Malifaux3e マスター紹介/ヨーコ


夜のマリフォーを妖しく彩る売春宿の女主人ヨーコ ハマサキ。その正体はソウルストーン利権を狙う東方の犯罪シンジケート・テンサンダーズの一員なのです。売春宿に集まる様々な情報は彼女たちの大きな武器です。もちろんその中には敵勢力の情報もあるのですから…。

ヨーコとそのキーワード「QI AND GONG」のメンバーの最大の特徴は、相手のスキーム(小目標)達成具合によって強化されるところでしょう。
ゲーム中に各プレイヤーが秘密裏に2つずつ選択するスキーム。それぞれにゲーム中に達成する目標とゲーム終了時に達成する目標の2つが設定されていて、ゲーム中に達成する目標は達成した時点でスキームを公開して宣言することでポイントを得ます。
ゲーム中の目標と終了時の目標の両方を同時に達成宣言することは認められていないため、最大ポイントを得るためにはゲーム中のスキーム公開をすることになります。そして、ヨーコたちは相手がスキームを公開しているとラウンド開始時にパストークンをどっちゃり獲得。パストークンは自分の手番をスキップして相手に先に行動させるために使いますが、ヨーコたちはパストークンを判定にプラス修正をつけることにも使えます。実質3ラウンド目から発生する状況ではありますが、スキームを公開すると大量のプラス修正権を渡してしまうため、相手はスキーム達成&公開のタイミングに悩まされることになるでしょう。

マスターのヨーコは相手のプレイをさらに縛りあげます。
まず、ヨーコがマスターである限り相手の手札上限は1枚減ります。
敵モデルがヨーコの6インチ以内でアクティベート(行動を開始)するとヨーコは自分か相手どちらかの山札のトップを見てそれを山札の上か下に戻します。自分の山札の質を上げるもよし相手の良札を闇に葬るもよし、使い勝手のよい能力です。
ヨーコにとって敵との距離6インチは重要で、ほかにもヨーコの6インチ以内で敵モデルが手札を捨てるとヨーコが手札を1枚ひける能力を持っています。そのサポートをするのが同じくレンジ6インチのアクションBlackmailです。このアクションが通ると相手は0〜2枚のカードを捨てることを迫られ、カードを捨てないとその枚数ぶんヨーコにパストークンを与えてしまうのです。
相手の手札を減らしたらRiddles in the Darkアクションの出番。お互いの手札の数を比べてその差分(最大2まで)のDistracted(敵モデルに対してマイナス修正がつく)コンディションを与えます。自分のほうが少なくても有効なので使い易いアクションです。

ボーナスアクションも強力です。相手に手札を公開させます。さらっと言いましたがとてもひどい行為です。さらに公開前にスートを宣言し、そのスートがあるぶんだけ敵モデルにダメージを与えます。クルーによってよく使うスートがあるので予習して狙いうちしてやりましょう。

トーテムのチヨもクルーのコンセプトを後押しするモデルです。
チヨも相手の手札を公開させるボーナスアクションを持っています。チヨの場合は公開させたうえで2枚まで捨てさせることができます。捨てさせたぶん相手はドローするので手札の数で差はつきませんが手札の質を下げてやるチャンスです。
また、チヨの周囲6インチで相手がスキームマーカーを設置した時、手札を1枚捨てることで自分のスキームマーカーと取り替えることが可能です。これは特に終盤のスキーム取り合いで威力を発揮します。
チヨの攻撃アクションはダメージではなくスロウ(とれるアクションが1減る)コンディションを与えます。トリガーが2つあり、1つはスートをひとつ指定して相手の山札のトップ3枚をめくり、該当のスートがあれば捨てます。2つめは相手のソウルストーンをひとつ捨てさせて自分のソウルストーンをひとつ増やします。発動対象がソウルストーン使用可能なモデル(おもにマスターかヘンチマン)に限られますが通ると嬉しいアクションです。
チヨのステータスはヘルス4、Df4なので相手からすると早めに処理しておきたいモデルですが、チャージ攻撃無効とステルス(6インチ以上離れているとターゲットにとられない防御スキル)を持っているので実際に処理しようとすると結構面倒な存在です。

ヨーコたちは手札や山札、スキーム達成度など盤面外のステータスを盤面内に影響させて相手をコントロールしていくクルーです。特徴が強力なかわりに初期だとダメージを出せるモデルはヨーコとヘンチマンのビルだけです。やっぱりわかりやすいダメージも欲しい場合はカブキウォーリアーやクノイチなどを買い足してやると良いでしょう。



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