。
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