Malifaux3e マスター紹介/ロード・クーパー
蒸し暑い南米のジャングル、極寒のロシア、アフリカの乾いた風、ヨーロッパの山脈…、狩りの喜びを覚えてからというもの、クーパーは世界じゅうを狩りしてまわり、そして、飽きてしまいました。彼にとって狩りは生きる喜びでしたが、地球の生物はもはや求めるに釣り合うものではなくなっていたのです。そんな彼に新しい機会を与えてくれたのがマリフォーの新世界でした。彼は自ら探索者協会を設立して新世界に足を踏み入れます。そして、狩りに出たそのさきで「地球の王」は容易く蹂躙され手足を失う重傷を負います。マリフォーの動植物たちは彼の期待以上の存在でした。義手義足の身体となってしまったクーパーですが、久しぶりの生きる喜びに身を震わせています。ここは彼が求めていた完璧な地でした。新しさゆえの無秩序で倫理観に乏しい世界であることも非常に重要でした。クーパーにとって地球の生態系の頂点に立つことは容易かったですが、この世界の頂点は実に挑みがいがあることでしょう。
クーパーと「APEX」のモデルたちは「狩猟」をテーマにしたクルー。
レンジ攻撃が得意、またいくつかのギミックによって、狩りっぽい獲物を追いつめるフレーバーが再現されたなかなか楽しそうなクルーになっています。
ランナウェイは3体いて、3体ともフィールドのセンターライン上に配置された状態でゲームが開始されます。
彼らはアビリティやアクションにより独自のルールが設定されており、彼らが目指すのは「このフィールドからの逃亡」です。
ランナウェイが敵側のディプロイメントゾーン内でテーブルの角から4インチ以内の場所に居るとき、その名もズバリ「ESCAPE」というアクションが可能です。エスケープをするとクーパークルーは手札を上限まで補充し、フィールド上の任意の場所にスキームマーカーをひとつ配置、それからこのモデルをゲームから除外します。
しかし、彼らのヘルスは4、Dfも4しかなく、生き延びるのはなかなか大変そうです。
もし志なかばで敵モデルにキルされてしまったならば、そのモデルにAdversary(APEX)をつけます。このAdversaryは通常のそれとは違い、クーパーからのLoSがある状態だと消えることのない特別製。恨みが深そうです。
なお、ランナウェイには何故だかクーパーにキルされた時の処理も用意されており、クーパーがキルするとソウルストーンをひとつ獲得です。
クーパーのレンジ攻撃にはデフォルトで発動するトリガーがついており、これを使うとキルしたその場にスキームマーカーをひとつ配置することが可能です。なので、クーパーがランナウェイをキルすると「ソウルストーン1個ゲット&その場にスキームマーカー」というとても美味しい状態になります。
敵からすると自分らで倒すとデメリットあるから気が進まないけれど、生きて脱出されるのはイヤだし、クーパーにキルさせるのもアレだし?? みたいな前代未聞のジレンマが生まれることでしょう。
もうひとつ、ランナウェイにはボーナスアクション「CALL FOR HELP」というアクションがあります。これは敵モデルを対象にしてDistracted+1を着けるのですが、その後、クーパーが射程距離にいるならば、ランナウェイがクーパーに撃たれます。敵モデルに助けを求めたことでクーパーに撃たれるのでしょうか?? 背徳の香りでゾクゾクするものがありますね。
さて、そんなランナウェイたちには無かったのですが、クーパーを含めたほかの「APEX」のモデルには共通アビリティ「PREDATORY INSTINCT」があります。
ゲームでは攻撃の一連の処理のなかで、「攻撃のヒット判定」と「ダメージ判定」の2回判定するタイミングがありますが、このアビリティはアクティベーション中に1度、攻撃時の「判定のどちらかにプラス修正を与えてもう一方にマイナス修正を与える」という効果です。
状況によって切り替えできるのはいいですね。もちろん、Focusがあるならばそちらのが良いですが、クルー全体の当てやすさを底上げしてくれるアビリティです。
レンジ14でカバー無視のダメージが3/5/7。
デフォルトで発動するトリガーを含めてすべてのスートにトリガーが用意されており、前述のもの以外もカード2枚ドローやらハードトゥキル&死亡時効果無視やらゴキゲンな感じ。
強力なのでアクティベーション中1回の制限がついているのですが、ボーナスアクションによって「Focus」をひとつ捨てることで回数制限を無視してもう1発撃てるようになるという。ズルいズルい。
もうひとつ、クーパーのメレー攻撃「MACHETE」も注目です。
スタット6でダメージ2/3/5とまあまあなスペックで、攻撃時にレンジ1以内の「テレインマーカー」を除去することで判定にプラス修正が可能です。
テレインマーカーとはなんらかのテレイン属性をもつすべてのマーカーが対象だと思われ、これまでその使い手にしかメリットのなかったような独自マーカーからもメリットを得ることが出来る点が注目です。
エクスプローラーズソサエティには他にもテレインマーカーを参照するモデルが点在するのでファクションの特徴のひとつと言えるかもしれません。
エンフォーサーはアルテミスとウルの2匹の犬。
性格の違いか、アビリティやアクションが違いますがどちらもクーパーの狩りを助けてくれる狩猟犬です。
どっちのワンちゃんも相手にしっかり食らいついて離しません。敵モデルがアルテミスとウルからディスエンゲージするためには手札を1枚捨てなければなりません。また味方からの攻撃に対しフレンドリーファイアを発生しないのでワンちゃんが敵を足止めしているところに容赦なく撃ち込めます。
アルテミスは8インチ以内の敵に吠えることで6インチ追い立てることが可能です。相手がミニオンモデルならSlowもつけます。クーパーたちが待ち構えてるところに追い込みましょう。
ウルは守りに長けたタイプで、このモデルの周囲2インチ以内の味方はダメージを受ける時判定にマイナス修正を与える置物効果持ち。
また敵モデルにエンゲージされている味方モデルを引き寄せて逃がすことが可能です。
コアボックスと同時発売でカッコいいミニオンが2種類登場しています。
バタギハンツマンは見かけによらずサポート寄りなモデルで、罠を設置して敵モデルの邪魔をしたり、アクティベーション開始時に2インチ以内にAPEXモデルがいると手札を1枚補充したり。
クリプシスコープスはスナイパー役。基本、射程14インチのレンジ攻撃がFocusをひとつ減らすことで最大24インチまで射程が伸びます。
そのレンジ攻撃もカバー無視、さらにターゲットになんらかのコンディションがついていたならば任意のスートを判定に加えることができます。そのかわりダメージは2/3/4と低めなので、共通アビリティも含め少ないダメージでも確実に削っていくタイプの運用になるでしょうか。
また、シビア、ハザーダス、コンシーリングテレインが3インチ以内にある場合、このモデルの周囲3インチをそのテレインと同じ属性で扱う。というかなり変わったアビリティを持っています。
どちらも貴重なキーワードモデルかつ、同じボックスになっていますので、コアボックス購入の際は一緒に買っちゃいましょう。
まとめ
サイコパスというアニメに出てきた、ロボット犬を使って人間狩りをするサイコパス。あれを思い出してしまうのですが、実はクーパーさんもサイコパスなのでは…??
攻撃が当てやすいレンジ攻撃主体のクルー、というのに加え、非常に独特なランナウェイたちの存在が新しいプレイ感をお約束します。
ランナウェイをエサにして敵モデルの動きを誘い、ワンちゃんがサポートして、クーパーが仕留める(誰を??)といった動きができると、例え負けても満足しちゃいそうです。
フレーバーを重視するアナタに特におすすめのクルーです。
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